月別アーカイブ: 2020年3月

スケッチ問題のもと

今年も普通部の理科ではスケッチ問題が出題されました。今年のテーマはエノコログサだったのですが、実はこのようなスケッチ問題を出す理由は、普通部の理科の授業にあります。

普通部ではレポートとフィールドノートが伝統的に課されています。

フィールドノートと言うのは、植物や動物などを観察してスケッチし、気が付いたことをまとめるというものですが、抜き打ち的に提出させられるので、ある意味多少の勘は必要になってくる。

「そろそろかなあ」

みたいな感じになってくると、それぞれまあ、そこそこのものは仕上げないといけなくなるわけで、したがって、スケッチという力はある程度身に付けておいた方が良いのです。

描きなれておくことは大事なことです。これは家でも工夫ができます。家でフィールドノートを始めてしまうのです。

例えばたまねぎ。縦に切ったらどういう断面になって、横に切ったらどういう断面になるか。そういう練習を1週間に1つやる。この積み重ねは結構な力になるでしょう。知識の暗記も大事だが、今のうちはもう少し視点を広げて、こういう作業もぜひ対策として入れてみてください。


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安全な環境をどう確保するか


6年生の教室から
第一志望の出題傾向を研究する





2020湘南結果

3月5日、慶應湘南が今年の結果を発表しました。

一般枠
募集定員 70名
志願者数 546名 男子 260名 女子286名
一次受験者数 469名
一次合格者数 186名
二次試験受験者数 169名
二次試験合格者数 90名
繰上げ合格者数 3名 
入学許可数 93名
入学予定者数 男子26名 女子43名 計69名

【2019年】
一般枠
募集定員 70名
志願者数 441名 男子 231名 女子210名
一次受験者数 394名
一次合格者数 186名
二次試験受験者数 165名
二次試験合格者数 82名
繰上げ合格者数 17名 
入学許可数 99名
入学予定者数 男子33名 女子43名 計76名

帰国枠
募集定員 30名
志願者数 185名 男子94名 女子91名
一次受験者数 153名
一次合格者数 81名
二次試験受験者数 80名
二次試験合格者数 44名
繰上げ合格者数 6名
入学許可数 50名
入学予定者数 男子22名 女子19名

【2019年】
帰国枠
募集定員 30名
志願者数 198名 男子110名 女子88名
一次受験者数 160名
一次合格者数 80名
二次試験受験者数 79名
二次試験合格者数 36名
繰上げ合格者数 6名
入学許可数 42名
入学予定者数 男子14名 女子20名

入学予定者数
男子48名 女子62名 合計110名
【参考2019年】
男子47名 女子63名 合計110名

また慶應義塾横浜初等部から103名、慶應義塾幼稚舎より3名が進学します。
【参考2019年】
慶應義塾横浜初等部から106名、慶應義塾幼稚舎より2名進学。


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多様性

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湘南のスクールカラーはいくつかありますが、普通部や中等部にあまり見られないという意味では「多様性」があげられるてきました。

制度として帰国枠を持っているのは、湘南だけですし、また、これまで高校では全国枠を作り、首都圏以外の生徒を積極的に入学させてきました。それもこれも、子どもたちの多様性にこだわってきたからです。

いろいろなキャリアを持つ子どもたちが相互に影響を及ぼすことで、子どもたちがいろいろな刺激を受けてまたそれを自分の成長につなげていくことがひとつの根幹だったわけですが、昨年から横浜初等部の卒業生が100名進学することになり。今年もさらに増えることになる。

中学から入る子と横浜初等部の卒業生が1;1の割合になるので、当然ながら多様性の危機と言えるところではあるのです。

その面では今年の入試で活動報告書のフォーマットが変わったのは、ひとつの試みであったかもしれません。

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時事問題の比重

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今年の出題では、時事問題が目立ちました。

令和の改元にともなって、令和の出典について中等部が万葉集を問題にすることはまあ、事前から予想されていたものの、例えば普通部の理科で「はやぶさ2」が向かった星の名前だったり、北海道で発見された「むかわ竜」が聞かれるなど、結構幅広くいろいろな科目で時事問題が取扱われました。

中等部の社会で先日ご紹介したパークアンドライドの問題なども、時事問題にあたるでしょうが、現代の社会を小学生なりにどうとらえていくか、という点では単に時事問題集だけの対策ではなく、広く見聞を広める必要があったでしょう。

ニュースを見たり、新聞を読んだり、という習慣は小学生なりにしっかり身につけておく必要があると思います。

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塾に出す、ばかりがやり方ではない





普通部の算数の難しさ

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普通部の算数の出題は例年8題から9題。

小問1題で計算すると約3分。それ相応の難しさとはいえ、難問とまではいえないものの、そう簡単でもない問題を40分でやることはなかなか大変です。

しかもそれで、合格点としては7割程度は目指さないといけない。ミスは許されないし、ある程度のスピード感は必要なのだが、普通部はさらに記述式なのです。

つまり、式を書かないといけない。どのくらいの部分点がつくかは定かでなく、答えだけを書いたら減点されるかどうかは、わからないものの、しかし、やはり式を書け、と言われている以上、式を書く必要はあるわけで、これを含めて40分で仕上げるというのは、相当練習を積まないといけないのです。

普通部は理科の生物に特徴があったりするわけだけれど、やはりポイントは算数。

算数でしっかり点数が取れれば合格に近づく。その分、過去問をしっかり練習してください。

この形式はここ十数年、ほとんど変わっていないので、練習できる問題は揃っています。過去問の練習を積み重ねながら、40分でそこそこ点を取れる力をつける、というのが一番大事な学校別対策でしょう。

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自由と管理


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