前回は、普通部の労作教育を理解し、家庭で見てきた本人の姿と結びつける、というお話をしました。
今回は、実際の文章を考えます。
今年の志願理由で中心に置くべきなのは、保護者が普通部の労作教育をどう評価したか、ということです。本人が何をやりたいかだけではありません。
普通部は、教育活動を正課、課外、部会活動の三つに分け、授業と学級活動である正課を最も重く置いています。したがって、労作展が素晴らしかったというだけでは、労作教育の中心を評価したことにはならないでしょう。
前回は、普通部の労作教育を理解し、家庭で見てきた本人の姿と結びつける、というお話をしました。
今回は、実際の文章を考えます。
今年の志願理由で中心に置くべきなのは、保護者が普通部の労作教育をどう評価したか、ということです。本人が何をやりたいかだけではありません。
普通部は、教育活動を正課、課外、部会活動の三つに分け、授業と学級活動である正課を最も重く置いています。したがって、労作展が素晴らしかったというだけでは、労作教育の中心を評価したことにはならないでしょう。
自己紹介欄は、保護者が原稿を作って、本人が清書するための欄ではありません。2027年度の入学志願書にも、「志願者の自己紹介(志願者本人記入)」と明記されています。ここは最初から本人の言葉で考えた方が良いでしょう。
「金属加工学演習」と「弁護士と学ぶ法律問題」が、同じ選択表に並んでいます。普通部三年生が土曜の三・四時間目に受ける選択授業です。国語や数学をさらに学ぶ講座だけではありません。
2026年度は19講座あります。木管楽器、複言語、普通部の森造りと自然観察、かるた、計算と数理。分野はかなり離れています。生徒は自分の興味や関心に基づいて講座を選びます。
私は、この講座同士の距離が普通部らしいと思います。三年生になると、得意な教科をさらに伸ばす選択を思い浮かべます。しかし、ここでは教科の延長だけが選択肢ではない。音楽も森造りも法律も、同じ授業表に入っています。
普通部は、各教科を満遍なく学ぶ一方で、この選択授業を「教科の枠にとらわれない」時間と説明しています。基礎を広く学ぶことと、一つの関心へ寄り道することは反対ではありません。三年間の最後に、授業表の中へその寄り道を置いています。
進路の準備だけを考えれば、役に立つ教科を先に選びたくなります。ただ、中学三年で役に立つかどうかを決め切る必要はないでしょう。普通部の土曜には、知らなかった分野へ自分で手を伸ばせる時間があります。
第3回、第4回で入学志願書を見てきました。次は調査書です。
これは家庭で書く書類ではありません。出願時に在籍している小学校にお願いして、校長先生または記載責任者の先生に作成していただきます。
今年の普通部の入学志願書は、志願理由を一から考え直す必要があります。
2025年度と2026年度の書式は「本校志望の理由」でした。2027年度は、「『労作教育』を教育方針とする本校を志望する理由」に変わっています。
単に普通部の良さを書けばよい、という問いではなくなりました。普通部の労作教育を家庭がどう受け止め、それが本人とどう結びつくのか。そこを答える必要があります。
2027年度の募集要項と出願書類は、慶應義塾普通部の公式「入学試験」ページで確認してください。
普通部では、一般に調査書と呼ばれる学校作成書類を、公式資料では「報告書(書式II)」と呼んでいます。
2025年度、2026年度の出願ゼミ第2回でも、この報告書を取り上げました。2027年度も基本的な流れは同じですが、日付や用紙は毎年の募集要項で確認しなければなりません。今回は、2027年度の募集要項と出願書類に沿って整理します。
募集要項と出願書類は、慶應義塾普通部の公式「入学試験」ページからダウンロードしてください。
第4回は、一般入試用の入学志願書1-2です。この用紙には、本人氏名・性別、学校歴、国外在住歴、備考を記入します。志望理由を書く1-1とは役割が異なり、これまでの経歴を時系列で正確に示すための用紙です。
志望理由は、慶應3校に同じ文章を書けばよい、というものではありません。2027年度の入学志願書にも、保護者が記入する『中等部志望の理由』の欄があります。募集要項に示されているのは、出願の理由や特記することなどを保護者が記入する、というところまでです。決まった模範文があるわけではありません。
以下は、2027年度募集に関する出願ゼミです。募集要項と出願書類を手元に用意したうえで、内容を確認してください。
募集要項と出願書類は、慶應義塾普通部の公式「入学試験」ページからダウンロードできます。出願には、必ず普通部公式サイトから取得した最新版を使用してください。
ここまで、普通部の労作教育を正課、つまり毎日の授業から考えてきました。第3回は、その先にある課外と部会活動を考えます。普通部が示している順番は、正課、課外、部会活動です。