慶應進学館の現在のお知らせ内容です。
塾のカリキュラムを最後まで信じると、慶應では遠回りになることがある
慶應を目指すご家庭にとって、塾に通うこと自体が問題なのではありません。実際、塾で基礎力をつけ、受験勉強の習慣を作っていくことには大きな意味があります。
ただ、注意しなければいけないのは、塾のカリキュラムは基本的に「その学年の生徒全体」に向けて作られている、ということです。
多くの塾では、春から夏にかけて復習を重ね、夏以降に演習量を増やし、秋以降に志望校別対策へ移っていく、という流れになります。これは一般的な受験指導としては自然な形でしょう。しかし、慶應を志望する場合、この流れをそのまま最後まで信じてしまうと、遠回りになることがあります。
なぜなら、慶應3校は「同じ中学受験の延長」で受ける学校ではないからです。
普通部、中等部、湘南藤沢では、入試の形も違えば、見られる力も違う。さらに、一次試験だけでなく、面接や体育実技、提出書類まで含めて総合的に準備していかなければならない学校です。ところが、塾の通常カリキュラムは、どうしても全体最適で組まれます。つまり、開成を受ける子にも、早稲田を受ける子にも、慶應を受ける子にも、ある程度同じ流れで授業が進んでいくのです。
そこで起こるのは、「今の自分に本当に必要な勉強」と「塾で与えられている勉強」のずれです。
たとえば、慶應志望であれば、すでに志望校がかなり明確になっているご家庭も少なくありません。その段階で、全員一律の復習や、他校向けの演習に多くの時間を取られてしまうと、本来早く手をつけるべき学校別対策が後ろにずれていきます。子どもの時間は限られていますから、何でも全部やる、というわけにはいきません。
もちろん、基礎が固まっていないうちに学校別対策だけに走るのは危険です。しかし、基礎を固めることと、塾の流れに最後まで全面的に乗ることは、同じではありません。必要なのは、「塾を使いながらも、家庭として優先順位を持つこと」です。
慶應受験では、この優先順位がとても大事です。
普通部を考えるなら、理科計算よりも生物や地学に力を入れていく必要があります。中等部や湘南藤沢を考えるなら、一次の結果だけで安心できるわけではありません。どこで差がつくのかを知り、そこに向けて早めに時間を振り向けていく必要があります。
ところが、塾の中にいると、どうしても「今やっていることを全部こなさないと不安」という気持ちになりやすい。宿題が出ればやる、テストがあれば受ける、講習があれば参加する。それ自体は真面目な姿勢ですが、慶應のように学校ごとの対策の差が大きい受験では、それだけでは足りないのです。
大事なのは、塾のカリキュラムを否定することではありません。塾の力は借りながらも、「この先、わが家は何を優先するのか」を家庭が判断することです。
全体向けの勉強を続ける時期と、学校別に切り替える時期。
復習を厚くやる分野と、ある程度見切る分野。
今すぐ始めるべき準備と、まだ後でよい準備。
この整理ができるかどうかで、秋以降の伸び方はかなり変わってきます。
慶應受験は、ただ与えられた課題を全部こなした家庭が勝つ入試ではありません。早い段階で学校ごとの違いを知り、必要な準備に時間を振り向けた家庭が、最後に強くなります。
塾に通っているから安心、ではなく、家庭がある程度戦略を練って進めることが必要になるのです。
速さのまとめテスト
テスト形式の演習問題です。
試験時間60分 100点満点です。
電気(2)
慶應3校、二次の視点の違い
普通部は二次試験はありませんが、全員に二次試験を課すという形で実施しています。それぞれ面接と体育実技ということなのですが、その視点は3校に違いがあります。
過去問の進め方
速さの演習(3)
2026 慶應義塾中等部 社会の出題分析
2026年度の慶應義塾中等部社会は、大問5題構成で、地理・歴史・公民・現代社会的な内容まで幅広く扱う、中等部らしい総合型の出題でした。
問題数そのものは極端に多いわけではありませんが、記述問題が含まれており、単なる知識の暗記だけではなく、資料を読み取り、自分の言葉でまとめる力も求められました。特に今年は、地形図、祝日、近現代史、米の政策、日本の伝統的な生活様式と、テーマの幅が広く、まんべんなく学習してきたかどうかが問われた試験だったと言えます。
2026 慶應義塾中等部 理科の出題分析
2026年度の慶應義塾中等部の理科は、大問4題でした。
中等部の国語は「読解だけ」では足りない――今年の問題が示していること
慶應義塾中等部の国語は、本文を読んで内容をつかむ力だけで対応できる試験ではありません。
今年の問題でも、物語文と説明文の読解に加えて、漢字、語句、ことばの知識、四字熟語、表現の言い換え、短めの記述など、かなり広い範囲から問われていました。
つまり、中等部の国語では、
「文章が読めること」
だけでは不十分で、
「細かい国語の知識をきちんと積み上げていること」
が必要になります。
ただし、ここで注意しないといけないのは、こうした知識問題は直前期にまとめて何とかする種類のものではないということです。
今年の問題を見てもわかるように、出題範囲はかなり広い。
漢字だけ、ことわざだけ、慣用句だけを短期間で詰め込めば済む、というものではありません。むしろ、少しずつ進めて、何度も繰り返して、忘れたころにまたやる、という勉強の方が効果的です。
慶應進学館では、こうした対策の土台として、四谷大塚の『四科のまとめ 国語』を推薦しています。
ただ、この本は決して薄くありません。だから、秋以降や直前期になってから「さあ始めましょう」と言っても、なかなか手が回らないのです。
逆に言えば、中等部志望であれば、こういう分野は早い段階から少しずつ進めておくべきです。
塾では読解演習やテスト直しはたくさんやるでしょう。
しかし、こうした細かい国語知識まで、本当に十分な反復ができているでしょうか。
中等部の国語は、読解のセンスだけで押し切る試験ではありません。
広い範囲の知識を、早めに、少しずつ、繰り返していくことが必要です。
このあたりを見落としていると、模試ではそれなりに点が取れていても、本番で思わぬ失点につながります。
中等部を志望するのであれば、
「読めるから大丈夫」ではなく、
知識分野をいつから、どう回していくかまで考えておきたいところです。
もし、今の勉強でそこが十分にできているか不安がある場合は、慶應進学館の戦略相談室をご利用ください。
お子さまの状況や志望校に合わせて、今やるべきことを整理していきます。
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