月別アーカイブ: 2021年2月

慶應普通部、算数の入試傾向

試験時間は40分。 大問8~9題程度。解答用紙は記述式で、普通のA3版よりもやや大きい解答用紙が用意されています。

1問の解答欄の幅は13.5㎝程度。
高さは問題によって異なりますがだいたい6㎝から7㎝。
解答を書く欄は指定されていますので、その上の空白部分に式や計算を書きこむことになります。

40分で8題とする1問5分。したがって1問15分程度の男子御三家レベルの問題に比べると3分の1ですから、問題の難度はそれほど難しくはありません。
逆に8題から9題ということは、ほぼ各テーマが万遍なく出されるということなので、不得意な範囲をつくらないということがまず大事なポイントでしょう。

40分という試験時間の中で合格点は7割近くと推察されることから、確実に得点する能力が求められます。解答用紙の指示としては

1 答えは解答用紙の答えのらんに書きなさい。
2 解答用紙に、途中の計算式などを必ず書きなさい。

となっているので、単純に答えだけがあっていれば良いという問題ではないでしょう。

出題分野としては、計算問題2題。比と割合、速さ、場合の数、規則性、数の性質、平面図形、立体図形の分野から出題されていますが、推理の問題なども出題されています。

対策としては、まず各分野の基本をしっかりさせることです。男子御三家のような問題ではないが、逆に幅広く出題されますから、ある程度どの分野でも対応できるようにすることが第一。
次はやはりていねいさでしょう。決して難しい問題ばかりではないので、逆にミスをすると差をつけられてしまいます。丁寧に確実に得点をしていく技量が求められるので、特にこれからは正確に解いていくくせをつけていきましょう。

計算も解答用紙に書き入れますので、日ごろから式や計算をノートにていねいに書くように心がけてください。

慶應普通部 国語の入試傾向

試験時間40分で、大問3問が例年の形でしょう。読解大問2題。知識1題。知識はこれまでほぼ漢字の書き取りに限られるといってもよかったのですが、2021年は同音異義語が4問出題されて合計小問として10問になりました。文章の長さによっては3題目の問題を用意する場合があります。

読解は物語文1題。説明文1題。共に小問10題。20字~50字程度の記述問題が数問含まれますが、中心は選択問題、書き抜き。記述は決して長くはないので、その分要点を簡潔にまとめる素養が必要になります。ポイントを押さえ、端的に答える工夫が必要です。問題文はそれほど難しい文章ではないが、選択肢については紛らわしいものもあり、本文の内容と照らし合わせて根拠を見つけることが必要でしょう。

漢字の書き取りの難度は、標準的と言えるでしょう。それほど細かな出題ではありません。

物語文については、場面の理解、登場人物の心情理解が必要なので、まず過去問で出題傾向をつかみ、類題の演習をていねいにやる必要があるでしょう。

全体として答えの形が決まっている問題、つまり適語選択や選択肢、書き抜きが多いため、点数はまとめやすいと思います。70点ぐらいが合格の目安といえるでしょう。

国語は早めに過去問に取りかかれるメリットがあります。まずは過去問に取り組んで、出題の傾向をしっかり把握しましょう。特に選択肢の感覚を身につけることが重要になります。

スケッチなし

今年の普通部の理科は、久し振りにスケッチの問題が出ませんでした。

記憶ではかなりスケッチの問題は続いていたので、その意味ではスケッチが苦手な受験生はホッとした部分があったのかもしれません。

今回の生物は擬態についてで、テーマになった動物がアオダイショウ、ナナフシ、トラカミキリ。これはなかなか厳しいので、スケッチが見送られて当然だったのかもしれません。

アオダイショウはマムシに擬態し、ナナフシは葉に、2回脱皮したアゲハチョウの幼虫は鳥のフンに、トラカミキリはスズメバチに、擬態しますが、まあ、なかなかこういうことを答えられる子は少なかったのではないでしょうか。

普通部の生物は相変わらず対策が難しいので、早めに図鑑などを見たり、インターネットで調べたり、という習慣をつけていくと良いでしょう。

2021年3月入会よりシステムが変わります。

学校別進学館のラインナップがスタートすることから、慶應進学館のシステムが変更になりました。

以下のページをご参照ください。
慶應進学館について

2021年3月入会よりシステムが変更になります。すでにご入会いただいているみなさんは従来通りのシステムになります。

附属校のメリット

大学付属校は、そのまま大学にエスカレータで上がれるようになっています。

もちろん、進級については成績で決まるので、あまりに素行や成績が悪ければ推薦されません。したがってやはり勉強はそこそこやらないといけない。

ただし、大学受験のレベルまでやっているか、というとそうではないでしょう。

ただ、明確にこういう方向に進みたいということが決まっているのであれば、付属校は悪い選択ではないと思うのです。

大学受験の段階で進む道を選べた方が良いだろう、という考えはもちろんありますが、逆にその分、大学入試に合格しないと始まらないところがある。

もちろん付属校も成績が悪いと希望する学部にはいけないが、少なくとも外から来るよりはやはり高校時代の負担は少ない。

その分、いろいろなことにチャレンジできる余裕はあるわけです。

慶應に進んだ生徒を見ていると、やはりクラブ活動に熱心な生徒は少なくありません。例えば音楽関係で言えば、管楽器などは、中学に進んで初めてやる、という子も少なくないのですが、なかなか短期間で上手になっていきます。

学校の勉強、クラブ活動と上手に時間を使い分けながらいろいろな力をつけていく姿はなかなか頼もしいし、早い段階で目が留学に向かうのも、やはり大学受験とはまた別の視点を持ちやすいからとも言えるでしょう。

大学附属校は大学の学部がある程度限定されるところがあるので、受験校ほど自由な進路を選べるわけではありませんが、その分のメリットも確かにあるので、しっかり比較しながら志望校を選んでいってもらいたいと思います。


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