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完全オンライン化のメリット

完全オンライン化するというのは、やはりコロナ禍が理由と思われがちですが、しかし、慶應進学館はコロナ以前から完全オンライン化を目指していました。

以前教室を開いていた時は、その教室に通うためにまたとてつもないエネルギーを生徒がかけていたのです。

週1回の通塾にしても片道1時間かけてくる、というのは往復2時間のロスがある。

新幹線で通ってきた子どももいましたから、これは何とか方法を考えないと子どもたちの負担が減らない、と思っていました。

そこで最初に開発されたのが慶應進学オンラインで、慶應3校の入試問題の類題やテーマ別の学習ができるようにしていたのですが、まだすべてのカリキュラムを教え切れていない状態で、むしろ直前期の勉強に特化した内容でした。

しかし、フリーダムオンラインを開発することで、その問題は解決し、それまでの内容を慶應特別ゼミとしてシステム化できたので、完全オンライン化が実現したのです。

特にコロナ禍では、安心して勉強が進められましたし、特に直前期は感染のリスクを避けるという意味でオンラインはやはり効果があります。

慶應を目指す子どもたちは首都圏ばかりでなく、地方にも海外にもいます。

慶應志望の生徒のみなさんに、何とか効率よく学校別対策をしてもらう、ということが完全オンライン化の目標なので、これからもいろいろな授業を盛り込みながら指導を進めていきたいと思います。

慶應湘南の算数、前半と後半の狙いの違い

例年、湘南の算数は5番と6番が前半に比べると難しいとされています。

湘南の場合、帰国も一般と同じ問題を解くので、やさしい問題から難しい問題まである程度網羅するような問題づくりがされます。したがって後半5番、6番は難しい。

基本的なことはしっかりできていないといけないが、帰国生の場合それに加えて英語というアドバンテージがあるわけですが、一般生の場合はそれがない。

だから、むしろ算数でアドバンテージを見せてもらいたい、というところがこの問題構成の狙いだと思われるのです。

とはいえ、すべてが難しいわけではないので、(1)と(2)は確実の得点する、などの工夫は必要です。

来年もある程度難しい問題が出ることを想定しておいた方が良いが、特に注意しなければいけないのは、「やさしいな」と感じたとき。

これはちょっとしたミスが得点の差に大きくつながります。難しい問題のときは、実はあまり差が付かないが、やさしい問題のときは案外差がつきやすいものなのです。

なので、これから入試まで油断なく、ミスをなるべくなくして、取れるところは確実に得点する、というスタイルを貫いてください。

総合的な合否判断

一般的に中学入試は入試の成績だけで順位をつけて合否を判定します。

しかし、慶應は3校とも「総合的な合否判断」をすることになっています。

総合的な合否判断とはなにか、もちろん入学試験の成績が大事ですが、それだけではない。

書類の内容、調査書、面接、体育実技、そういうことをトータルに考えて最終的に合否を決める。

中等部と湘南は一次試験の合格者に二次試験を課しますが、普通部は全員に二次試験を課しているのです。

だから総合的な合否判断ということに変わりはない。

なので、ひとつひとつのステップを大事にしていきましょう。

志願書、活動報告書もしっかり準備することが大切です。

差はどこで出やすいか

例えば中等部の場合、算数は20問で100点満点です。

したがって1問は5点。

ところが理科と社会は概ね40問近く小問があるので、1問1点とか2点になりやすい。

そうすると算数の1問の差を他の教科で取り返す、ということはなかなか厳しくなってくるのです。

ですから、算数の力が問われるところがある。

これが普通部になると、各科目100点ですから、教科のバランスで決まるところがありますから、そこまで算数の影響が大きいわけではない。

それぞれの学校で配点と教科の特徴が違いますから、その特徴に合わせた対策をとっていくことが必要です。

正確さが問われる

応用力とか、読解力とか、合格にはいろいろな力が必要ですが、やはり慶應の入試に関して言えば正確さ、ということが最も重要なキーワードだと思います。

問題自体は全体を通してさほど難しい、ということはあまりない。ただ、ある程度の分量があり、確実に得点を積み重ねていく必要があるので、時間内に正確に解き上げる、ということが何よりもまず大事なことのように思えるのです。

で、これまでいろいろミスをしてきたことをどう修正するか、がこれからの大事な対策になります。

問題の読み違い、計算間違い、勘違い、覚え違い。

まあ、ミスは別にやりたいと思ってやっているわけではないものの、出した答えの10%ぐらいはミスがでてくるものです。

それをどうやって防ぐのか?ここからはそれを第一に考えて練習してください。

たくさんやらなくてもいい、難しいものをやらなくてもいい。ただ正確に解き上げる、これが最も必要な力です。

スケッチの練習

普通部の生物では、スケッチを描かせる問題が割と良く出ます。

花の絵だったり、昆虫の触角だったり、動物の模様だったり、まあ、いろいろですが、なかなかこれは予想がつかない。

なので、図鑑を見て実際の植物や動物の写真を見ておくのは大事なのですが、さらにそれを写す、というのをたまにやっておいた方が良いのです。

実際に描く、と言っても練習をしておかないとなかなかうまくいかない。普通部がこのような問題を出題するのは、入学後フィールドノートをやらせるので、そういう力量を試す狙いがあるからですが、それと同時に入試に出すことによって、そういう練習をしてもらいたい、と考えているからです。

こういう問題は他校ではなかなか出ませんから、やはり特別に対策をしないといけない。と言って、子どもたちにあまり馴染みのない生物が出ることもあまりないので、日々少しずつ練習をしておきましょう。

解答欄を確認する

中等部の答えはおしなべて、数字を書く欄が多いようにできています。

これは、採点をなるべく早く進めるようにしてあるからですが、それでも社会は最近、ことばで答えを書いたりするようになってきています。

ただ、その解答欄は左と右に分けてある。

これは国語もそうですが、左は数字ばかり、右は言葉の答え、というようになっています。

問題は同じ大問の中で左側と右側に分かれるところ。

2番は番号で答えるから、左側。3番は言葉で答えるから右側。というように分かれてしまいます。

また3ケタの数字も3つの数字を分けて書く。したがって、解答欄を常に確認していくくせをつけてください。

最後に「あれ、解答欄が足りない」と思っていると、実はひとつ解答をずらしていた、なんてことが往々にしておきます。

最初から慎重に答えを書く、とそういうミスは防げますから、解答欄の番号を確認しながら書き進めてください。

長い問題文に注意する

近年、理科、社会で実験の資料や統計の資料などを含む長い問題文が出題されるようになりました。

どちらかといえば、慶應の問題はシンプルであることが多かったのですが、最近はそういう問題も出てきています。

で、こんな実験はやったことがない、とか、こういうことは今まで読んだことも聞いたこともない、という場合があるかもしれません。

しかし、そういう問題であれば、みんなほぼ同じ条件。つまりだれも実験をやったことがないし、そんな資料を読んだこともない、ということなのです。

だからしっかり資料を読めばいいのです。

そういう問題の場合、答えは本文の中にある、といっても過言ではない。しっかりデータを読み取るだけで答えが出ることも多い。

もちろん考えつかない答えを求められることもあるかもしれませんが、それは正解率が高いわけではないから、できなくてもそう合否に響くものではない。

ただ、問題文を読んで答えがすぐでる問題を落としてしまうと、これは影響が大きい。

したがって長文かもしれないが、ていねいに読んでいってください。

決して急いではいけない。急いで端折ると、大事な答えの部分を読み飛ばす可能性がありますから気をつけてください。

慶應3校受けるべき?

男子の場合、慶應は3校受験することができます。

ただ、そうなると2月1日から2月5日まで(二次試験を含めて)全部慶應で日程が埋まることになります。

もちろん、一次試験が残念であれば、他校を受験できるし、午後入試を使うという手も当然ある。

同じ大学に行くのだから、3校どこでも良い、というのはもちろん当然考えられることではあるのです。

今年は中等部の男子の定員が減少することから、ならば、湘南も、と考えることもあるかもしれないが、しかし、湘南の枠も横浜初等部の内部進学でそう大きい枠が残っているわけではありません。

むしろ高校受験の方が枠は大きくなるところはあるのですが、しかし、中学受験で結構がんばってきたので、やはりここで決めたいというところはあるでしょう。

最終的にしっかり検討して、受験ラインナップを決めていきましょう。

もちろん3校受験は当然アリです。

特殊な生物は出ない

普通部の生物はなかなか細かい出題が多いのですが、だからといって子どもたちが全く知らないような生物は出題しません。

日本で暮していて目にすることのできる植物や昆虫、あるいは動物園で人気の動物が出てくるだけなのです。だから図鑑を見ていても、あまりマニアックな動植物に気をとられる必要はありません。

とはいえ、それが身近なのか、そうでないのか、は子どもたちに判断がつかない場合もあるでしょう。

なので、日本で目にするようなものにしっかりマークをつけてあげてください。

その意味では、使うのは小学生用に作られたポケット図鑑で良いと思うのです。この図鑑は普通、野山を歩いていてこの植物は何だろう、この昆虫は何だろう、というのを調べるために作られている。

その視線でまとまっているので、やはり身近な植物をしっかり認識することが必要です。

例えば、普通部の校庭の周りにある木などが問題になっているわけだから、その視点をしっかり持って勉強してください。