月別アーカイブ: 2014年2月

どこを狙うのか

湘南が昨年入試日程を繰り上げ、今年は中等部が繰り上げることになりました。

こうなると、2月1日から5日まで、男子は全ての日程を慶応にすることができますが、それはとてもリスキーな部分があるでしょう。

確かに慶應諸学校の受験は3校あるものの、ウチはどこを狙うのかということは、これまでよりもまして明確にする必要があると思います。逆に言えば受けない慶應の諸学校があっても何も問題がない。

それぞれの諸学校が独自に、自分のところに来たいと思っている生徒や家庭を集めたいという流れになっているのでしょう。

しかし,それは全体とすれば、受験者数は下がることにつながります。来年はサンデーショックの年なので、どの学校も早く入学者を決めたいと思うから、そこに遅れをとってはならないと考えたとすれば、事態はかなり深刻なところまで行っているということなのかもしれません。

女子も2月1日は空いているものの、そこから4日すべてが慶應にとられるというのは、なかなか厳しい日程なので、やはりどこを狙うか、ということを明確に決めなければいけない、ということになってきたようです。

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算数の出題形式
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

公立一貫と私立受験対策は両立できるか。
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慶應中等部 入試日程変更

2015年 慶應中等部の入試日程が変更されることになりました。

一次試験 2月3日(火)
一次試験合格発表 2月4日(水)
二次試験 2月5日(木)
二次試験合格発表 2月6日(金)

ということで、二次試験に従来あった、本人のみの面接がなくなり、保護者同伴の面接と体育実技のみということになりました。

昨年慶應湘南の日程が変更になったばかりですが、それに追随する形になったということでしょうか。

結果として非常に過密な日程がさらに過密になりました。

2月1日 普通部入試
2月2日 湘南一次試験
2月3日 中等部一次試験
2月4日 湘南二次試験
2月5日 中等部二次試験

ということは、2月1日から2月5日まですべて慶應でうまる、ということになります。3校受けると、他校受験の日程は非常に厳しくなります。

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規則性の問題
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算数がきらいな子(2)
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建物と文化に関する問題

2014年、慶應中等部の問題です。


次の文章を読んで、各間に答えなさい。
                                
 2013年は、( あ )大社では60年に一度の「平成の大遷宮」が、そして( い )神官では20年に一度の「式年遷宮」が行われた節目の年でした。神社は一般的に、入り口の( A )をくぐると、社殿※1まで参道が通じており、神社の入り口や本殿※2の正面には一対の( B )が構えています。そして、参道や社殿のわきにあるァ手水舎(ちょうずや)で身を清めてから参拝します。日本人は、はるか昔から山、大きな岩、巨木や滝など、自然のあらゆるものには神様が宿ると考えてきました。さらに、人びとがその地域の五穀豊穣や無病息災を願って神様へ奉納する神事として、神社の境内で奉納( C )が行われたりもしました。神社は日本人にとって大切な文化のひとつなのです。
 また2013年は、富士山がユネスコの世界文化遺産に登録された年でもありました。同年12月時点で、国内では文化遺産13件、ィ自然遺産4件の合計17件が登録されていますが、神社、お寺、住居、さらにはお城に至るまで、登録されている歴史的な建造物の多くは木造建築となっています。その地域の気候にあった建築方法や権力を象徴する手段として、ゥ木材は様々な形に加工されました。例えば、白川郷・五箇山では( D )の集落をみることができます。また日光東照宮の陽明門は( E )の、東大寺の正倉院は( F )の建造物です。このように、日本は古来より「ェ木の文化」の国であると言えます。
 世界遺産の目的が建造物などの有形文化財の保護や継承であるのに対して、近年では、世界各地の食文化がユネスコのォ無形文化遺産へ登録されるなど、伝統的な慣習や芸能などの継承への関心も高まりつつあります。例えば、食文化としてはこれまでに、フランスの美食術、スペインやイタリアなどの( う )海料理、メキシコの伝統料理、トルコの伝統料理ケシケキが登録されています。
 ※1 社殿・・・神社の境内にある建造物(本殿、拝殿など)の総称
 ※2 本殿・・・ご神体がまつられている建造物

問1 ( あ )~( う )に入る言葉を漢字で答えなさい。ただし、解答用紙の1マスは漢字1字とします。

問2 (A)~(C)に入る言葉の組み合わせとして、正しいものを選びなさい。
1 A山門  Bこま犬  C柔道   2 A鳥居  Bこま犬  C相撲
3 A山門  B仁王像  C相撲   4 A鳥居  B仁王像  C空手

問3 ァ手水舎での一般的な作法について、1~3を正しい順に並び替えなさい。
 一礼をした後、右手で柄杓(ひしゃく)を取って手水をすくう。

1 口をそそぐ(手に受けた水で) 2 左手を洗う  3 右手を洗う

再び左手を洗い、柄杓を立てて柄を洗い流す。柄杓を元の位置にふせて置き、最後に一礼する。

問4  ( D )~( F )に入る言葉の組み合わせとして、正しいものを選びなさい。
1 D合掌造  E懸(かけ)造   F校倉造    2 D合掌造  E権現造  F校倉造
3 D寝殿造  E権現造  F寝殿造    4 D懸造   E権現造  F寝殿造

問5 ィ自然遺産について、日本国内で登録されている次の(1)~(4)について、それぞれ正しい説明文を1~4の中から選びなさい。
 (1)小笠原諸島  (2)白神山地  (3)知床  (4)屋久島
1 アイヌ語で「地の先」を意味する
2 「東洋のガラパゴス」と呼ばれるほど、貴重な動植物が多い
3 ブナをはじめとする落葉樹におおわれた原生林は、「縁のダム」と呼ばれている
4 「洋上のアルプス」とも呼ばれ、黒潮の影響を受けた植物の垂直分布がみられる

問6 下線部ウに関して、日本でスギやヒノキが建造物に適した木材であるといわれるのはなぜですか。
広葉樹とは異なるその特徴をふまえて、10字以上30字以内で説明しなさい。

問7 日本がェ木の文化の国であるのに対して、ヨーロッパは一般的に「石の文化」であるといえます。そのヨーロッパを代表する次の世界遺産は、それぞれどこの国にありますか。正しい国名を1~4の中から選びなさい。
 (1)ヴェルサイユ宮殿    (2) ピサの斜塔

1イタリア  2 ギリシア  3 フランス  4 ロシア


昨年は大遷宮や式年遷宮があったので、どこかで類する問題が出るかなあと思っていましたが、中等部で出題されておりました。

60年に一度の大遷宮は出雲大社、式年遷宮は伊勢神宮ということで、まあ、これは特に問題はなかったでしょうが、手水舎での作法はちょっとびっくりしたかもしれません。ただ、良く読んでみると、最初に柄杓を右手に持つ、と書いてあるから最初は左手とわかるようにできている、ということなのでしょう。まあ、このくらいできなくたって特に気にする必要はありませんが。

問2で神社の前にあるのは鳥居、入口にあるのは一対の狛犬、明治神宮での奉納相撲なども目にしたことはあったと思いますが、案外、神社とお寺を間違えている場合もあったかもしれません。

問4 白川郷は合掌造り、陽明門は権現造り、正倉院は校倉造です。合掌造と校倉造がわかると1か2に絞られますが、懸造は清水寺の舞台のように急な崖に作る形式をいいます。権現造は、本殿と拝殿の間に石の間とよばれる空間を作る作り方のことです。

問5はそれほど難しくはなかったでしょうが、(4)の屋久島は南の島の印象が強いでしょう。しかし、非常に高い山がそびえています。最高峰の宮之浦岳は 1936mもあります。

問6は難しい問題だと思います。針葉樹はまっすぐに短期間で育つので柱などに利用しやすかったのです。

問7も、ちょっと小学生には厳しい問題でした。

問8 これは比較的見当がつきやすかった問題かもしれません。無形文化遺産に登録されていないものは、4の落語です。

【答え】
問1 あ 出雲 い 伊勢 う 地中
問2 2
問3 2・3・1
問4 2
問5 (1) 2 (2) 3 (3) 1 (4) 4
問6 針葉樹はまっすぐに短期間で育つので木造建築に利用しやすい。(29字)
問7 (1) 3 (2) 1
問8 4

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図形は、まず図を写してみる。
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男子校、女子校のメリット
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まずは興味を持たせる

今年も普通部の理科はいろいろと工夫を凝らした出題をしました。

例えばこんな問題。

「ご飯を炊く前に米をとぎます。といだ水は何色になりますか。またこの色のもとになる部分をぬりなさい。」

え、うちは無洗米だから。

というような声もあるかもしれませんが、実際にお米を研いだ経験をしていれば、この問題は間違いなく答えられる、でしょう。しかし、その次が難しい。

これは結構、お母さんも知らないことが多いのではないでしょうか。

白い水の原因。これは肌ぬかにあります。

精米の段階でお米はぬかを取り払い、白くなっているのですが、しかし、この表面についているのが肌ぬかです。肌ぬかのまま、ご飯を炊いてしまうとおいしくないので、これを洗い落とす。これがお米を研ぐ、という作業なのです。

以前、カレーライスの作り方を出題したり、何とか子どもたちを台所に入れようとしている普通部。

でも、まあ、いろいろなことに興味を持たせることが大事だろうと思います。以前、社会の問題でものの値段が出題されたことがある。今のスーパーに行っていれば卵は1個いくらくらいか、だいたい見当はつくでしょうが、まず受験勉強ばかりしているとこういうところがひっかかる。

もちろん、こればかりやっていても合格はしないのだけれど、まだ余裕のある段階ではいろいろなことに興味を持ってもらうことが大事でしょう。

普通部や中等部ではよく植物、動物の問題が出題されます。今年も出ていましたが、そういう話になるとずぐ図鑑、とかカラー写真が入った参考書、みたいな話になるわけですが、一番いいのはやはり本物を見ることです。

慶應が出題する生物は、突拍子のないものはほとんどない。さすがに都心では難しいでしょうが、それでもやや郊外に出れば見られるものを出題するわけです。だから、例えば旅行に行くとか、水族館や植物園に行ってみるとかいうのも大事なこと。台所でお米を研ぐのも大事な経験なので、ぜひいろいろなことをやって興味を持ってもらいましょう。

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どうも、変だ
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傾斜配点

普通部の場合は4教科各100点の400点満点。

中等部、湘南の場合は算数国語100点、理科社会50点の300点満点。

普通部はそれに面接と体育実技が加わって、二次試験はなく合格者が発表されますが、中等部、湘南は一次試験の合格者に対して面接と体育実技を課します。

面接と体育実技はいずれの学校でもクリアしなければならないわけですが、しかし、4教科のテストについては多少なりとも違いがあります。

普通部の場合は理科社会の配点が高い。ということは、4教科万遍なく点数がとれるということが望ましい。

中等部や湘南もその通りなのですが、しかし、やはり算数の比重が大きくなります。理科や社会の配点が半分しかないので、あまり差がつかない。算数ができれば、理科社会の失点をカバーすることができるので、まずは算数で差をつけられないことの方が大事になります。

この配点の違いは、やはり対策にも反映させた方が良いでしょう。

中等部、湘南の場合は算数を優先する。普通部の場合は算数に加えて理科に力を入れていく。

社会は後半伸ばしていくことにして、国語は、読解力をつけるために、あるペースでずっと練習するので、まず前期は算数と、普通部の理科、というような力の置き方が効率的だといえるでしょう。

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第123回 学校を調べる
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