月別アーカイブ: 2019年6月

慶應の国語

慶應3校とも、読解の問題は圧倒的に選択肢の問題が多くなります。

一部、記述の問題が出たりしますが、しかし、それは量としてはあまり多くない。やはり選択肢で答える問題が多いのです。

したがって読解の問題で得点するためには、選択肢の問題を克服しなければならないわけですが、実は、選択肢の問題は勉強の仕方によっては間違いやすくなります。

最後の2つまでは選べるんだけど、最後で間違える、といったような間違え方をするのです。

なぜでしょうか?

それは、否定することを忘れてしまうから。つまりその選択肢が題意に合っていることばかりを考えてしまい、その選択肢は違うんだという根拠を探すことをしていないからです。

最後のアとイで正しいのはどちらか?ということについて、これは根拠が必要です。

つまりアが正しく、イが間違いである。で、例えば文章の題意に沿って正しいと思うものを選ぶ場合。選択肢には正しいことがたくさん書かれています。当たり前ですが、違うことばかりを書いてしまえば、すぐわかってしまうから、違うことはなるべく減らす。

しかし、違うことを含まないとイが違う根拠がなくなってしまいます。だからどうしても選択肢を作る時に、それを入れる。その要素を見つけ出せれば、間違うことはなくなるのです。

選択肢の問題は「正しいものを選ぶ」のではなく、「違う理由を考える」ことで自ずとひとつに決まってくるのです。

この考え方を練習していくと、実はまず間違えなくなる。

ところが正しいのはどちらだろう、と考えていると正しいことが多いから、見つけられなくなるものです。

アが正しいのではなく、イが違うという要素を見つける練習。

読解ではこれを徹底してやってください。

特に国語の成績が悪い子は、これをやると全然得点力が変わってきます。

作問者は作者とは違いますから、当然、これが違うという根拠を文中に求めて作っているわけで、そこを見つければいい。ただし、そう簡単には見つからないように、作問者は工夫をしていますから、そこを見抜けるように考えていく。

イが違う理由、ウが違う理由、エが違う理由が見つかれば答えはアになるのです。

これは練習していくことで、段々身についていきます。ですから、過去問をやるときも、この視点で国語の読解問題を解いていってください。


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溶解度に関する問題


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北海道に関する問題

下の地形図は縮尺1/50,000地形図「砂川」の一部です。地形図の方位は上が北で拡大縮小はしていません。問いに答えなさい。

問1 石狩川の河口に最も近い位置にある都市を下から選び,番号で答えなさい。
   
 1 小樽 2 函館 3 稚内 4 釧路 5 苫小牧

問2 地形図を見ると石狩川の周囲の農地は正方形に区切られています。地図上で正方形の農地の一辺の長さは
 1cmでした。この一辺の実際の長さを求めなさい。単位はmで答えること。

問3 地形図から読み取れることとして適当でないものを選び,番号で答えなさい。

 1 石狩川の両岸には堤防が作られている。
 2 西の線路沿いにある集落の方が,石狩川の東にある集落よりも入口密度が高い。
 3 石狩川は,ほぼ北北東から南南西に向かって流れている。
 4 石狩用が蛇行していたと ̄書の河道の∵部が切り撤されて,三日月型の沼や池となっている。

問4 北海道の農業の特色についての説明として適当でないものを選び,番号で答えなさい。(統計数値は「2018データブックオブ・ザ・ワールド」「朝日ジュニア年鑑2018」「日本国勢図会2018/19」より)
 1 稲の栽培に適さない土地に手を加え・低い気温に強い品種の開発によって米の大産地となった。
 2 都道府県ごとにみた2015年の農家総数にしめる販売農家の割合は,北海道が最も高い。
 3 農家一戸あたりの経常規模が大きく,大型の農業機械が使われている。
 4 北海道の2016年の農業産出額で,もっとも高い割合をしめるのは米となっている。

【解説と解答】
問1 小樽が一番河口にに近くなります。
(答え)1
問2 この地図の縮尺は5万分の1。
(答え)500m
問3 人口密度が高いことは地形図ではわかりません。
(答え)2
問4 畜産が第一位。
(答え)4


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英語入試

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2019年入試から慶應湘南で英語入試が実施されました。レベルは英検2級から準1級程度、ということで、帰国の枠にはまらなくても帰国と同じ3科目の入学試験が受けられることになります。

過去問も出てきましたので、そのレベルからするとこれに対応できる小学生は結構多いのではないかと思います。

一方で横浜初等部の内部進学により、一般枠が50名減員されていることから、狭い門になっていることは間違いなく、今年の応募者は大幅に減りました。男子の場合は2日を空けて普通部、中等部の受験という受験生が多くなったと思われますが、湘南熱望組にとっては逆にチャンスといえないこともない数字になってきています。

ただ英語入試はこのレベルの入試だと思うとそれほど大きな差が付かず、となると合否は算数と国語で決まってくる可能性が高いので、やはり算数と国語をしっかり固めるという対策が望まれるだろうと思います。


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一発勝負


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大学附属校に行くと勉強しない?

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ここのところ、大学入試制度の先行きが不透明なので、大学附属校の人気が上がっています。一方で、大学附属に行くと勉強しないから、という話は良く聞きます。

これはある意味正しいと思っています。

というのは、大学受験をするか、係属の大学に進むか、という勉強の違いははっきりしている。後者は、すでにいったん中学で選抜が終わった段階で、学力の確認をする。つまり、大学に推薦して良いか判断するわけですが、大学受験の場合は、一発勝負で決めるところがあるわけだから、その勉強量は前者が勝る、というのは明確です。

しかし、じゃあ、大学付属は勉強しないか、という話になるとそうではない。こういう学校はまず進級がうるさい。慶應は中1から落とす。しかも、同じ学年は2回しかやれない。2回目の進級で進めなければそこで自主退学ということになります。

これは他の学校でも多かれ少なかれ、そういうシステムをとっているので、「進級する程度」には全員勉強する。それでも通らない子はいるわけですが、2年目はさすがに必死にやるので、なんとかする。だから「まったく勉強しない」で大学に進める、ということにはなりません。

実際に大学に進めば、当然、大学から入ってきた学生と机を並べるわけだから、少なくも大学の授業が分かり、単位がとれる、という学力は必要なわけで、それを付属校が達成しなければ、学内で当然、問題になります。受験校の場合は、大学受験の実績が生徒募集にも影響を与えるでしょうが、付属校の場合は、学内での批判にさらされる。したがって、それなりにしっかり勉強させる、というのは付属校にとっても重要なことなのです。

大学受験校に比べて勉強量は少ない、というのは当然と思いますが、その時間をクラブ活動やその他の活動に使える、というのが付属校のメリットです。そのメリットを生かしながら、しかし、大学で勉強できる学力はつける、というのが付属校のスタイルで、あとはそれを家庭が好むかどうか、ということでしょう。


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国語の過去問の解答


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過去問は1回やれば良い?


6年生の教室から
持続することはひとつの才能


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配点に合わせた準備

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普通部は各教科100点の400点満点ですから、各教科ともバランスが取れている方が有利、とはいえるでしょう。社会がだめ、とか、理科が苦手、という場合、そこで差が開く要因があるわけですが、各教科均等配点だとそれがしっかり反映する可能性が高いのです。

もちろん普通部は理科の平均点が他の教科に比べて下に引っ張られる傾向がありますが、それでもなるべくならば全体にできた方が良いとは言えそうです。

一方、湘南、中等部は、理科、社会が50点満点と、算数国語の半分しかない。だから、まずは算数と国語がある程度できないといけない、ということになります。逆に理科、社会ができなくても、点数が普通部ほど開かないというところがあるわけです。

どこを第一志望とするかによって、やはり多少なりとも重点的に勉強する科目を変えていった方が良いでしょう。


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褒め方にも工夫が必要


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算数の知識


6年生の教室から
入試問題に込められた想い


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