慶應中等部、数字のミスに気をつける

ここ数年、中等部の国語や社会では、単に記号式ではない問題が作られています。

国語などは自分で俳句を作ってみたり、社会でも記述問題が出題されたりしていますが、理科はそういうものがありませんでした。

しかし今年は2問答えを書く問題が出たのですが、しかし、全体の傾向からすれば圧倒的に数字だけ、が続いています。

これは、中等部の受験者が多いので、なるべく採点の手間を減らす目的で行われています。

選択の問題が多い、ということは自分で記述を書いたりするよりは答えが出しやすいと考える受験生は多いでしょうが、しかし、このすべて数字というのが結構ミスを引き起こす。

つまり、どの解答欄にどの数字をいれたか、ということをしっかり確認して書いていかないと、ひとつずれただけで全部間違う可能性があるのです。

採点は極めて機械的に行われますので、ひとつずれていても、「あ、ずれてるかなあ」ということで救済してくれるようなことはない。その解答欄に正しい答えが書かれていなければ、×になります。

したがって、解答用紙を使って、必ず解答欄を確かめながら書いていく練習をしてください。

ちょっとしたミスで失敗することのないように、注意して作業することが重要です。


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慶應の算数、傾向と対策

算数の出題分野は分類すると、

数の性質、比と割合、速さ、規則性、場合の数、平面図形、立体図形などに分かれることになりますが、まずどの分野からも出題されていることがほとんどです。

問題数が多いということは、一問一問の難度を上げることはできないので、その難度がそれほど高いわけではない。もちろん問題によって難しい、と思われる問題もありますが、全体としては難問揃いという構成にはなっていません。

したがって何が合否を分けるか、ということになるとやはり正解率に尽きます。

基本的なことがしっかりわかっていて、ある程度解けるであろう問題を出しているわけだから、そこでミスをして間違えると合格点から離れてしまうということになるわけで、そこを練習できっちりやりきれるようにすることが最も重要な対策と言えるでしょう。

ミスをしないためには式や計算をしっかり書いてその場で確認しながら進むという手順が必要になります。中等部はただ数字を答えればいい、ということで普通部のように式を求められているわけではないが、それでもやはり間違わないように式を書いて解いていく練習を積み重ねていくべきでしょう。

基礎力がしっかり身についているか、ということを確認するのが出題の第一の目的ですから、確実に得点できる練習を積み重ねていきましょう。


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学力テストは横一線

慶應中等部にしても、慶應湘南にしても女子の偏差値はかなり高くなっています。

多くの受験生が御三家を併願しているので、ほぼ一次の合格者は御三家合格と同じぐらいの力がなければなりません。

しかし、中等部の場合、二次合格者はたった50名。力のある子どもたちにそう大きな差があるわけではありません。

だから、ここからが問題になる、と考えないといけない。

この事情は慶應湘南でも同じです。みんな良くできる。一次試験に合格し、二次試験が残念だった子どもたちは、多くが御三家に合格しているのです。だから学力面ではそんなに差がついているわけではない。

当然二次試験で差がついている、のです。

ここを考えないと、決め手に欠いてしまう。別に御三家を2月1日に受けなければいけないわけではありません。一次試験に合格する力があれば、当然それで良いわけですが、やはりそれなりに力を持っていないといけないし、それを突破するだけでも大変だが、その先がある、ということなのです。

この先を「まあ、くじをひくようなものだから」という塾の方がいらっしゃいますが、そうではない。

一次さえ合格すれば大丈夫、と思える受験生はいるのです。実際に、一次さえ合格すれば二次も合格するだろう、という子はそれなりの準備と要素があります。

まずは一次を突破できるまで学力を備えなければいけないが、親の方では次の準備をしっかり進めなければいけません。


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スピード

慶應の問題は3校とも、それほど難しいという問題が出題されているわけではありません。

しかし一方で、問題数はかなり多い。例えば中等部の50点満点の理科社会については35問程度ある、というような感じ。これで25分間の試験時間ですから、1問1分未満みたいな感じです。

ということになると、スピードをつけなければいけない、という感じになって、「もっと早く解きなさい」と言ってしまっているのではないでしょうか。

しかし、子どもたちにスピードを上げさせることは難しいのです。

むしろ急がせてしまうと逆効果になってしまう。結果として正解率が上がらない。

むしろ正解率が下がってしまう、ところがあるのです。

ではどうすればいいか?

まずはスピードよりも正解率を優先するのです。間に合わない問題は仕方がない。しかし、解いた問題は全部正解、にしていく。すべての問題に手をつけて正解率が7割であるならば、7割の問題に手をつけて正解率は100%にする。そういう練習を積むのです。

同じ70点のように思えますが、実は正解率が上がらない子は、本番で着手率が下がったときに点数がまとまらない。しかし、最初から着手率に目標をおかず、正解率に目標をおけば多少手をつけた問題が少なくとも、正解率が100%な分、得点が安定するので、そういう子は合格するのです。

正解率を上げるにはきちんとしたルーティンを実行する必要があります。できる子どもたちでもミスはしますが、彼らはルーティンを実行していく中で、自分の間違いに気が付く。そして試験時間内に修正するから、結局間違えない。正解率が高くなるのです。

その練習をせずにただひたすら問題数を解いていても、決して成果は上がりません。どう解けば正解率を上げられるか、に集中してください。昨年合格した生徒も、短期間に正解率を上げていきました。残りの時間はわずかでも練習によって大いに結果を変えることができます。


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湘南の作文の注意点

湘南は国語の問題の中に作文があります。

その作文の内容は、本当にいろいろあって予想するのはなかなか難しいが、過去問を中心に練習をしていくことが大事です。特に以下の点に注意してください。

1 時間配分
国語の1問として、出題されるので、他の問題と合わせて45分間で仕上げなければなりません。作文の他に読解が2題、知識の問題が1題加わっているので、上手に時間を使っていかないと間に合わない。したがって要点をつかんで、ある程度ポイントを箇条書きにしてから書いていきましょう。

2 条件を落とさない
最近はいろいろと条件がついています。自分の考えとその理由をまとめる、とか。何が重要であり、それを改善する方法を2つ、とか。その条件がすべて入っていなければ当然減点の対象になる。だから、ポイントを箇条書きにまとめるときに、その要素を落としていないか確認しましょう。

3 原稿用紙の使い方を確認する。
原稿用紙の使い方に準じて作文を書きますが、改行は一字空けて表すことになっています。したがってこの点も踏まえて練習する必要がある。句点、読点、カギ括弧などの使い方もちゃんと確認しておきましょう。

過去問をやるときに、作文は後回しになりやすいので、ちゃんと最後までやりきる練習をしてください。


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