月別アーカイブ: 2019年10月

慶應の算数、傾向と対策

算数の出題分野は分類すると、

数の性質、比と割合、速さ、規則性、場合の数、平面図形、立体図形などに分かれることになりますが、まずどの分野からも出題されていることがほとんどです。

問題数が多いということは、一問一問の難度を上げることはできないので、その難度がそれほど高いわけではない。もちろん問題によって難しい、と思われる問題もありますが、全体としては難問揃いという構成にはなっていません。

したがって何が合否を分けるか、ということになるとやはり正解率に尽きます。

基本的なことがしっかりわかっていて、ある程度解けるであろう問題を出しているわけだから、そこでミスをして間違えると合格点から離れてしまうということになるわけで、そこを練習できっちりやりきれるようにすることが最も重要な対策と言えるでしょう。

ミスをしないためには式や計算をしっかり書いてその場で確認しながら進むという手順が必要になります。中等部はただ数字を答えればいい、ということで普通部のように式を求められているわけではないが、それでもやはり間違わないように式を書いて解いていく練習を積み重ねていくべきでしょう。

基礎力がしっかり身についているか、ということを確認するのが出題の第一の目的ですから、確実に得点できる練習を積み重ねていきましょう。


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学力テストは横一線

慶應中等部にしても、慶應湘南にしても女子の偏差値はかなり高くなっています。

多くの受験生が御三家を併願しているので、ほぼ一次の合格者は御三家合格と同じぐらいの力がなければなりません。

しかし、中等部の場合、二次合格者はたった50名。力のある子どもたちにそう大きな差があるわけではありません。

だから、ここからが問題になる、と考えないといけない。

この事情は慶應湘南でも同じです。みんな良くできる。一次試験に合格し、二次試験が残念だった子どもたちは、多くが御三家に合格しているのです。だから学力面ではそんなに差がついているわけではない。

当然二次試験で差がついている、のです。

ここを考えないと、決め手に欠いてしまう。別に御三家を2月1日に受けなければいけないわけではありません。一次試験に合格する力があれば、当然それで良いわけですが、やはりそれなりに力を持っていないといけないし、それを突破するだけでも大変だが、その先がある、ということなのです。

この先を「まあ、くじをひくようなものだから」という塾の方がいらっしゃいますが、そうではない。

一次さえ合格すれば大丈夫、と思える受験生はいるのです。実際に、一次さえ合格すれば二次も合格するだろう、という子はそれなりの準備と要素があります。

まずは一次を突破できるまで学力を備えなければいけないが、親の方では次の準備をしっかり進めなければいけません。


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スピード

慶應の問題は3校とも、それほど難しいという問題が出題されているわけではありません。

しかし一方で、問題数はかなり多い。例えば中等部の50点満点の理科社会については35問程度ある、というような感じ。これで25分間の試験時間ですから、1問1分未満みたいな感じです。

ということになると、スピードをつけなければいけない、という感じになって、「もっと早く解きなさい」と言ってしまっているのではないでしょうか。

しかし、子どもたちにスピードを上げさせることは難しいのです。

むしろ急がせてしまうと逆効果になってしまう。結果として正解率が上がらない。

むしろ正解率が下がってしまう、ところがあるのです。

ではどうすればいいか?

まずはスピードよりも正解率を優先するのです。間に合わない問題は仕方がない。しかし、解いた問題は全部正解、にしていく。すべての問題に手をつけて正解率が7割であるならば、7割の問題に手をつけて正解率は100%にする。そういう練習を積むのです。

同じ70点のように思えますが、実は正解率が上がらない子は、本番で着手率が下がったときに点数がまとまらない。しかし、最初から着手率に目標をおかず、正解率に目標をおけば多少手をつけた問題が少なくとも、正解率が100%な分、得点が安定するので、そういう子は合格するのです。

正解率を上げるにはきちんとしたルーティンを実行する必要があります。できる子どもたちでもミスはしますが、彼らはルーティンを実行していく中で、自分の間違いに気が付く。そして試験時間内に修正するから、結局間違えない。正解率が高くなるのです。

その練習をせずにただひたすら問題数を解いていても、決して成果は上がりません。どう解けば正解率を上げられるか、に集中してください。昨年合格した生徒も、短期間に正解率を上げていきました。残りの時間はわずかでも練習によって大いに結果を変えることができます。


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湘南の作文の注意点

湘南は国語の問題の中に作文があります。

その作文の内容は、本当にいろいろあって予想するのはなかなか難しいが、過去問を中心に練習をしていくことが大事です。特に以下の点に注意してください。

1 時間配分
国語の1問として、出題されるので、他の問題と合わせて45分間で仕上げなければなりません。作文の他に読解が2題、知識の問題が1題加わっているので、上手に時間を使っていかないと間に合わない。したがって要点をつかんで、ある程度ポイントを箇条書きにしてから書いていきましょう。

2 条件を落とさない
最近はいろいろと条件がついています。自分の考えとその理由をまとめる、とか。何が重要であり、それを改善する方法を2つ、とか。その条件がすべて入っていなければ当然減点の対象になる。だから、ポイントを箇条書きにまとめるときに、その要素を落としていないか確認しましょう。

3 原稿用紙の使い方を確認する。
原稿用紙の使い方に準じて作文を書きますが、改行は一字空けて表すことになっています。したがってこの点も踏まえて練習する必要がある。句点、読点、カギ括弧などの使い方もちゃんと確認しておきましょう。

過去問をやるときに、作文は後回しになりやすいので、ちゃんと最後までやりきる練習をしてください。


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外連味なく狙う

慶應に入るタイミングは小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験と4回チャンスがあります。

どのチャンスを活かすか、はそれぞれのご家庭が判断されることだと思いますが、やはり慶應に、とまず思われるべきだろうと思っています。慶應OBは多いし、それぞれのみなさんの考え方があると思いますが、やはり我が子を慶應に入れたい、と思われている方は多い。

で、そのためにやはり外連味なく慶應を狙う、ということで良いのではないでしょうか。

幼稚舎受験から始まって、中学受験、高校受験、大学受験と進んでようやく大学で決めた、という場合もあるでしょうし、中学受験でうまくいったという場合もあるでしょう。ただ、失敗したからといって別に諦める必要はない。

実際に中学受験で残念だった子どもたちが、高校受験で入ることも多いのです。高校へ進んでしばらくして、普通部や中等部から塾高に行った子と高校から入った子がいっしょに遊びに来ることがあります。

で、見ているとなるほどなあ、と思うことがある。やはり高校から入った子の方がしっかりしているのです。中学受験で残念だった分、苦労は多くしているところはあるが、しかし、その分志を高く持って最後まで頑張り切った自信も身についているから、中学から入った子どもたちの方が幼く見えます。

なので、中学で決めきれなかったからといってもまだまだ先があることを考えてほしいと思います。それよりは、ぜひ慶應に、という気持ちをしっかりご家庭で持たれることが肝要かと思います。


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