月別アーカイブ: 2012年10月

ルーティンを身につける。

ルーティンとは、一定の手順と言う意味ですが、慶應の場合、算数は他校に比べても問題数が多く、1問1問はそれほど難しい問題というわけではありません。

したがって、ミスが非常に大きく影響します。せっかくわかっていたのに、問題を読み違えた、計算間違いをした、というミスが出てくると合格ラインに届かなくなってしまいます。

基本的なルーティンは3つ

1 問題の条件と思われるところに下線を引いて確認する
2 計算はその場で見直す
3 答えが出たと思ったら、もう一度問題文を確認する

1については、できないなあ、と思ったらこのルーティンが役立ちます。使っていない条件があることが多い。したがって使ったかどうか、条件をチェックしてみると、意外に「なんだあ」と解けてしまったりするのです。ですから常に問題文と照らし合わせることが大事です。

2については、ひっくり返す検算はしなくていいので、その場で計算を見直して、間違ってないかどうかを確認して進んでください。これが子どもにはできない。特に「急ぎの虫」が強い子はそうです。でも、間違った計算のまま進んで、人数が分数になったりして、気づくのでは時間のロスが出ます。だから確実に確認して進めていくことが大事。

3については、一番ミスを犯しやすいのが「できた!」と思ったときだから必要なのです。出たのはA君の分速だったが、出さなければいけないのはB君の時速だったりする。最後の詰めを誤らないように注意しなければなりません。

過去問や模擬試験を通じて、このルーティンを身につけていくと、だんだんミスが減ってきます。できる子も間違えるが、こういうルーティンを通じて自分のミスを訂正するから、最終的に間違えない。この違いは大きいので、ぜひ練習してください。

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家庭がイニシャティブを持つ
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中等部の一次合格ライン

中等部の入試は一次試験の合格者に二次試験を課します。二次試験は面接と体育実技ですが、一次試験に合格しないと受けられない。

だから、一次合格は本当の合格にはならないわけです。では一次試験はどのくらいのラインで受かるのか?

別にこれはどこにも発表されているわけではありませんから、あくまで推定の範囲を出ません。

男女 受験者 一次合格者
男子 727 357
女子 341 128

男子の合格率は46.9% 女子の合格率は35.8%

やく10ポイントの差があるので、男子がやさしいことはまず間違いないわけです。で、これまで中等部の出題に類似した問題をやってもらって、その後の入試結果で見てみると、概ねの数値ですがこれまででは

男子 180/300

女子 200/300

というラインが出ていました。女子はもう少し厳しい、と思うときもありますが男子はおおむねこの位、という感じです。

しかし、一次の合格者は2011年が400名だったのに対して2012年はさらに50名絞られてきているので、もう少しポイントは高くなっただろうと思います

ということで

男子185~190 女子205~210 

というのがひとつの目安かな、と思われます。

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n進法
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着手率を上げる
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ニュートン算

慶應湘南2007年の6番です。


SFC美術館では、毎日9時に窓口を開いて入場券を売り始める。窓口を開いてから1分ごとに入場券を買いにくる客の人数は一定で、1つの窓口で1分ごとに入場券を買っていく客の人数も一定である。毎日9時には、入場券を買うために客が行列をつくっている。
(1)平日は、窓口を3つ開くと10時30分に入場券を買う客の行列がなくなり、窓口を5つ開くと9時18分に入場券を買う客の行列がなくなる。窓口を4つ開くと、何時何分に入場券を買う客の行列がなくなりますか。

(2)休日は、9時までに入場券を買うために行列をつくっている客の人数が平日の2倍、窓口を開いてから1分ごとに入場券を買いにくる客の人数は平日の3倍である。また、1つの窓口で1分ごとに入場券を買っていく客の人数は平日と同じである。休日に窓口を10個開くと、何時何分に入場券を買う客の行列がなくなりますか。

(3)休日で窓口が10個開くときに、ある人が9時15分までには入場券を買いたいと考えた。遅くとも、何時何分までに入場券を買いにくればよいですか。


(1)
9時までに並んでいる人の数を[1]、1分あたりにやってくる人数を(1)、1分あたり1つの窓口が売る人数を【1】としましょう。
最初の条件は
[1]+(90)=【1】×3×90=【270】
次の条件は
[1]+(18)=【1】×5×18=【90】
上の式から下の式を引くと
(72)=【180】ですから、(1):【1】=180:72=5:2
すると【1】=2とすれば(1)=5ですから、下の式にいれて
[1]+90 = 180から [1]=90
窓口4つの場合は2×4=8 くる人数を引くと8-5=3
90÷3=30分ですから答えは9時30分になります。
(答え)9時30分

(2)
休日は[1]=90×2=180 (1)は3倍なので5×3=15
窓口10個で2×10=20
180÷(20-15)= 36分 
(答え)9時36分

(3)9時15分までに窓口が処理する人数は
2×10×15=300だから最初から並んでいた人は解消されています。
9時から並んだ人数は300のうち
300-180=120なので、この120の中に入れば9時15分までに入場券を買うことができます。

したがって120÷15=8分から9時8分までに並べば良いことになります。

(答え)9時8分


「映像教材、これでわかる数の問題」(田中貴)

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志望理由は親子で考える
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中等部運動会

明日10月6日土曜日に中等部の運動会が行われます。
平成24年度は、運動会 10月6日(土)9:00~16:00
慶應義塾大学日吉キャンパス陸上競技場

日吉キャンパス陸上競技場は、協生館の裏手にあり、駅からも近いので短い時間でも見学されると良いでしょう。

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5年の秋は全部やろうと思わない
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急ぎの虫
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写真

出願にあたって写真の準備をしますが、その時、何を着て写真を撮ればよいでしょうか。

慶應3校を受験するという前提で考えると、中等部と湘南は二次試験で面接がある。だから、そのときの恰好をして写真を撮るのが良い、と思います。

二次試験は体育の実技がありますが、中等部と湘南は着替えます。実技はいくつか試験があるので、運動ができる服装に着替える。だから面接はまた着替えて、面接の服装にもどるわけです。

この面接の恰好で写真を撮っておけば、まあ、そこそこ収まりが良いでしょう。

では、具体的に何を着るか?

男子のネクタイは避けた方が良い。まあ、普通に考えれば、ブレザー、ボタンダウンのシャツにセーター、というのが一般的ではないでしょうか。女子も同じように考えておけば良いと思います。

ちなみに、普通部の実技試験は着替えません。普通部の体育実技は2月1日の午後行われるので、だいたいはマット運動であることが多い。さすがにネクタイをしてマット運動をするのはおかしいから、やはりそれ相応の恰好を考えます。ただ、面接はあるので、何でもいいというのも、ちょっと考えものではある。

写真を想定しつつ、そろそろ、どういう格好にするか、考えておかれると良いでしょう。ぎりぎりになると冬物はなくなってしまいますので。

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第51回 勉強してるってどういうこと?
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子どもといっしょに勉強するコツ
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