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慶應湘南が学校見学を再開

慶應義塾湘南藤沢中高等部は、中止していた学校見学を再開しました。

慶應義塾湘南藤沢中等部、学校見学について

見学が可能なのは平日と土曜日の以下の時間帯になります。
〈見学可能な曜日・時間帯〉
 平日  8:30~11:30、12:30~16:30
 土曜日 8:30~11:30、12:30~14:00

日曜日は休みですが、それ以外の日も見学ができない日程が決まっていますので、必ずホームページで御確認ください。

なお、建物の中には入ることができません。

物語文ができない理由

国語読解の出題は、物語文と論説・説明文があります。

ともにそこそこ読める、と言うことであればよいのですが。案外、不得意な文章のジャンルがあったりするものです。

これはやはり文理の違いといってもいいかもしれませんが、例えば物語文が不得意な子は理系に多く、論説文が嫌いな子は文系に多いのです。

で、それはそれで仕方のないことですが、「できない」では困るので、それなりに練習をしなければいけない。

物語文の不得意な子は、概ねその舞台設定というか、登場人物の把握ができていないことが多いのです。

そして、その登場人物がなぜそういう行動をとることも理解できない。その辺はちょっとまどろっこしいところがありますが、しかし、小学生がそう人生経験を積み重ねているわけでもないので、一応説明してあげた方が良いのです。

物語を説明するなんて、と思われるかもしれませんが、授業では良くやります。

なぜこういう行動を取ったのか?説明していみると

「ええ、そういうこと?」

みたいな反応が良くかえってきました。物語文が不得意な子は、実はそこに問題があることが多く、だから読んで練習を積んでもそこが解決していないからできないままになっていることが多いものです。

大人は「そんなのわかってるだろう」と思いがちですが、そんなことはないことが多いので、気をつけてください。

2023 普通部 社会

2023の普通部の社会は大問6題でした。

大問6題
1 歴史・地理混合問題(歴史・地理)
2 河川と都市に関する問題(地理)
3 為替に関する問題(歴史、一部時事)
4 鉄道に関する問題(歴史)
5 資源に関する問題(地理)
6 ホワイトハウスに関する問題(歴史、現代社会)

例年いろいろなテーマが取り上げられ、地理、歴史、公民ときれいに分かれるよりも、いろいろな要素を混ぜて出題することが多いので、今年もその典型的な出題と言えます。

普通部は学校で習うこと、塾で習うこと、のほかに「学校でも塾でも習わないこと」を出題することがあり、その流れに沿った出題といえます。
また各問題の一部に時事問題が出てきており、最後のホワイトハウスの問題で、同じ役割を果たすロシアの建物を何というか、など日ごろから時事ネタに接していることが必要でしょう。

普段からテレビのニュースや新聞などに目を通し、小学生なりに現代社会を理解していくことが求められています。年末の時事問題集だのみにならないように、日頃からしっかり準備を進めていきましょう。

2023 普通部 国語

本年の出題内容は以下の通りになりました。

長文2題 
物語文(加納朋子「空をこえて七星のかなた」) 本文A4 上下2段 3ページ
随筆文(古谷田奈月「心ゆくまで」)本文A4 A4 上1段 下段7行 
漢字書き取り 5問 熟字訓 熟語パズル
物語文 小問15題 記述2題 20字1題 40字2題  
随筆 小問7題 記述2題 30字2題

例年長文読解は長い文章が出題される傾向がありましたが、今年は物語文、随筆文ともそれほど長いものではなかったので、十分に時間が間に合っただろうと思います。

その分、漢字に加え、熟字訓や漢字パズルの問題が合わせて出題される結果となりました。あまり知識の問題が多くないという印象の普通部ですが、今年は文章の関係からこういう形になったかと思います。中等部、湘南とも熟語や知識の問題は出題されていますので、普通部も今後対策が必要になるのではないかと思います。

記述はそれほど長いものではなく、全部で4題、合計120字ですが、字数が短いので、それなりにコンパクトにまとめる技量は求められます。

本年の物語文の内容は割と解きやすかったのではないかと思われますが、これも採録される文章によって左右されるところがあるので、まずはしっかり読解力をつけていく練習を続けていきましょう。

テストのやり直しのポイント

テストが帰ってくると、やはり偏差値とか順位とかが気になると思うのです。

しかし、一番大事なのは答案です。テストの間違い直し、というのはやっている子が多いと思うのですが、ただ解き直すだけでは効果が上がりません。

もちろんやらないよりはいいわけですが、しかし、どうせやるのなら、解き直して何を間違えたのか、何に気がつかなかったのか、ということをしっかり分析する。別に叱らなくてもいいのです。事実を明らかにして、それを記録しましょう。

例えば算数についていえば、単純にミスといってもいくつかあるでしょう。

1 計算間違い
2 問題の条件の見落とし
3 問題の条件の勘違い
4 解いている数の取り違え

などが挙げられると思うのですが、これがいったいどのくらいあったのかを記録するのです。そして記録したら、次に対策を考えます。こういうミスを少なくするために何をするか。

例えば計算間違いが20問中4問あったら、計算間違いの率は20%ですから、次回はこれを減らすという目標を立てる。そして、そのために何をやるかを決めて、また次にデータをとる。

そうすると、無事ミス率が減っているのであれば、これは大いに褒めてあげるべきでしょう。そうやっていくつかの目標を作って、それを達成するために何を実行し、その結果をまた記録する、というように細かく分けて考えていくのです。

そうすると、実に多くの点を早く改善できるようになります。偏差値や順位よりも、答案が語ってくれていることをしっかり記録して、そこから次の手を考えていきましょう。