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面接はまず聞くことに集中

塾でも面接の練習をすることがあるかもしれません。

ノックの仕方に始まって、お辞儀のタイミング、いすに座るのに右からいくか、左からいくか、まあ、細々と言われるかもしれませんが、まあ、乱暴に座らなければ特に問題はない。

それよりも大事なのは、聞かれていることをしっかり理解して、それに対する適切な答えを話せるか、です。

何を聞かれているか、わからなければ、「もう一度質問をお願いします。」と言ってもいいでしょう。慶應の面接はコミュニケーションがちゃんととれるか、ということがまず第一なので、そこが確認できないと問題になる。

だから、どうすわるかに気を遣うよりも、先生が何と言っているのかを正確に聞き取り、しっかり答える、ということに重きを置いてください。

まあ、お父さん、お母さんでもうまくいかないことはあるから、小学生にとっても大変ではありますが・・・。

スポーツのルール

たまに国語の文章題でスポーツに関する物語文が出てくることがあります。

これまでの例で言えば、野球が舞台となる物語文が出題されたことがありました。で、まあ、そのくらい大丈夫だろう、などと思っていたのですが、実は最近の子どもたちはあまり野球を見ないのです。

サッカーも増えたし、実際に野球に興味がない子もいる。したがって、そのルールがわからない。バント?ベース?アウト? なにそれ。

いや、体育の授業で野球やったりソフトボールやったりしているだろうから、そんなはずはない、と出題者は考えています。

これが盲点になる。

特に男の子はもしそうならば、多少なりとも野球については知っておいた方が良いでしょう。

そんな子はまずいない、と思われるかもしれませんが、案外そうではないのです。

作文のテーマ

湘南の国語は、比較的選択問題が多いのですが、最後にドンと100字作文が出ます。

まずは、原稿用紙の使い方をもう一度復習しておきましょう。改行や、カギ括弧の書き方も案外忘れてしまっていたりしますから。

その上で、対策としては、自分で作文のテーマを考えてみると良いのです。

そして練習する。概ね100字を書くスピードとはどのくらいか、ということも本人の中でわかっている必要があるでしょう。入試では作文を最後にやる子が多いようですが、となると時間配分をやはり考えておかないと慌ただしくなる。

作文の配点がどのくらいあるかはわかりませんが、やはりすべての問題にしっかり答えられるようにした方が良いでしょう。

さらにテーマを考えることで、どんな問題が出ても冷静に対応できるようになります。

「そうきたか」

みたいな感覚は、結構、問題を楽しめるところもあるので、ぜひテーマを想像しながら練習してみてください。

出願書類はコピーしておく

出願書類の準備を進めておられるご家庭が多いと思います。で、慶應の場合、その出願書類を元に面接が行われます。

普通部は本人だけですが、湘南、中等部は保護者にも質問が出てきます。したがって何を書いたか、ということをまず手元に残す必要がある。

したがって出願書類のコピーを忘れないようにしてください。

そして出願後は、この内容をもとにどんなことが聞かれるのか、ある程度想定しておいた方が良い。

もちろん予想した質問が出てこないこともあるでしょうが、想定することで、自信をもって話せたというケースも少なくないのです。

親子で出願書類のコピーに目を通しておき、想定される質問の答えをいっしょに考えておくと良いでしょう。

体育実技の視点

慶應は3校とも体育実技があります。

しかし、別に体育学部の試験ではないから、視点は別のところにあります。

その最も重要なところは指示をしっかり聞き取れるか、という点。

例えば右から回るのか、ボールを取ってから、走るのか。どこでボールを入れるのか、そういうことは最初にきちんと指示されるし、在校生がお手本まで見せる場合もあります。

それでもやはり緊張しているからか、方向を間違えた、という子もいる。だから何より良く聞く、しっかり見るということが大事なのです。

そんなことは普通はできますが、やはり入試ですから上がっている子も少なくない。落ち着いて聞く、ということを心がけてください。

そしてもうひとつ大事なことは、ちゃんとやるということ。

普段の学校生活に大きな影響がないかどうか、という視点もあるので、そこはまじめに取り組んでください。

総合的な合否判断

一般的に中学入試は入試の成績だけで順位をつけて合否を判定します。

しかし、慶應は3校とも「総合的な合否判断」をすることになっています。

総合的な合否判断とはなにか、もちろん入学試験の成績が大事ですが、それだけではない。

書類の内容、調査書、面接、体育実技、そういうことをトータルに考えて最終的に合否を決める。

中等部と湘南は一次試験の合格者に二次試験を課しますが、普通部は全員に二次試験を課しているのです。

だから総合的な合否判断ということに変わりはない。

なので、ひとつひとつのステップを大事にしていきましょう。

志願書、活動報告書もしっかり準備することが大切です。

差はどこで出やすいか

例えば中等部の場合、算数は20問で100点満点です。

したがって1問は5点。

ところが理科と社会は概ね40問近く小問があるので、1問1点とか2点になりやすい。

そうすると算数の1問の差を他の教科で取り返す、ということはなかなか厳しくなってくるのです。

ですから、算数の力が問われるところがある。

これが普通部になると、各科目100点ですから、教科のバランスで決まるところがありますから、そこまで算数の影響が大きいわけではない。

それぞれの学校で配点と教科の特徴が違いますから、その特徴に合わせた対策をとっていくことが必要です。

正確さが問われる

応用力とか、読解力とか、合格にはいろいろな力が必要ですが、やはり慶應の入試に関して言えば正確さ、ということが最も重要なキーワードだと思います。

問題自体は全体を通してさほど難しい、ということはあまりない。ただ、ある程度の分量があり、確実に得点を積み重ねていく必要があるので、時間内に正確に解き上げる、ということが何よりもまず大事なことのように思えるのです。

で、これまでいろいろミスをしてきたことをどう修正するか、がこれからの大事な対策になります。

問題の読み違い、計算間違い、勘違い、覚え違い。

まあ、ミスは別にやりたいと思ってやっているわけではないものの、出した答えの10%ぐらいはミスがでてくるものです。

それをどうやって防ぐのか?ここからはそれを第一に考えて練習してください。

たくさんやらなくてもいい、難しいものをやらなくてもいい。ただ正確に解き上げる、これが最も必要な力です。

スケッチの練習

普通部の生物では、スケッチを描かせる問題が割と良く出ます。

花の絵だったり、昆虫の触角だったり、動物の模様だったり、まあ、いろいろですが、なかなかこれは予想がつかない。

なので、図鑑を見て実際の植物や動物の写真を見ておくのは大事なのですが、さらにそれを写す、というのをたまにやっておいた方が良いのです。

実際に描く、と言っても練習をしておかないとなかなかうまくいかない。普通部がこのような問題を出題するのは、入学後フィールドノートをやらせるので、そういう力量を試す狙いがあるからですが、それと同時に入試に出すことによって、そういう練習をしてもらいたい、と考えているからです。

こういう問題は他校ではなかなか出ませんから、やはり特別に対策をしないといけない。と言って、子どもたちにあまり馴染みのない生物が出ることもあまりないので、日々少しずつ練習をしておきましょう。

解答欄を確認する

中等部の答えはおしなべて、数字を書く欄が多いようにできています。

これは、採点をなるべく早く進めるようにしてあるからですが、それでも社会は最近、ことばで答えを書いたりするようになってきています。

ただ、その解答欄は左と右に分けてある。

これは国語もそうですが、左は数字ばかり、右は言葉の答え、というようになっています。

問題は同じ大問の中で左側と右側に分かれるところ。

2番は番号で答えるから、左側。3番は言葉で答えるから右側。というように分かれてしまいます。

また3ケタの数字も3つの数字を分けて書く。したがって、解答欄を常に確認していくくせをつけてください。

最後に「あれ、解答欄が足りない」と思っていると、実はひとつ解答をずらしていた、なんてことが往々にしておきます。

最初から慎重に答えを書く、とそういうミスは防げますから、解答欄の番号を確認しながら書き進めてください。