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差はどこで出やすいか

例えば中等部の場合、算数は20問で100点満点です。

したがって1問は5点。

ところが理科と社会は概ね40問近く小問があるので、1問1点とか2点になりやすい。

そうすると算数の1問の差を他の教科で取り返す、ということはなかなか厳しくなってくるのです。

ですから、算数の力が問われるところがある。

これが普通部になると、各科目100点ですから、教科のバランスで決まるところがありますから、そこまで算数の影響が大きいわけではない。

それぞれの学校で配点と教科の特徴が違いますから、その特徴に合わせた対策をとっていくことが必要です。

正確さが問われる

応用力とか、読解力とか、合格にはいろいろな力が必要ですが、やはり慶應の入試に関して言えば正確さ、ということが最も重要なキーワードだと思います。

問題自体は全体を通してさほど難しい、ということはあまりない。ただ、ある程度の分量があり、確実に得点を積み重ねていく必要があるので、時間内に正確に解き上げる、ということが何よりもまず大事なことのように思えるのです。

で、これまでいろいろミスをしてきたことをどう修正するか、がこれからの大事な対策になります。

問題の読み違い、計算間違い、勘違い、覚え違い。

まあ、ミスは別にやりたいと思ってやっているわけではないものの、出した答えの10%ぐらいはミスがでてくるものです。

それをどうやって防ぐのか?ここからはそれを第一に考えて練習してください。

たくさんやらなくてもいい、難しいものをやらなくてもいい。ただ正確に解き上げる、これが最も必要な力です。

スケッチの練習

普通部の生物では、スケッチを描かせる問題が割と良く出ます。

花の絵だったり、昆虫の触角だったり、動物の模様だったり、まあ、いろいろですが、なかなかこれは予想がつかない。

なので、図鑑を見て実際の植物や動物の写真を見ておくのは大事なのですが、さらにそれを写す、というのをたまにやっておいた方が良いのです。

実際に描く、と言っても練習をしておかないとなかなかうまくいかない。普通部がこのような問題を出題するのは、入学後フィールドノートをやらせるので、そういう力量を試す狙いがあるからですが、それと同時に入試に出すことによって、そういう練習をしてもらいたい、と考えているからです。

こういう問題は他校ではなかなか出ませんから、やはり特別に対策をしないといけない。と言って、子どもたちにあまり馴染みのない生物が出ることもあまりないので、日々少しずつ練習をしておきましょう。

解答欄を確認する

中等部の答えはおしなべて、数字を書く欄が多いようにできています。

これは、採点をなるべく早く進めるようにしてあるからですが、それでも社会は最近、ことばで答えを書いたりするようになってきています。

ただ、その解答欄は左と右に分けてある。

これは国語もそうですが、左は数字ばかり、右は言葉の答え、というようになっています。

問題は同じ大問の中で左側と右側に分かれるところ。

2番は番号で答えるから、左側。3番は言葉で答えるから右側。というように分かれてしまいます。

また3ケタの数字も3つの数字を分けて書く。したがって、解答欄を常に確認していくくせをつけてください。

最後に「あれ、解答欄が足りない」と思っていると、実はひとつ解答をずらしていた、なんてことが往々にしておきます。

最初から慎重に答えを書く、とそういうミスは防げますから、解答欄の番号を確認しながら書き進めてください。

地方から慶應義塾中等部へ

地方にも多くの慶應OBがいらっしゃいますが、お子さんを慶應に、と考える場合はやはり高校からが多いかもしれません。

しかし、今は中学から入学している方が少なくありません。もちろん、お父さんか、お母さんが東京に越して通学するケースが多いのですが、よく考えてみれば中学時代は3年間。

高校に入ればまたいろいろな方法が考えられるので、それならば早いうちに準備を始めようというのも十分考えられることなのです。

むしろ親がいろいろ手を打てる段階で受験させてしまうのは悪い方法ではない。

ここ数年慶應進学館にも、個別ワークスを使って慶應を志望する生徒が増えています。

オンラインですから、自宅で勉強ができるし、夜遅くまで塾に行かずとも中学受験の勉強ができる。

地域によっては中学受験塾がないという場所もあるようですが、近年医学部志望者を中心に地方でも中学受験に挑戦する生徒が増えてきています。

慶應中等部は入試内容が比較的与しやすい部分もあり、まずは中等部を考えられるご家庭が多いようです。実は昔から地方の生徒を受け入れている実績が多いのが慶應義塾中等部なのです。インターネットがこれだけ便利になってきているので、大いに活用されて地方からの中学受験を成功させましょう。

遠いから、という言葉はもう必要なさそうです。