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試験が始まったらすぐにやること

「はじめてください。」

という言葉と同時に、その科目の試験が始まるわけですが、まず、最初にすることは?

そう、受験番号と名前を書くことです。

公開されている解答用紙で見ると、普通部は受験番号と名前が1か所ずつ。中等部は受験番号が2か所。名前が1か所。

これを書くのに、ほんのわずかの時間しかかからない。だから、まず最初にやることです。

絶対に一番最初にやる。

毎年、だれかが

「え、名前書いたっけなあ。」
とぼやいたりします。

これだけ言っても、つい、書いたことを忘れてしまう。だから、絶対に書いた、ということを確認するためにイの一番でやることです。

もし、受験番号と名前が書いてなければ、これは0点処理をされるだろうと思います。

だって、だれのかわからないわけだから。基本的に受験番号順になっているはずだから、多分、監督官は一応確認はしてくれるでしょうが、しかし、それが100%というわけではない。

なので、自分で100%にすることです。

これはどの学校を受けても同じようにやってください。

差はどこでつくのか

例えば中等部の場合、算数は20問で100点満点です。

したがって1問は5点。

ところが理科と社会は概ね40問近く小問があるので、1問1点とか2点になりやすい。

そうすると算数の1問の差を他の教科で取り返す、ということはなかなか厳しくなってくるのです。

ですから、算数の力が問われるところがある。

算数でちょっとミスをしたりすれば、それはかなり影響が大きくなるわけです。

しかし、これが普通部になると、各科目100点ですから、教科のバランスで決まるところがありますから、そこまで算数の影響が大きいわけではない。

むしろ平均点が低いとされる理科で点数がきっちりとれているとこれは合格に向けて大きなプラスになります。

それぞれの学校で配点と教科の特徴が違いますから、やはり自ずと差の付き方が変わってくる。

最後の最後までそれぞれの学校の特質に合わせて、しっかり準備を続けていきましょう。

粘り強く解く

これまでの慶應の入試問題を見ていると、予想ができないような問題が多々出ることがあります。

芝居のセリフから原作名を当てるとか、カレーライスの作り方とか、まあ、いろいろ出てくるわけですが、だからといってそんなことを予想して勉強しているわけではないでしょう。

それは多くの受験生が同じです。

だからといって、正解をあきらめてはいけない。今までの生活体験や、学習体験の中から考えると、結構正解を思いつけることが多いのです。

「え???」と思ったら、そこから興味を持って問題を解いてみることです。

何かヒントがあるのではないか?

何か考えるきっかけがあるのではないか?

もちろん長い時間かけられるわけではないが、「そんなの知らないよ」と簡単にあきらめないようにしてください。

ぬかりなく準備を

あけましておめでとうございます。

入試まであと一ヶ月になりました。

慶應は面接もあり、調査書もあり、出願書類、4教科の試験結果、面接などを総合的に判断するということになっています。

もちろん最も重要視されるのは、4教科の試験結果でしょう。

しかし、ただ、試験結果が良ければいいのか、というとそうでもない。だいたい、それで良ければ面倒な試験をするはずがないわけですが、しかし、その点数の比重は明かされたことがない。

明かされたことがない分、不透明さを感じることはあるかもしれませんが、しかし、それでもやはり学力試験の比重は当然高いだろうと思われます。

点数が良ければ、よほど「この子は入れたくない」と試験官が思わない限り、合格するでしょう。

じゃあ、この子は入れたくないと思われるポイントは何かといえば、それは本人に来る気がない、ということでしょう。

したがって、ぬかりなく準備を進める必要があります。

中等部や湘南は一次試験の後、すぐに面接と体育実技の試験が来ますので、これもしっかり準備を進めましょう。

残りの期間、体調に気を付けて万全を期していきましょう。

気になるところは手を尽くす

残りの時間が少なくなってきましたが、やはり最後だからこそしっかり準備を締めくくりましょう。

慶應ならでは、という試験はあるので、その準備をもう一度確認して、やり残していないか、準備をしましょう。

時事問題、動植物のスケッチ、ことわざ・四字熟語、俳句・短歌、100字作文。

これまでも準備を進めてきているわけですが、最後にもう一度ここはやっておこう、というのを整理して、やれるものはやっておきましょう。

ただし・・・、

あれも、これもというわけにもいかない。ある程度は思い切り、最後の時間を有意義に過ごす工夫をしてください。

今年も1年間ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。