中学受験について」カテゴリーアーカイブ

過去問の優先科目

過去問を進めていくうえで、まずできるのは国語でしょう。

国語の読解問題というのは、毎週何らかの問題が各塾のテキストで出てくるとは思うのですが、概ねどこかの過去問であることが多いので、どうせやるのであれば自分が受ける学校をどんどんやっていった方が良い。

それにやればやるほど、出題形式がわかってくるから、塾でやるときもこの問題は似てるからがんばろう、みたいな気持ちも出てきます。

しかし、やはり一番大事なのは算数でしょう。

多くの塾ではそろそろ算数が終わりに近づいている(あるいはカリキュラム上はすべて終わっている)段階ですから、どんどんやろうと思えばできる。しかし、実際には忘れていることも多いのです。え、こんなことも覚えてないの、と思うことがあるかもしれませんが、しかし、まあ2年以上やってきているわけだから、そう何でも覚えている、というわけではない。

だからできなければ、しっかり解説を読んでやり方を確認することです。覚えていないことがあれば、その段階でしっかり覚えなおす。こういう過程が積み重なっていけば、しっかり復習になるのだけれど、やはり自分が受ける学校の問題でやれば、気合も入るでしょう。

まずは夏休みまでに、算数と国語をがんばりましょう。それだけでも進めば、夏休みの勉強は楽になります。

やるべきことは後半になればまた新たに増えるので、今進めるところは確実に進んでください。


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都立学校は5月31日まで休校を継続


中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
私学はオンライン授業進行中


5年生の教室から
ネットでできることはネットでという流れ





出題レベル

慶應の出題を見ていると、「それは知らないだろう」とか「それはやってないだろう」という問題は出てきますが、例えば御三家や関西難関校レベルの問題が出てくることはまずありません。

湘南の算数5番6番はそこそこ難しい問題ではあるものの、そのレベルですべての問題が出ているわけではないので、ある程度できればよい、という範囲を絞りこむことができます。

偏差値に比べて、そこまで難問をあまり出さない理由は、やはり他の資質をしっかり伸ばしてほしいと思っているからでしょう。

慶應は完全付属校ですから、別に大学受験に何らかのアドバンテージを持つ子どもたちを受験させる必要はない。それよりはむしろ学問の府として、いろいろな資質を持った子どもたちが集まってくれた方が良いのです。

勉強ができて、学級委員で、ゴミ出しをする子ばかりが集まる必要はないのです。勉強がそこそこできる必要はあるが、それ以上にいろいろな資質を持ってくれていることの方が大事だと考えられているわけです。

だからあまり難問は出ない。その分、あるレベルの問題は正確に解きあげる必要があります。


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だ液についての問題


中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
先の不安を感じさせない


6年生の教室から
子どもたちの考えを聞く





国語の手を抜かない

6年生のこの時期は、どうしても算数や理科が難しくなるので、そちらの方に力を入れるあまり、国語の読解の練習が不足することがあります。

実際に組み分け試験だと、国語はやってもやらなくてもそう変わらない。だから、漢字だけやってあとは他の教科を対策する、ということになりがちですが、しかし、入試ではやはり国語の読解力がものをいう場面が多いのです。

読解という面で考えれば、すべての教科の問題文は当然読んでしっかり理解できなければいけないわけだから、やはりコツコツと積み重ねる必要がある。

この時期はやる日と時間を決めて、必ず読解の練習するように心がけてください。

そして、しっかり時間をかけて全部答えを書く。空欄を残してしまうと、それだけ考えたことにならない。とにかく粘って答えを書くようにしてください。


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折り合い


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
急ぐ子


6年生の教室から
具体的な目標を決めて達成する





動植物を育てる

今の時代、動植物にくわしい子どもたちというのはそう多くはありません。

多くの子どもたちは都会に住んでいるし、虫や植物が身近にあるわけではない。だから、当然のことながら生物の問題は今の子どもたちにとって難しいのです。

しかし、たまに生物が得意だ、という子どもたちがいます。

聞いてみると小さい時から昆虫を飼っていたり、植物を育てたりしている。おじいさんと畑を作っている、という子もいました。

やはり自分の体験から興味が起きて、いろいろ調べたり、勉強したりする機会が増えてくるものですから、小さい時から動植物を育てる経験はちゃんとさせた方が良いと思います。

この経験は今からでも遅くはありませんから、ぜひ経験してもらいたい
思います。


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クラスと志望校合格は必ずしもリンクしない


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解くおもしろさを知った子


5年生の教室から
小学生の受験だから





学校別特訓は普通部だけ?

各塾の学校別特訓を見ていると、慶應普通部は良くでてくるが、湘南や中等部の学校別特訓というのは見かけないし、同様に、栄光や聖光のように2月2日の学校の学校別特訓もこれまではあまりありませんでした。

理由はやはり1日校で決めることが多いから、なのです。ところが例えば神奈川県では普通部、聖光、筑駒という受け方をする子どもたちもいます。

こういう子どもたちはいったいどういう学校別特訓を受ければ良いのだろうか、やはり普通部?いえいえ、そんなことはなく、多分麻布特訓になるのではないかと思います。

麻布を受けないのに、麻布特訓?

でも、多分受験層を考えると、要は神奈川の男子トップ層を集めるということで、本来は麻布、聖光、筑駒のところを、そこまで強気にいけないから1日を普通部にしようというだけの話になるのです。

ですから、本当に学校別特訓になっているか、といえばそうではないところもたくさんあるでしょう。

実際に女の子で、御三家を受けずに2日湘南、3日中等部を受ける子はどうするのか?

これは実際にはやはり女子御三家のクラスに配置されるか、1日早稲田実業を受けるグループと一緒にするか、どちらかでしょう。

そうなると、やはり女子御三家の問題を解かされるから、何となく気持ちが悪い。もっとダイレクトに慶應のことをやれないのか、という気持ちになるのです。

もちろんすべての学校に対して学校別特訓を作ることはできませんが、やはり対策を慶應に絞りたいというご希望は多いので、今年も今後、「普通部特別」「湘南特別」「中等部特別」を集合ないし個別で用意しいて行こうと思っています。


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解説を読んで考えているのか、ただ写しているだけなのか


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
勉強するしかないけど・・・


5年生の教室から
覚えられないわけがない





A4 上下2段 8ページ

今年の慶應湘南の物語文は(水野瑠見)「十四歳日和」)でした。

A4の2段組のページにして8ページ分。小問は12問ですから、それほど多くはないものの、昨年も物語文は8ページありました。

試験時間は45分。言葉の問題と作文、長文読解2題という形がほぼ決まっているものの、2問目の読解はかなり長い。実際に読んでみて、どのくらいの時間がかかるか、がポイントだと思います。

これは今後も同じような出題傾向になると思われますから、どんどんそういう長い文章を読み取ることになれていかないといけない。

国語の過去問の勉強をはじめてみると、最初は間に合わないことがほとんどです。ただ、それを練習していくことによって課題が解決されていく。ですから、どんどん練習を始めていきましょう。


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比重に関する問題


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
生活のリズムを夜型にしない


6年生の教室から
理解してから進む





スケッチ問題のもと

今年も普通部の理科ではスケッチ問題が出題されました。今年のテーマはエノコログサだったのですが、実はこのようなスケッチ問題を出す理由は、普通部の理科の授業にあります。

普通部ではレポートとフィールドノートが伝統的に課されています。

フィールドノートと言うのは、植物や動物などを観察してスケッチし、気が付いたことをまとめるというものですが、抜き打ち的に提出させられるので、ある意味多少の勘は必要になってくる。

「そろそろかなあ」

みたいな感じになってくると、それぞれまあ、そこそこのものは仕上げないといけなくなるわけで、したがって、スケッチという力はある程度身に付けておいた方が良いのです。

描きなれておくことは大事なことです。これは家でも工夫ができます。家でフィールドノートを始めてしまうのです。

例えばたまねぎ。縦に切ったらどういう断面になって、横に切ったらどういう断面になるか。そういう練習を1週間に1つやる。この積み重ねは結構な力になるでしょう。知識の暗記も大事だが、今のうちはもう少し視点を広げて、こういう作業もぜひ対策として入れてみてください。


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最大の貢献策


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
安全な環境をどう確保するか


6年生の教室から
第一志望の出題傾向を研究する





時事問題の比重

慶應進学オンライン

今年の出題では、時事問題が目立ちました。

令和の改元にともなって、令和の出典について中等部が万葉集を問題にすることはまあ、事前から予想されていたものの、例えば普通部の理科で「はやぶさ2」が向かった星の名前だったり、北海道で発見された「むかわ竜」が聞かれるなど、結構幅広くいろいろな科目で時事問題が取扱われました。

中等部の社会で先日ご紹介したパークアンドライドの問題なども、時事問題にあたるでしょうが、現代の社会を小学生なりにどうとらえていくか、という点では単に時事問題集だけの対策ではなく、広く見聞を広める必要があったでしょう。

ニュースを見たり、新聞を読んだり、という習慣は小学生なりにしっかり身につけておく必要があると思います。

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第419回 子どもには「できる」と思わせないといけない


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
動画授業のメリット


5年生の教室から
塾に出す、ばかりがやり方ではない





オンライン塾

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慶應進学オンラインは、震災の翌年からスタートしてこれで9年目になります。慶應を受験するための保護者の対策をメインにかかげたコンテンツでしたが、学校別対策の教材も秋を中心に配布できるようにしました。当初DVDで配布していた動画教材も紙のテキストも全部WEBで見られるように変更して、自由に使っていただけるようにしました。

しかし、やはり塾の補完的な要素が強く、実際に参加していただいたみなさんもどちらかの塾に参加しながら利用されていることがほとんどだったと思います。

で、その後フリーダム進学教室を始め、2018年の1月にコンテンツがすべてそろいました。フリーダムは2年間のカリキュラムで受験を完成させますが、効率化の一環として学校別バインダーが装備されています。これは子どもたちの学習履歴と学校別の出題傾向データべースを合わせて優先すべき演習問題を出してくる機能で、何ができていないかを把握しながら勉強を進めることができ、特に6年生の秋の勉強には役に立ちました。

さらに2019年は、スタディールームオンラインを加えて、テレビ会議システムを使ってフリーダムの中身を先生と一緒に勉強できる仕組みを加えました。ここまでくると、もう遠くのみなさんにも、慶應受験に必要な学習内容をいろいろと提供できるようになりました。

昨年から慶應入試説明会をオンラインにしましたが、今年も結局オンラインで行うことになりました。しかし、今回のような事態になるとオンラインでできるようになっていて良かったなと思います。

慶應の入試は二次試験の対策を含めて、踏むべき石をちゃんと踏んで行かなければいけません。逆にその石をちゃんと踏んで行けば力の通りに入っていきます。今回もその内容を詳しくお話ししたいと思います。ぜひご参加ください。

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第418回 解説を読む力


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
自分で勉強する力をつけるチャンス


5年生の教室から
フリーダムの月例テスト





過去問をいつ始めるか

慶應進学オンライン

最近過去問の出版が早くなったなあ、という気がしますが、これもやはり塾のカリキュラムの前倒しが影響しているのかもしれません。3月中には新しい過去問が出てくるでしょうが、すでに昨年までの過去問は中古市場にもたくさん登場しています。

で、いつ始めるべきか?は、いつ始めても良い、というのが結論。

「過去問をやってできないと自信をなくすから」という話がありますが、もっとあとになってできなかったら、どうするんだろう?と思います。むしろ早めにできないところをできるようにしていくことの方が必要ではないか?

「過去問は直前にやって力試しをしましょう」という話もありますが、力試しは模擬試験でやるもの。家でやるときは、試験みたいな緊張感が出るわけはないので、むしろ塾のテキストと同じように勉強していくべきものです。

まず、国語はすぐにでも始められるでしょう。

塾でやる国語の問題も大方、過去の入試問題であることが多いので、だったら受験する学校の過去問をやって早く傾向に慣れた方が良いでしょう。

ただ、理科や社会は知識をしっかり覚えてからやった方が、問題の本質がわかっていいので、これは夏休みぐらいからでもいいでしょう。

算数は、すでのカリキュラムは全部やっている、ということであるならば、一応勉強はしたわけだから、もう始めても何の問題もないのです。

ただ、できなかった問題はしっかり復習してください。これが一番の勉強ですから。


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カリキュラムが速い!


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本当にわかった?


5年生の教室から
就寝時間に注意する