普通部の国語、傾向と対策

これから、各校の出題傾向と対策について、ご説明していきます。
まず第1回は,普通部の国語から。

普通部の国語は、割とシンプルな構造になっています。
例年は物語文1題、説明・論説文1題、漢字の書き取り10題。

読解の文章は、物語文は割と長くなってきましたが、説明文の方はそれほどでもありません。また記述は長文の記述をあまり書くことはなく、概ね20字から30字程度のものが3~5問程度含まれています。

ですから、ある意味、最もオーソドックスな問題と言えるでしょう。ですから、慶應を受験するのであれば、まず、普通部の国語に取り組んでいくことをオススメします。

で、物語文については、やはり男子校特有の出題傾向があります。

あまり女心を聞く問題はない。概ね主人公は、男子生徒であることが多く、しかも何らかのスポーツに関連していることが少なくありません。

これは、やはり普通部がこの年頃の男の子の感性を概ね把握していて、心情が比較的わかりやすい文章を選んでいる傾向にあります。ただ、女心も0ではないので、まずはしっかり読み取る、ということを中心に考えていくと良いでしょう。

説明文の方は、割と平易な文章であることがおおく、あまり難解な言葉が羅列されている文章は選ばれない傾向にあります。

昨年、初めて平均点が発表されましたが、全体の平均点が57点、合格者の平均点が65点ですから、その差が8点しかない。まあ、これはどの科目もそうだったですが、したがって僅差の勝負になっているのです。倍率が3倍ですから、不合格者の平均点は53点と計算されるので、問題数から考えると、3問程度の差でしかないので、しっかり練習を積み重ねていくことが必要でしょう。

あまり言葉の問題を出す学校ではありませんが、たまに、問題文の長さが思ったより短い場合、言葉の知識の問題を出すことがあります。が、それはあまり多くはないので、やはり漢字をしっかり練習しておくことでしょう。

漢字のレベルは標準的な問題ですから、出る順で言えば「最も良く出る」レベルをしっかり練習しておくことが必要です。

またスポーツに関する物語文が割と出やすい。
野球はこれまで一番出ているテーマですが、サッカーもありました。で、最近、あまり野球のルールを知らない、という男の子が増えています。結構女の子の方が知っていたりして。

なので、野球の試合はしっかり見ておくと良いかもしれません。間もなく慶早戦ですから、よい機会ではないでしょうか?