高校受験」カテゴリーアーカイブ

スケジュール管理

中学受験でも高校受験でも、やはりすべきことを書き出し、優先順位をつけるというやり方はどうしても必要になります。

特に高校受験は、「まめさ」が必要で、まめでない子には手帳なりメモなりを使って、自分の行動の計画を立てさせていかないとうまくいきません。

慶應の高校受験を考えると、明らかに公立高校の受験とは問題のレベルが違うので、その分、塾の勉強が中心になります。学校の勉強で、慶應の問題は解けない。しかし、学校の勉強で公立の問題は全部とはいわないが、解ける問題が多い。だから、その分余分な勉強をしないといけない。だからといって、学校の勉強をないがしろにはできない。当然慶應以外の学校も受けるわけだし、公立の受験も考えるでしょう。

そうなると内申点も考えておかないといけない。これは期末試験の成績だけではとれません。普段からの提出物、授業態度、ということがかかわってくる。宿題を忘れたら減点になるかもしれないし、学校の委員会活動だって大事だ。

忙しいんです。

良くまじめな子には高校受験を勧めるのですが、それはこういうことが器用にできることが必要だからです。

中3の女子に宿題を出そうとしたら、手帳を取り出され、
「先生、その次の日にしてください。」
と言われました。

「はい?」
「今週末は部活の試合があり、月曜日に学校で提出物がひとつあるので、火曜日なら間に合わせられます。」

ちょっとビジネスマン風でしょ?

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国語の勉強を無視しない

高校受験に向けて準備を始めたとき、一番、無視されがちなのが国語です。

英語は、これから始まるからやはり力をいれたい。

数学も大事だ。それに比べて国語は母国語なので、少し勉強しなくてもなんとかなるだろう。部活も始まると、なかなか3教科通えない、ということはあると思うのです。

塾によっては中1は数学と英語だけ、というところもあります。こういうのがいけない。

国語を勉強しないでおく、ということは長い文章を読み慣れなくなる。文章を読んで、ものを考えない、ということは生徒の能力を伸ばす機会を失わせます。

別に塾に行かなくてもいい。私は最初から入試問題をやればよいと思います。

中学受験と高校受験はここが違う。例えば中学受験の勉強を始めたばかりの小学校4年生に、国語の長文読解の入試問題を解かせてもできないでしょう。しかし、中学受験の国語の文章と高校受験の国語の文章のレベルはそう違わない。

だから中1からでも十分練習ができる。

1週間に1回か、2回。志望校の問題を中心に勉強すると良いのです。最初はできなくてもよい。それでもなぜ答えがこうなるかをしっかり、考える。この練習の蓄積はあとで、大きな違いとなって現れます。

慶應の高校入試では帰国子女が英語のアドバンテージをもって受験する。したがって日本国内の一般受験生は国語のアドバンテージを持って、これに対する、ということが必要です。

塾でやらなくても、自分でできることですから、ぜひ実行してもらいたい、とそう思います。

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英語は例文の丸暗記が良い

中1になって英語がスタートします。

この勉強がいやでいやで仕方がない、という「中学受験経験者」が多いのです。特に男子。これまで結構難しいことを勉強してきたのに、やれ犬だ、猫だ、おはようだ、幼稚園といっしょじゃないか。しかも、何か外人が来て、「声を出せ」という。そんな恥ずかしい、みたいな感じでしょうか。

結局、数学ばかりをやるので、「英語の成績」が振るわない。

でも、慶應の高校受験は帰国子女が入ってきますから、英語はできないければいけないのです。

何人かの英語の先生と話をした経験でいえば、「やはり丸暗記」に勝るものはないようです。そういえば、やりましたよね。大学受験のときにも。「基本例文700選」。

昔、素読という教育がありました。漢文や古文でただ音読するだけ。意味はあまり考えない。ただ音読する。音を覚える。その音がリズムを作る。そしてあるとき、「こういう意味か」とはたと気が付く。

つまりリズムを耳から入れ、それを暗記してしまうから、当時の日本人は漢文が読めたのです。これは英語も同じ。

暗記している例文が結局のところ、英作文の基本になっていきます。文法がどうの、こうのとこねくり回すより、暗記した例文からこうなる、がよい。

しかし、これがまた「中学受験経験者」は不得意であることが多いのです。

でも「やるしかない」のです。土台、日本語しか知らないのだから、最初は覚えるしかない。

この英語の壁を突破できれば、高校受験は有利にスタートできます。だから問題はモチベーション。

まだ「悔しい」と思っているうちにやるのもいいし、海外に一人で出してしまうのもいいかもしれないが、動機を作っていくことがポイントになるでしょう。

「勉強しなさい!」といって「勉強しない」のがこれまた「中学受験経験者」なのですから。

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まず数学を進めるだけ進め

中学受験を経験した子どもにとって、数学はひとつのアドバンテージになります。

これまでの勉強の過程で、実は中2の大半は勉強していることになっている。なっている、というのは「算数で解ける」だけであって「数学で解ける」という意味ではありません。

一次方程式を教えていると
「先生、これはつるかめ算で解いてもいいですか」

と聞かれることがたびたびあります。中学受験ならば、それでもいいかもしれないが、高校受験は数学だから、数学的解き方をしていないといけないので、

したがって「ダメ!!」。

ただ、ある程度問題の構造は理解できているわけだから、あとは方程式に置き換えればよいだけの話です。

数学では最初に文字式を教えます。これは、算数から数学への転換において、もっとも大事な儀式。

ただ、この儀式を無事通過すると、案外、子どもたちは自分で先に進めるものです。一次方程式、一次関数。

教えてもらわずとも、参考書の1つもあれば、自分で先に進めるので、これはどんどん進むのが良いでしょう。

中2が終わるまでに中3の過程に進むとすれば、一次関連はもう中1で終わりにしたい。だからどんどん進んでもらいたいと思います。

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中学受験から高校受験へ

中学受験を終えて、やはり慶應を狙いたい。そこで高校受験を決断したとしましょう。

いつから塾を始めますか?

「しばらくお休みして」

はだめです。

これはすぐ始めたい。

高校受験において、慶應などの私学と公立高校の問題はレベルが違うのです。難度が違うので、公立のペースになっていてはいけない。だから基本的なペースは

中学2年までに3年の過程を終えて、残り1年間で演習に力をいれる

というスケジュールがのぞましい。まして英語は、「帰国子女」が「一般枠」で受験できるのですから、そこそこできる、では話にならない。

ということで、ここは大変ではありますが、がんばりどころです。

すぐ受験準備をスタートさせましょう。

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