中1になって英語がスタートします。
この勉強がいやでいやで仕方がない、という「中学受験経験者」が多いのです。特に男子。これまで結構難しいことを勉強してきたのに、やれ犬だ、猫だ、おはようだ、幼稚園といっしょじゃないか。しかも、何か外人が来て、「声を出せ」という。そんな恥ずかしい、みたいな感じでしょうか。
結局、数学ばかりをやるので、「英語の成績」が振るわない。
でも、慶應の高校受験は帰国子女が入ってきますから、英語はできないければいけないのです。
何人かの英語の先生と話をした経験でいえば、「やはり丸暗記」に勝るものはないようです。そういえば、やりましたよね。大学受験のときにも。「基本例文700選」。
昔、素読という教育がありました。漢文や古文でただ音読するだけ。意味はあまり考えない。ただ音読する。音を覚える。その音がリズムを作る。そしてあるとき、「こういう意味か」とはたと気が付く。
つまりリズムを耳から入れ、それを暗記してしまうから、当時の日本人は漢文が読めたのです。これは英語も同じ。
暗記している例文が結局のところ、英作文の基本になっていきます。文法がどうの、こうのとこねくり回すより、暗記した例文からこうなる、がよい。
しかし、これがまた「中学受験経験者」は不得意であることが多いのです。
でも「やるしかない」のです。土台、日本語しか知らないのだから、最初は覚えるしかない。
この英語の壁を突破できれば、高校受験は有利にスタートできます。だから問題はモチベーション。
まだ「悔しい」と思っているうちにやるのもいいし、海外に一人で出してしまうのもいいかもしれないが、動機を作っていくことがポイントになるでしょう。
「勉強しなさい!」といって「勉強しない」のがこれまた「中学受験経験者」なのですから。
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