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どの過去問をやるか

2月1日から2月5日まで慶應の入試は続きます。

2月1日 普通部
2月2日 湘南一次
2月3日 中等部一次
2月4日 湘南二次
2月5日 中等部二次
ということになるので、慶應3校受験して、湘南も中等部も一次を通過すると他の学校は2月6日以降しか受験機会がなくなります。2月6日に入試が残っている学校はほとんどないので、もうこれは腹を決めて受験校を決めていった方が良いでしょう。

男子の場合、慶應3校を受験するのか。普通に考えれば1校はやめるべきだろうと思います。そうなると、そのとき受験する学校はある程度安全校として絞り込んでおく必要があります。

例えば男子で普通部と中等部を受験し、湘南をやめる場合。2月2日に安全校を受け、2月4日にもう一度上位校を考えておく、という流れになるでしょう。

女子の場合は2月1日が空いていますから、ここで確実に、合格校を確保する方法もある。しかし、一般にはここで女子御三家を受けている受験生が多いでしょう。その合否によっては、受験する学校を変えなければいけない場合もある。

したがって残念ながら1次でだめだった場合も想定して、受験する学校を絞り込んでいきましょう。

なぜ今からそんなことを考えるのか?やるべき過去問を絞るためです。すべての受験校の過去問を残りの期間で10年分2回やるというのも結構大変なボリュームになります。したがってある程度、絞り込んでおいて始めていかないと間に合わなくなります。

後々、成績のことから変えることがあるかもしれませんが、なるべく早くラインナップを決めていった方が学校別対策はしやすいでしょう。

中等部の配点

中等部の配点は算数国語が100点満点、理科社会50点の300点満点です。

理科と社会が結構問題数が多いが50点満点であることを考えると、大きな差がつきにくくなっています。

算数についても問題数が多い分、それほど難しい問題が出ないので差はつきにくくなっているのですが、それでもミスは出るので最終的には僅差の勝負になりやすい問題だろうと思います。

概ね記号や数字を答える形式が多いので、ミスをすると本当に失点の影響が大きくなる試験です。

特に女子の場合は、一次の合格者人数も少ないため、相当に注意深く問題を解いていかなければなりません。

問題がやさしいから、といって入試が簡単にならないのはこのためです。

中等部の偏差値が高いのは、その競争が厳しい点にあるのであって、問題の難しさはあまり関係がありません。これまで説明してきた各科目の特質を良く考えながら、いかに1点でも多く、ミスなく解き上げるか、という力が問われる試験になっているので、ある意味ていねいな子が通りやすくなっています。

またそういう試験であるために、ちょっとしたミスが失点に結びつきやすいため、逆転も生みやすい。特にできる子が失敗するのはこれが原因であることがほとんどなので、試験問題を解いていくにあたり細心の注意が必要になります。

慶應合格のポイントはていねいさだと前からお話していますが、それが中等部では特に出やすい。特に算数でのミスは理科社会でなかなか取り返せない分、本当に注意深く解いていく習慣をつけましょう。

配点の違い

普通部は各教科100点満点の400点満点ですが、中等部と湘南は算数と国語が100点、理科社会が50点の300点満点、すなわち傾斜配点です。

で、傾斜配点というのは、やはり算数で決まる率が上がります。理科社会は結構問題数も多いのですが、よくよく考えてみると各問1点か2点。

しかし算数は1問5点以上はあるわけで、算数のミス1問を理社では5問できないと取り返せない。また中等部の理科社会はそんなに大きな差が開かないので、やはり算数で決まるところがある。これは湘南も同じです。

多くの塾は先生の配置の関係から、そこそこ理科も社会も授業があるわけですが、本当は算数は最低2倍の時間をかけないといけないものなのです。

しかも、湘南も5番6番が難しくなくなってくると、本当にミス1問が大きくなる。

したがってここからとにかく考えなければいけないのは「算数のミスを徹底的に減らす」ということなのです。

計算は絶対に合っている、ということになっていないといけないし、問題文の読み違いもやってはいけない。というのはわかっているのだが、それをやるのが子どものすること。

ですが、やはり無策ではいけないわけで、ここからとにかくていねいさを培っていくことが大事です。

たくさんの問題をこなすことばかりに目を向けてはいけません。たくさん解かなくてもいいから、とにかく正解率を上げる、ミスをしないということのために、具体的にどんなやり方をしていくか、工夫が必要なのです。

問題文に下線を引いたり、どこでもう一度問題を見直すか、など事細かな作戦を立てていくべきで、それはこの夏休みから練習していきましょう。

直前にやれば大丈夫、と思いがちですが、そんなことはありません。やはりこういうことは身につくまでに時間がかかるので、今から少しずつチェックのルーティンを入れていきましょう。

中等部の社会

中等部の社会は、以前、理科と同じように記号の答えがほとんどでした。

しかし、ここのところ、それだけではなく、国語と同じように自分のことばで答えを書く問題が増えています。記述の問題も出てきているので、それなりにしっかりとした対策を立てる必要が出てきました。

まず基礎なる知識をしっかり覚えて、過去問を練習する、ということになるわけですが、国語ど同じようにやはり若干変わった問題が出ることがあります。

例えば式年遷宮に合わせてお参りの作法についての問題が出題されたり、和食の膳の並び方が出題されたりします。

大人にとってはそれほど難しい問題ではないかもしれませんが、今の子どもたちにとっては結構縁遠い問題もありました。国語で歌舞伎、能、狂言などの問題がでているのと同じで、日本の文化についてある程度勉強してほしいという気持ちが表れているように思います。

したがって、塾で勉強する知識に加え、日本の家庭が持っている伝統的な行事や寺社仏閣に関する知識もある程度備わっていた方が良いのです。

だからといってそれに対応する便利な小冊子があるわけではありません。この辺はやはり研究になるわけで、冠婚葬祭なども注意しておいた方が良いでしょう。

その上で、記述問題についても多少なりとも練習をしておく必要があります。ただ、これまでの過去問にはほぼありませんので、普通部などの問題を参考にしておくと良いでしょう。

中等部の理科

中等部の理科は選択型でした。

ここ数年、国語や社会では選択型の問題以外の問題を出そうという試みが続いていますが、理科は一貫して選択型一本だったものの、ここにきて、一応何問か、用語解答をするようになりました。

中等部の答案は左と右に分かれます。

理科はこれまでは左だけで済んでいましたが、ここ数年右側も必要になってきました。

とはいえ、やはり選択型がほとんどを占めます。

形式はそうなのですが、内容は毎年工夫が凝らされています。

実験の問題を出すこともあれば、植物の割と細かい問題を出すこともあります。ただ、これは慶應全体に言えることですが、あまり難しい計算問題を出すよりはやはり生物や地学のような実際に観察をして考える問題を出題することが多いようです。

中等部の問題は25分で50点満点ですが、問題数が案外多く、スピーディーに解いて行かなければいけないところがあります。実験の問題のときなどは説明の文章が長くなってくるので、当然25分間でやるのはなかなか大変です。

で、50点満点で多くの受験生が7割は最低とってくるような感じなので、このラインは絶対に崩さないようにしておく必要があります。特に生物、地学の問題については知識をしっかり覚えてください。

生物といえば普通部、と思われますが、しかし中等部も割と生物の出題は凝っていると思います。