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中等部の国語

中等部の国語は普通部や湘南に比べ、明確な特徴があります。

語彙やことば、漢字、文学史などいわゆる知識問題が多いことです。これはある意味、これからの対策で結構得点を伸ばせる部分でもあります。

特に漢字に関してはここのところコンスタントに20題出てきているので、結構大きな配点になります。したがって点数を取る工夫をしていかなければなりません。

ただ、中等部の知識や漢字はいわゆる暗記テキストにはあまり載っていません。

実際に過去問をやってみると、結構難しい書き取りがあるし、これらの書き取りはまず塾の暗記テキストには載っていないでしょう。

では何を見ればいいのか?

傾向はここのところ大きく2つあります。

1つは新聞記事から問題を作っているようなイメージの問題。

大統領のソッキン

コンメイの度を深める

オウネンの名選手

などはその例でしょう。

もうひとつがことわざや故事成語

論語の「利を見て義を思う」

果報は寝て待て

悪銭身につかず

などはその例です。

したがってこの2つのことを想定しながら漢字の練習をしていけばいいのです。

故事成語は漢字だけではなく、単独のことばの問題としても出るので、少しまとめて勉強をした方が良いでしょう。

これらは言葉の問題として独立して出題されるだけでなく、長文の問題でも熟語や漢字の問題は良く出題され、これは普通部や湘南と明らかに違う出題傾向になります。

なかなか当てるというところまで行かない部分があるかもしれませんが、新聞をよく読む、故事成語を勉強するという2点で対応ができる部分があるので、これはぜひやっておきましょう。

中等部の算数

中等部の算数は答える形式が独特です。

例えば135が答えだとするとアイウと3つの解答欄があるのでアに1イに3ウに5と書きこむようになっています。つまりある程度答えの形式はわかる。自分の答えが4ケタなのに、解答欄が3つしかないとすれば、これは自分の答えがおかしい。

つまり、そういうチェックが自動にできるところがあるので、子どもたちのミスの発生率は他の形に比べれば少なくなります。したがって、結構得点は伸びやすい。

ここ数年、多少差がつかないというところがあったのか、今まですべての問題が比較的やさしい問題であったのが、多少難しい問題も顔を出すようになりました。6番あたりにそういう問題がある。

しかし、それ以上に他のやさしい問題を落とさないことが大事。難しい問題は正解率が高くないが、やさしい問題は正解率が高い。ということはミスを起こすと差をつけられてしまうことになります。

中等部の対策はまさにここです。

つまり、標準的な問題をミスなく解き上げる、ということ。これに尽きます。

この練習は過去問が良いと思います。過去10年分はもちろん、もう少し後ろの年度もやってもいいかもしれない。標準的な問題というのはパターンが変わらない。変わらないから多少問題が古くても充分勉強になります。

最初は時間を計らなくてもかまわないが、ミスは起こさないように解き上げることが大事。あわてて時間内におさめてもミスだらけになることが多い。まず確実に解き上げるようにすることが優先です。そしてそれが速くなっていけば、やがて制限時間内におさまっていく。それができるようになったら、次に6番以降のやや難しい問題も半分ぐらいはできて、全体として8割にもっていけるように練習することです。

中等部は300点満点で、理科社会の問題数も多い。したがって算数の1問5点というのは総点としてかなり影響が大きい。1問間違えると社会3問とか4問に匹敵するからやはりミスしないに越したことはない。

難しい問題よりも、ていねいさ、ここに力をいれていきましょう。

なお、出題分野は大問7題から8題あるので、ほぼ全分野にわたっています。したがって分野の中で不得意なものは作らないことも大事。速さが得意でないなら、速さを、平面図形が苦手なら先に平面図形を集中して勉強して、穴をなくすようにしていきましょう。

生物に関する問題

2022年 慶應中等部の問題です。

次のAとBの会話文を読み、あとの問いに答えなさい。
  A:  はじめまして。
  B:  やあ、君はまだ生まれて間もないね。
  A:  そうなんだ。卵のときから水の中にいて、( ア )した卵からは10曰くらいして出てくることができたよ。
  B:  食事はどうしているんだい?
  A:  生まれてすぐはお腹のところにふくらみがあり、その中には( イ )が入っているので。
      2~3日は何も食べなくても大丈夫なんだ。でも、今はミジンコや藻とかを食べているよ。
  B:  ところで君は一人?
  A:  いや、群れで生活しているよ。
  B:  みんなと一緒だと、敵から身を守りやすいよね。ふと気になったけど、君の目はずいぷんと顔の高い位置にあるね。
  A:  よく気がついたね。それがAという名前の由来になっているんだよ。
  B:  知らなかったな。あれ! 君、ケガしてない?背びれが切れちゃってるよ。
  A:  これはケガじゃないよ。生まれつき切れているのと切れていないのがいるよ。
  B:  そうなんだ。安心したよ。
  A:  そういえば君はずっと水面の上に立っているんだね。すごいなあ。どうして立っていられるの?
  B:  それはね、からだが軽いのと( ウ )
  A:  すごいな!
  B:  それにしても、君たちの群れには久しぶりに会ったな。
  A:  実は、段々と仲間が減ってきていてね。
  B:  僕らもだよ。同じように日本にいる絶滅しそうな生き物は( エ )など、いろいろいるみたいだよ。お互いがんばろうな!
  A:  うん、またね。

(1)(ア)と(イ)に入る言葉を漢字2文字で書きなさい。

(2)Aの生物名は何ですか。カタカナで書きなさい。

(3)Aはオスかメスか、次の番号で答えなさい。
    1 オス     2 メス

(4)Bの生物名は何ですか。次の中から選び、番号で答えなさい。
    1 アメンボ    2 イモリ    3 カゲロウ
    4 カルガモ    5 ギンヤンマ  6 ゲンゴロウ

(5)(ウ)にあてはまるセリフを次の中から選び、番号で答えなさい。
  1 あしの先に空気を入れる浮き輪みたいなものがついているからさ。
  2 あしの先に油のついた細かい毛が生えているからさ。
  3 あしを素早く動かしているからさ。
  4 あしの先が広がっている形をしているからさ。

(6)(エ)にあてはまらない生き物を次の中から選び、番号で答えなさい。
  1 イリオモテヤマネコ    2 ニホンジカ    3 タガメ
  4 オオサンショウウオ    5 ライチョウ

【解説と解答】
(1)Aはメダカです。受精して10日ぐらいした後卵から出てきます。最初のうちは卵にある養分を使って生きています。
(答え)ア 受精 イ 養分
(2)背に切れ込みがある、目が高いなどから絞り込むことができるでしょう。
(答え)メダカ
(3)背びれに切り込みがあるのはオス、
(答え)1
(4)水面に立っているのでアメンボ。
(答え)1
(5)アメンボの足には油のついた細かい毛が生えています。
(答え)2
(6)二ホンジカは絶滅危惧種ではありません。
(答え)2

数の性質に関する問題

慶應中等部の問題です。

次の(   )にあてはまる数を答えなさい。

(1)5+6=11,5+6+6=17のように、5と6をいくつかずつ加えて整数をつくります。また、5+5=10,6+6=12のように、5または6のどちらか一方の数のみを加えてもよいこととします。このとき、つくることができない最大の整数は(   )です。

(2)11+13=24のように、11と13をいくつかずつ加えて整数をつくります。 11も13も必ず1つは加えるとき、つくることができない最大の整数は(   )です。

【解説と解答】

(1)
10以上でできない数を考えていきます。
13、14で15、16、17、18はできて、19ができません。その後
20、21、22、23、24と5つ連続してできたので、あとは5を加えればよいので、最大は19です。
(答え)19
(2)
11と13ですが、どちらも1つは使わなければなりません。
そうすると11×13=143は作れないことになりますが、
144=11×6+13×6
145=11×12+13×1
146=11×5+13×7
147=11×11+13×2
のように2つおきに11を1つ減らして13を1つふやせば作れるので、最大は143になります。
(答え)143

条件を整理する問題

慶應中等部の問題です。

右の図の9つのマスに数を1つずつ入れて、縦、横、斜めに並んだ3つの数の和がすべて等しくなるようにします。このとき、Aのマスにはいる数を求めなさい。

【解説と解答】

アは28+76-4=100
3つの和は104+Aですからイ=A―24
ウは104-4+24=124
エは76-24=52だから104-52=52
オ=A―48だから
A+A-24+A-48=A+104
A+A=176 A=88
(答え)88