普通部の生物はなぜ難しいのか

最近はそこまで難しくはなくなりましたが、それでも普通部の生物は難しい。

今の子どもたちが生物を観察したり、育てたリすることが本当に少なくなった分、生物の問題はどんどん難しくなっているのです。

土台、植物にしろ、昆虫にしろ、関心のない子どもたちにとってはただ覚えるだけの対象でしかない。

ということは、それを見て何か気づいたり、ああ、そうだったのか、と納得したりすることはないわけです。

で、それではいけない、と普通部は考えているのです。

例えば普通部の校内の試験で以前「日吉の駅から普通部までの間で、ツバメの巣はどこにあったか」という問題が出たほどです。ちょっと関心があれば、目にとまるし、それをしばらく見ていると、またいろいろなことに気が付く。

案外ツバメって小さいな、とか。ツバメの色はこうなっていたのか、とか。

それを大事にすることが科学の源になるのです。

受験生は当然点数をとるために勉強をしている。しかし、入学後は発見すること、気づくことに重点が移るわけで、その意味で視野を広く持っている子が欲しい、というのが普通部の出題の狙いなのです。

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