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2023 普通部 算数

普通部の出題は今年は8題でした。

本年の出題は9題。昨年も9題で、それ以前の10題の年に比べて問題レベルがやや上がってきた印象があありましたが、今年も1題減って、全体としてやや難しくなった印象がありました。

すべて記述式ですが、どこまで説明するか、という問題はあり、およそ1問5分で仕上げることを考えると、やはり過去問で練習を積み重ねていく必要があります。

似たような問題というのはやはり出ているので、普通部のレベルになれるという意味でも過去問の練習は早い方が良いと思います。

ただし、最初は別に時間を計る必要も無いし、1年分についてすべての問題をやる必要もありません。1問1問ていねいに解いていきながら、解き方を書いていく。きちんと式や説明を書いていく勉強が必要です。

ただ答えを出せばいいというやり方はせず、じっくり解いていってください。それが普通部の傾向になれる一番の方法です。

2023年出題テーマ
1 計算問題2題 2 条件を整理する問題 3 方陣算 4 立体図形 5 平面図形 
6 平面図形 7 速さ 8 場合の数 

定規、コンパス、分度器の持ち込みが求められていますが、今年は特に作図の問題はありませんでした。

2023 普通部 国語

本年の出題内容は以下の通りになりました。

長文2題 
物語文(加納朋子「空をこえて七星のかなた」) 本文A4 上下2段 3ページ
随筆文(古谷田奈月「心ゆくまで」)本文A4 A4 上1段 下段7行 
漢字書き取り 5問 熟字訓 熟語パズル
物語文 小問15題 記述2題 20字1題 40字2題  
随筆 小問7題 記述2題 30字2題

例年長文読解は長い文章が出題される傾向がありましたが、今年は物語文、随筆文ともそれほど長いものではなかったので、十分に時間が間に合っただろうと思います。

その分、漢字に加え、熟字訓や漢字パズルの問題が合わせて出題される結果となりました。あまり知識の問題が多くないという印象の普通部ですが、今年は文章の関係からこういう形になったかと思います。中等部、湘南とも熟語や知識の問題は出題されていますので、普通部も今後対策が必要になるのではないかと思います。

記述はそれほど長いものではなく、全部で4題、合計120字ですが、字数が短いので、それなりにコンパクトにまとめる技量は求められます。

本年の物語文の内容は割と解きやすかったのではないかと思われますが、これも採録される文章によって左右されるところがあるので、まずはしっかり読解力をつけていく練習を続けていきましょう。

理科の計算問題の扱い

算数で比と割合を習った後、理科は計算問題をテーマとしたカリキュラムが続いていると思います。

比と割合がわかっていないと、これらの問題はできないので、どうしても算数で習った後に集中します。そして、どんどん難しくなる。

力のつりあいにしても、電気にしても、水溶液にしてもなかなか難しくなる。

特に受験校の理科はそれぞれの学校でいろいろ特徴があります。

ただ、慶應の場合はそれほど計算問題が難しくない。

出ないわけではないが、基礎がしっかりできていれば大丈夫な問題がほとんどでしょう。

元より慶應義塾大学に全員が進むのが前提ですから、大学受験での力を求められていない。

むしろ自分で見て、自分で気づいて、自分で考える、というようなプロセスの問題が出題されます。

なので、あまり複雑な計算問題に手を付けなくても良いでしょう。

テストのやり直しのポイント

テストが帰ってくると、やはり偏差値とか順位とかが気になると思うのです。

しかし、一番大事なのは答案です。テストの間違い直し、というのはやっている子が多いと思うのですが、ただ解き直すだけでは効果が上がりません。

もちろんやらないよりはいいわけですが、しかし、どうせやるのなら、解き直して何を間違えたのか、何に気がつかなかったのか、ということをしっかり分析する。別に叱らなくてもいいのです。事実を明らかにして、それを記録しましょう。

例えば算数についていえば、単純にミスといってもいくつかあるでしょう。

1 計算間違い
2 問題の条件の見落とし
3 問題の条件の勘違い
4 解いている数の取り違え

などが挙げられると思うのですが、これがいったいどのくらいあったのかを記録するのです。そして記録したら、次に対策を考えます。こういうミスを少なくするために何をするか。

例えば計算間違いが20問中4問あったら、計算間違いの率は20%ですから、次回はこれを減らすという目標を立てる。そして、そのために何をやるかを決めて、また次にデータをとる。

そうすると、無事ミス率が減っているのであれば、これは大いに褒めてあげるべきでしょう。そうやっていくつかの目標を作って、それを達成するために何を実行し、その結果をまた記録する、というように細かく分けて考えていくのです。

そうすると、実に多くの点を早く改善できるようになります。偏差値や順位よりも、答案が語ってくれていることをしっかり記録して、そこから次の手を考えていきましょう。