月別アーカイブ: 2018年8月

逆転する子(2)

湘南の女子受験生、というのはやはり粒ぞろいのところがあるので、合格させるのはやはり容易ではありません。

その子がやってきたのは6年生の2学期。というのも、教室まではるか1時間半かかるからでした。地元の塾では湘南の情報はほとんどなし。もちろん受験生もほとんどいない地域からの受験。もし合格すれば引っ越すことが前提となっていたものの、塾に通えるのは土日だけ。

最初に面接をしたとき、しかし、彼女は妙に落ち着いていました。

成績は合格するには物足りないが、今までの周りの状況から考えると、それでも十分トップクラスだったであろうことは推察されました。しかし、それではまだまだ物足りない、ということをまず本人に伝えてみたところが、
「わかっています」
と静かに答えたのが印象的でした。

通塾は大変だが、本人はどうしても湘南に行きたい。というので土日だけ通うことにしてもらい、その分、地元に帰ってやるべき課題を指示してスタート。しかし、さすがに大人っぽい子だったから、やるべき学習の達成度は見事でした。ていねいに、しかも、じっくりものを考える。あまり量を出すわけではなかったですが、しっかりこなして週末に授業を受ける。授業中の集中力もさすがだったと思います。

考えるに、今までにそういう環境が与えられていれば、もっと違う状況になっていたかもしれませんが、まあ、小さいうちにそんなに遠くに通うことは不可能だから、これが最善な選択肢でした。(今は、オンラインがあるので、大分事情が違うとは思いますが…。)

で、11月を超えるころから、明らかにデータが上がり始めました。もっと早くから、と思われるかもしれませんが、やはりそれなりに学力が蓄積して初めて成績が上がるというところがあるので、その時期になったわけですが、試験までは十分に余裕があったので、最後、合格ラインを突破してくれました。

その年は女の子の合格者が割と出た年だったのですが、しかし、その中でもぬきん出て精神年齢が高かった。だからこそ、短期間に詰めるべきところを冷静に詰めることができたのだろうと思っています。

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逆転する子(1)

その子の成績は、中等部合格にはかなり厳しいものでした。

慶應進学特別は、入室に際していろいろな資料をご提示いただきますが、成績が悪いからといって入室できない、というわけではありません。というのも、これまで多くの子どもたちが逆転で合格していったからです。最初から諦めていたのでは受験にならない。この子にも何か可能性がないか、ということを考えるために、いろいろなデータを見ながら、作戦を考えます。

で、この子は科目別傾向がはっきりしていました。できるのは算数だけ。ただし、計算用紙はぐちゃぐちゃで式を書いている様子はまったくない。

国語は惜しいところまでいくのですが、選択肢の最後で間違えるので、点数が全然上がらない。

そして致命的なのは知識を覚えるのが大嫌い、ということでした。

まあ、典型的に幼い子、ということでもあるのですが、こういう子どもは逆転できる要素を兼ね備えています。

実は算数ができる、というのはそれなりに頭の回転が速いということです。一方覚えるのが嫌いなのは、生活習慣病みたいなものなので、習慣を変えることで大分改善するし、試験で点数が良くなると本人の意欲も変わるので、結構短期間で改善できる。

問題は国語です。で、国語はある意味、最後の読解のところでひっかかるところはあるのですが、記号であれば、最終的に本文にヒントがあるからやりやすいところがあり、かつ知識で点数をとれるようにすれば、あまり差は開かない。

ということで、この子の第一志望は慶應中等部ということにして、指導を始めました。

結果として、最初に考えた対処法は妙にはまりました。特に知識については、あんなに嫌いだと言い張っていたのが、みるみるやるようになった。

これは実はやり方あったのです。つまりゲーム化する。覚える内容を一問一答形式にして、毎回ゲームで競う。正解率が高ければご褒美、というシステムも取り入れましたが、幼いのですぐ乗ってくれたところが大きい。

で、知識がどんどん増えていったのです。

あとは算数をていねいに解くようにすることで正解率が上がり、本人の偏差値は右肩上がりになる。そうなると本人も自分が合格できるのではないか、と思い始めるのでさらにがんばります。

合格可能性20%未満は、最終模試でようやく50%に届きましたが、その後1ヶ月あるので十分に間に合う、と確信できました。一次合格と平行して二次対策も行い、無事合格。おもしろいもので、1日校、2日校ともに全部合格しました。調子に乗せたところはありましたが、それがうまくいった形でしょう。

だからこの時期まだまだ諦めるものではない。しっかり対策を考えれば、まだ合格する可能性は十分あるのです。

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労作展

今年の労作展は9月23日(日)24日(月)に行われる予定です。

普通部は、文化祭がありません。その代わりというわけでもありませんが、毎年9月にこの労作展が行われます。労作展は、生徒が夏休み中に行った自由研究の発表会です。

事前に何をやるのかを決めて、それをそれぞれの教科に報告をすると共に、制作過程とともに提出し、それを披露することになります。

例年中1の作品がなかなか凄く、中2、中3となるにつれて段々落ち着いていくるようです。まあ、中1は家族総出みたいなところもあるようで、ウチの息子の時は私の代わりに義父ががんばっていましたが…。

それぞれが思いを込めた作品ですので、ぜひご覧になってください。

この労作展がやりたくて、普通部を第一志望にした子もいるぐらい、なかなかのレベルです。

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帰国枠は競争率が上がる

慶應湘南は、慶應3校の中で唯一、帰国枠を持っています。

現状ホームページで掲載されている帰国枠条件は以下の通りです。

(1)2005年4月2日から2006年4月1日までに生まれた者。
(2)次の①か②の条件のいずれかを満たしている者。
2015年4月1日から2018年3月31日までの3年間に通算1年6ヶ月以上、国外に在住した者。
2011年9月1日から2018年3月31日までの6年7ヶ月の間に通算3年間以上、国外に在住した者。(注:国外の学校の学期終了が国内の学校の学期開始と一致しない等の理由で、通算3年間以上の算出に不明な点がある場合は、お問い合わせください。)
(3)湘南藤沢中等部に入学後、父、母または親権者のもとから通学できる者。

で、2019年入試から帰国枠の外国語がこれまでの作文に変わり、以下のような英語の試験が課せられることになりました。

<2019年度入試英語試験について>
試験内容は、リスニング・リーディング・グラマー・ボキャブラリー・ライティングです。
試験のレベルは、英検2級から準1級程度です。
試験時間は60分で、内訳は、リスニングで約10分、リーディング・グラマー・ボキャブラリーで約30分、ライティングが20分です。

英検2級から準1級程度ということになると、これまでの外国語作文よりは受験しやすいことになるでしょう。合否の分かれ目はどちらかといえば算数や国語になりそうですが、しかし、いずれにしても帰国枠は競争率が上がりそうです。

一般枠が50名減少するので、帰国枠は多くの受験生を集めたい、という狙いが込められていると思います。

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2人の女の子

以前、2人の女の子が6年生の2学期から教室に参加しました。

成績を見ると、二人とも大変素晴らしい。ともに女子御三家を併願するのですが、多分合格するでしょう。にもかかわらず、慶應の教室に参加したのは二人とも慶應中等部が第一志望だったからです。

慶應中等部は、一次試験の後、面接と体育実技の二次試験があります。で、模擬試験の成績が良くても、合格したりしなかったりする。そこはもちろん、試験、提出書類、面接、体育実技を総合して判断するからですが、いつもお話ししているように踏むべき石を踏んでいかないといけない。

で、実際に二人には同じように指導しました。

しかし、一人の家族は熱心にいろいろ準備をしたのですが、もう一人の家族はなかなかその必要性が理解できませんでした。多分、娘の成績に自信があったからだと思うのですが、これは絶対にプラスには働かない。

保護者の面談練習のときも、やはり準備には差がありました。で、結果はその通りに出ました。二人とも一次試験には合格したが、二次は明暗を分けた。なぜウチの子が落ちたのか、最後まで納得がいかなかったようですが、指導する立場からすれば、完全に準備不足だったのです。

成績の良い子の保護者の方ほど、この罠に陥りやすい。これだけできるのだから、ウチの子が落ちるわけはないだろう、と思いがちだし、思いたい気持ちもわかるのですが、そういう子どもたちはある意味たくさんいる。その中からどう選ばれるのかが吟味されないといけないのです。

東京の女子御三家の合格者はおよそ600名。慶應中等部の女子合格者は50名。ですから、やはり求められることをしっかりやっていかなければ自ずと差が出てきます。そこまで考えるということが合格に必要なことなのです。

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2学期は通塾日が増えるが…。


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