自らの傾向を知ることも大事

傾向というのは、別に入試傾向ばかりではありません。

むしろ子どもたちの傾向、というものを正確に把握しておく必要があるでしょう。

データを整理しましょう、というと時系列の偏差値や得点のデータをまとめられたりするのですが、これは実はあまり意味がない。

最も重要なのは何ができて、何ができないのか、を正確に把握することです。

例えば算数については主要9分野というのがあります。

平面図形
速さ
規則性
場合の数
比と割合
数の性質
立体図形
表とグラフ
文章題

やる問題をこの9分野に分けてデータをとる。初見でできる。2回目でできる。などと分類してもかまいませんが、そうやってデータを取ってみると、明らかにばらつきがあるのがわかるでしょう。
一般に子どもたちの不得意な分野は

速さ
場合の数
立体図形

の3つです。

でデータを取っていくと、その中でも例えば切断がだめ、回転体がわかっていない、などということがはっきりしてくる。それをある程度時間をとって勉強することによって理解させていく。これができなければいつまでたっても状況は変わりません。

たくさん問題をやらせるよりも、そうやって傾向を見つけて具体的な対策を実行していってください。