湘南藤沢中等部」カテゴリーアーカイブ

2023 慶應湘南 社会

今年の湘南の社会の出題は大問7題でした。

大問7題 
1 四国に関する問題 小問5題 
2 地図に関する小問4題 
3 平安時代の歴史に関する小問6題 
4 鎌倉幕府に関する小問5題 
5 条約に関する小問7題 
6 違憲判決に関する小問4題 
7 円安に関する小問4題 

小問数 全35題は昨年より6題少なくなりました。記述問題はなく、用語解答と選択問題のみでした。

問題のレベルはそれほど難しくはなく、多くの受験生が良い点を取れた問題だと思われます。

時事問題が6、7と続き、3から5が歴史、1から2が地理と一応分野はしっかりと分けて出題されています。常日頃から、ニュースに触れていろいろな言葉を知っている必要があり、またそれなりに知識を持っていることが求められています。

逆にいわゆる入試の知識はそれほど細かいものが出題されることはありません。

25分で35問はかなり忙しいので、過去問でスピード感をしっかり養っておくと良いでしょう。

2023 慶應湘南 理科

今年の湘南の理科は大問4題の出題でした。

大問4題。
1 昆虫に関する問題 小問5題 記述なし 
2 太陽に関する問題 小問5題 記述なし 
3 温暖化に関する問題 小問6題 記述1題(皮膚が黒いと体温を保つことができる理由) 
4 ペーパークロマトグラフィーに関する小問5題 記述1題。(ペンのインクのにおいがしばらくすると確認できなくなる理由)
小問数 全21題
25分 50点。

今年はそれほど難しいと思われる出題がありませんでした。

基本的な知識がしっかりしていればしっかり答えられた問題が多く、割といろいろな学校でも見られた出題が多かったのではないかと思います。したがってその分ミスが心配されたでしょう。

ペーパークロマトグラフィーは過去慶應義塾中等部で出題されたことがあり、それを解いていた受験生は比較的気が楽だったかもしれません。

ここのところ、湘南の理科はそれほど難しくない、という年が続いています。

ただ、そのままで大丈夫か、ということに関して言えば、そうでもない。まずはしっかり基礎を固めた上で、過去問の演習を続けていきましょう。

たまに時事問題などで、これは難しいと思う問題が出題されることはあるので、新聞、ニュースなどにも気をつけておきましょう。

2023 慶應湘南 国語

2023年の湘南の国語は大問4題でした。

1 かなづかいに関する問10題
2 説明文
藤岡換太郎「海はどうしてできたのか 壮大なスケールの地球進化史」小問10題
記述1問  文中漢字書き取り5問
本文A4上下2段 2ページ
3 物語文(乾ルカ 「願いながら 祈りながら」より)小問8題 記述3題 30字2題、20字1題 本文A4上下2段 7ぺージ 本文は昨年減って3ページだったが、今年は例年通りに戻りました。問題は本文の内容がしっかり読み取れていれば、それほど難しくはなかったと思われます。
4 テーマ作文

「甘いモノって、誘惑は強い割にだいたい体に悪いじやないですか。肥満とか生活習慣病にも繋がるし。だから、国なり県なりで税金をかけて、値段を上げていけば自然と国民・県民の健康が増進されるって
思うんですよ。子供の身体の生育に必要な部分もあるでしょうから、料理に使う砂糖とかは例外として、生活習慣病の人の食生活をある程度追い駆けてみて、どう見てもいけないなあと思うような品目だけでいいんですよ。課税しましょう。」

 問 あなたはこの人と対話をしています。この人の意見に百六十字以内で反論しなさい。

全体として大きく傾向は変わらず、読解2問の出題も変わりませんでした。物語文の長さが例年通りになったので、作文のテーマは割とシンプルに。ディベートを想定した問題で、最初に「反論」と決まっているところが大事なポイント。本人の意見を聞くのだが、必ず反論をしなければならないところが難しかったかもしれません。160字は例年通りの長さで、それほど難しくはありませんでした。

全体として大きく傾向は変わらず、読解2問の出題も変わりませんでしたが、読解する文章の長さはなかなかのものです。ある程度の練習で本文を読まず問題から先にやる工夫をすると、全部ではないができる問題もあるので時間が短縮できる可能性もあるでしょうが、いたずらに小手先の対応をしてしまうと失敗する可能性もあるので、ここはしっかり読む練習を積み重ねていくことが大切だと思います。

近年作文のテーマが長くなり、また、作文自体も長くなってきたことから、かなりスピーディーに読め、また自分の考えをしっかりまとめる能力が求められており、ただの国語と訳が違う、という印象が強くなってきています。

慶應湘南が学校見学を再開

慶應義塾湘南藤沢中高等部は、中止していた学校見学を再開しました。

慶應義塾湘南藤沢中等部、学校見学について

見学が可能なのは平日と土曜日の以下の時間帯になります。
〈見学可能な曜日・時間帯〉
 平日  8:30~11:30、12:30~16:30
 土曜日 8:30~11:30、12:30~14:00

日曜日は休みですが、それ以外の日も見学ができない日程が決まっていますので、必ずホームページで御確認ください。

なお、建物の中には入ることができません。

2023 慶應湘南 算数

今年の湘南の算数の出題は例年通り大問6題でした。

大問は例年通り6題
1 計算問題3題 (単位換算、角度一題を含む)
2 小問3題 割合、数の性質、平面図形
3 立体図形と点の移動 小問3題
4 平面図形 小問 3題
5 速さ 小問3題
6 規則性 3題

合計18問なので、1問が5~6点。全体として昨年と同じ難度レベルで、大問4と6はそれぞれ条件を読み解かなければいけません。

湘南は、一般枠と帰国枠に分かれますが、入試問題は変わりません。しかし一般枠と帰国枠では元々算数の力にはやはり差があるので、最初の4問についてはそれほど難しい問題は並びません、

しかし、それでは全体として差がつかないので、5番、6番についてはやや難しくなるというのが例年の出題パターンで、今年もその流れで構成されていました。

合計18問なので、1問5点ないし6点程度の配点ですから、小さなミスが大きく響くことになります。女子の得点はかなり高得点の争いになった可能性はあるでしょう。

ここのところ、すごく難しいという問題は減ってきています。したがってそれぞれの問題をていねいに確実に解き上げることが必要になっています。特に一般枠の場合、算数は高得点が必要となりますので、算数の力をしっかり鍛えていく必要があるでしょう。

SFCが近くなる?

3月18日に東急新横浜線と相鉄新横浜線が開通します。

これまで湘南新宿ラインから、羽沢横浜国大を経由して西谷から相鉄に乗り入れる線は開通していましたが、いよいよ日吉→新綱島→新横浜→羽沢横浜国大→西谷とつながるので、これはSFCが近くなります。

以前、日吉から東武東上線から志木駅まで乗り換えなしで行けるようになって、これは便利だなと思っていましたが、志木から日吉を通って湘南台まで行けるようになり、しかも横浜を経由しないので結構時間が短縮されます。

東横線、目黒線沿線からは、湘南に行ける時間が短くなる。

湘南は遠いから、と敬遠していたみなさんが多かったとは思いますが、受験を検討しても良いのかもしれませんね。

慶應義塾湘南藤沢中等部 2023入試結果

2月27日に最終結果が公表されました。

一般
募集人員 約70名
【志願者数】 男子 179名 女子 275名 合計454名
【一次試験受験者数】 405名
【一次試験合格者数】 191名
【二次試験受験者数】 174名
【二次試験合格者数】 86名
【繰り上げ合格者数】 2名
【入学許可数】 88名
【入学予定者数】 男子30名 女子41名 合計71名

帰国
募集人員 約30名
【志願者数】 男子 76名 女子 58名 合計134名
【一次試験受験者数】 106名
【一次試験合格者数】 71名
【二次試験受験者数】 70名
【二次試験合格者数】 40名
【繰り上げ合格者数】 4名
【入学許可数】 44名
【入学予定者数】 男子19名 女子20名 合計39名

今年は最初から一般が16名、帰国が10名多く合格していましたので、繰り上げは合計で6名と少ない結果になりました。

入学予定者は男子49名、女子61名ですが、これは例年通りで、横浜初等部の入学者が男子の方が多くなるためです。入学後男女比がほぼ1:1になるように構成されています。

今年の湘南の作文をCHATGPTに聞いてみた。


「甘いモノって、誘惑は強い割にだいたい体に悪いじやないですか。肥満とか生活習慣病にも繋がるし。だから、国なり県なりで税金をかけて、値段を上げていけば自然と国民・県民の健康が増進されるって
思うんですよ。子供の身体の生育に必要な部分もあるでしょうから、料理に使う砂糖とかは例外として、生活習慣病の人の食生活をある程度追い駆けてみて、どう見てもいけないなあと思うような品目だけでいいんですよ。課税しましょう。」

 問 あなたはこの人と対話をしています。この人の意見に百六十字以内で反論しなさい。

CHATGPT
解答1
私は同意できますが、課税だけで健康増進にはならないかもしれません。また、一部の人々には負担がかかることもあります。代わりに健康的な食生活を促進するための教育や選択肢の提供、適切な栄養の提供など、多角的なアプローチが必要だと考えます。(116字)

ちょっと短いのでもう一度やってみると
解答2
私はこの人の意見には賛同しますが、値段の上げ方については一部異論があります。甘いものが健康に悪影響を与えることは確かですが、税金をかけて値段を上げることで生活習慣病の改善に必ずしも貢献するとは限りません。例えば、手間や費用がかかっている健康的な食品を購入することができない低所得者や、甘いものが慰めとなるストレスフルな生活を送っている人々にとって、税金が高くなっても改善にはつながりません。代わりに、健康的な食生活の普及促進や、ストレスの軽減手段の提供など、多角的なアプローチが必要だと思います。(248字)

システム的にはもうここまでは来ている、ということなのでしょうが、子どもたちの解答はどうだったでしょうか。

反論を書く

2023年 慶應義塾湘南藤沢中等部の国語の問題です。

例年100字~200字程度の作文が課される湘南ですが、今年は以下のような問題でした。

あなたの目の前に次の意見を述べる人が現れたとして、あとの問いに答えなさい。

 「甘いモノって、誘惑は強い割にだいたい体に悪いじやないですか。肥満とか生活習慣病にも繋がるし。だから、国なり県なりで税金をかけて、値段を上げていけば自然と国民・県民の健康が増進されるって
思うんですよ。子供の身体の生育に必要な部分もあるでしょうから、料理に使う砂糖とかは例外として、生活習慣病の人の食生活をある程度追い駆けてみて、どう見てもいけないなあと思うような品目だけでいいんですよ。課税しましょう。」

 問 あなたはこの人と対話をしています。この人の意見に百六十字以内で反論しなさい。

  ※ この人に反論するにあたって適切な言葉づかいで笞えること。

  ※ 原稿用紙の使い方に従って書くこと。ただし、一マス目から書き始め、改段落はしないこと。

課題は反論です。したがって、この人の意見に反対しないといけない。この人は甘いものについて課税しよう、という主張をしています。ですから、この課税には問題がある、という指摘をしなければなりません。
短い時間でしかも60字。ディベートを想定した問題と言えるでしょう。

慶應普通部、慶應湘南藤沢中等部 合格者発表数ならびに繰り上げ候補者数

今年は慶應普通部の発表が2月2日19時〜でした。

WEBで発表されると同時に構内に掲示されました。
合格者数は195
繰り上げ候補者数 68

昨年に比べて若干減少していますが、繰り上げ候補の68名はやはり多すぎかもしれません。

一方慶應湘南の一次発表が2月3日13時〜WEBで行われました。
合格者数は
一般 191名
帰国  71名
一般のうち、英語選択者の合格は29名でした。

また同校の二次試験の結果は2月5日13時からWEBで行われました。
合格者数は
一般 86名
帰国 40名
一般のうち、英語選択者の合格は16名でした。

繰り上げ候補者数
一般 22名
帰国 16名

なお、普通部も湘南も繰り上げ候補にはすでに順番がついており、その順番にしたがって繰り上げ事務が行われます。

慶應義塾中等部の一次発表も行われていますが、現在のところ、まだ全体の数字は判明しておりません。