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慶應湘南出願数

慶應湘南の出願数が公表されました。

今年は全体としてかなり減った印象があります。やはり定員の狭さと大事な2日ということを考えると熱望組のみの受験となっているでしょう。
100名の募集に対して588名の応募ですから、倍率としては高いですが、例年に比べるとかなり応募が減ってきているでしょう。
尚表は定員が減少した2019年度からの経緯を示しています。

慶應湘南

年度 一般男子 一般女子 帰国男子 帰国女子 男子合計 女子合計
2023年 179名 275名 76名 58名 255名 333名
2022年 240名 304名 96名 95名 336名 399名
2021年 231名 290名 110名 74名 341名 364名
2020年 260名 286名 94名 91名 354名 377名
2019年 231名 210名 110名 88名 341名 298名

首都圏外から慶應湘南を狙う

湘南藤沢高等部には全国枠という募集形態があります。

これは、東京、神奈川、千葉、埼玉以外の道府県から受験できるわけですが、合格すると当然、下宿したり寮に入って学校に通うことになります。ただ中学の場合は一応保護者の元から通うことが決まっているので、地方から中学を受けることはあまりないと思われているかもしれませんが・・・。

しかし、結構地方から慶應普通部、中等部、湘南藤沢中等部を受験している子どもたちは多いのです。

合格したら、お母さんかお父さんのどちらかが引っ越すことを前提に受験しているのでしょうが、昔に比べれば実は受験勉強がしやすくなっているのです。

中学受験は以前は首都圏と関西圏と一部地域に限られていましたが、今は大都市圏には必ず中学受験塾があります。だからわざわざ東京や神奈川まで出てこなくても、中学受験準備をスタートできるし、いろいろな対策教材が増えているから勉強できるのです。

今から20年以上前はそうはいかなかったので、結構遠くから通われていました。

以前の塾には九州・中国地方や東北などから週末だけ通ってくる子どもたちがいました。まず飛行機でやってきて、土日はすべての授業に出る。そしてまた飛行機や夜行で帰っていくのです。

しかし、大変なように見えて、普段は家だけで勉強することになるので、週末だけが大変だったわけですが、概ね6年生の夏休みが終わってから、ということが多いので「最後の半年、がんばろう」ということでやってこられたのだと思います。

ただ、地方からの中学受験の成功率は案外高かったのです。

東京や神奈川に住んでいる子どもたちよりも苦労している分、やはり気持ちが強いところがあったのかもしれません。

だから、中学から慶應、というのも充分選択肢になりうるのです。今はオンライン塾をはじめ、いろいろな手法があるので、首都圏でなくてもいろいろな準備ができます。

我が子をいつかは慶應に、と思われているのであれば、考えてみてもよいのではないでしょうか。

まずは一次、というのはその通りだが

中等部や湘南の場合、一次試験に合格した後、二次試験を受験してそこで合格しないと最終的な合格にはなりません。

受験生の中には一次試験で合格し、二次試験は棄権する場合もあるでしょうし、実際に一次試験も結構な倍率ではあるので、まずは一次試験の突破を考えていかないといけない、というのはその通りなのですが、しかし一次のことばかりをやっていて、一次合格した後あわててもいけないところはあります。

「まさか、入るとは思わなかったから」みたいな話をたまに聞くこともあるのですが、やはり一次、二次両方の対策や準備をしておかないといけない。

あわててお父さんに中等部の二次の面接の日に仕事を休んでもらう、みたいなことはやはりまずいでしょう。

一次も、二次も確かにそれなりの倍率がある両校ですが、やはりそれなりにしっかり準備をしておかないといけない。たとえば体操服や靴はどうするのか、面接のときの服装はどうするのか。そういうことを早めに決めておかれると良いでしょう。

一次合格の後にあわててやる、ということのないようにしておかれると良いと思います。

作文のテーマ

湘南の国語は、比較的選択問題が多いのですが、最後にドンと100字作文が出ます。

まずは、原稿用紙の使い方をもう一度復習しておきましょう。改行や、カギ括弧の書き方も案外忘れてしまっていたりしますから。

その上で、対策としては、自分で作文のテーマを考えてみると良いのです。

そして練習する。概ね100字を書くスピードとはどのくらいか、ということも本人の中でわかっている必要があるでしょう。入試では作文を最後にやる子が多いようですが、となると時間配分をやはり考えておかないと慌ただしくなる。

作文の配点がどのくらいあるかはわかりませんが、やはりすべての問題にしっかり答えられるようにした方が良いでしょう。

さらにテーマを考えることで、どんな問題が出ても冷静に対応できるようになります。

「そうきたか」

みたいな感覚は、結構、問題を楽しめるところもあるので、ぜひテーマを想像しながら練習してみてください。

慶應湘南の算数、前半と後半の狙いの違い

例年、湘南の算数は5番と6番が前半に比べると難しいとされています。

湘南の場合、帰国も一般と同じ問題を解くので、やさしい問題から難しい問題まである程度網羅するような問題づくりがされます。したがって後半5番、6番は難しい。

基本的なことはしっかりできていないといけないが、帰国生の場合それに加えて英語というアドバンテージがあるわけですが、一般生の場合はそれがない。

だから、むしろ算数でアドバンテージを見せてもらいたい、というところがこの問題構成の狙いだと思われるのです。

とはいえ、すべてが難しいわけではないので、(1)と(2)は確実の得点する、などの工夫は必要です。

来年もある程度難しい問題が出ることを想定しておいた方が良いが、特に注意しなければいけないのは、「やさしいな」と感じたとき。

これはちょっとしたミスが得点の差に大きくつながります。難しい問題のときは、実はあまり差が付かないが、やさしい問題のときは案外差がつきやすいものなのです。

なので、これから入試まで油断なく、ミスをなるべくなくして、取れるところは確実に得点する、というスタイルを貫いてください。

下書きは早めに

毎年、慶應の手続き資料を見ていますが、WEB出願に変わっていろいろ以前に比べて変わったことがあります。

一方で変わらないことも多い。志願書にしても、本人の自己紹介欄にしても、活動報告書にしても、同じ慶應でありながら各校求めることは違っており、その特徴はそれぞれなのです。

だからそういう内容が、しっかり募集要項に盛り込まれている。

読んでいると、以前と変わらないところもかなりあります。

長年の出願手続きを経て練り上がっている説明なので、少なくとも学校が話せることはちゃんと書かれている。

少なくとも出願に関して必要なことはすべて書いてあるので、ぜひ試験実施要項を良く読んでください。

結構、読んでいるつもりでいて、実際に出願書類を書いていると「これは何を書くの?」と思うことが出てくるものです。まずはコピーをとって書いてみると、そういう疑問点が出てきますから、下書きは早めに始めてください。

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慶應湘南文化祭 入場制限

第31回文化祭が11月12日(土)・13日(日)、湘南藤沢中・高等部校舎にて開催されますが、入場人数が制限され、事前申し込み制となりました。

2020年度・2021年度オンライン文化祭の一部、2022年度文化祭の様子も、文化祭サイトにて公開する予定です。

【一般来場者の入場定員数(予定)】 11/12(土)500名  11/13(日)1000名

11月12日(土) 9:30~12:00/11:00~13:30/12:30~15:00/13:00~15:30
11月13日(日) 9:30~12:00/11:00~13:30/12:30~15:00/13:00~15:30

・ご家族でいらっしゃる場合は、1家族最大2名まで。
・児童の入場には、必ず保護者または保護者代理人の同伴が必要となります。

申し込み開始日は、2022年10月の中旬を予定。詳細は学校公式サイトの「News」に掲載されます。

どの過去問をやるか

2月1日から2月5日まで慶應の入試は続きます。

2月1日 普通部
2月2日 湘南一次
2月3日 中等部一次
2月4日 湘南二次
2月5日 中等部二次
ということになるので、慶應3校受験して、湘南も中等部も一次を通過すると他の学校は2月6日以降しか受験機会がなくなります。2月6日に入試が残っている学校はほとんどないので、もうこれは腹を決めて受験校を決めていった方が良いでしょう。

男子の場合、慶應3校を受験するのか。普通に考えれば1校はやめるべきだろうと思います。そうなると、そのとき受験する学校はある程度安全校として絞り込んでおく必要があります。

例えば男子で普通部と中等部を受験し、湘南をやめる場合。2月2日に安全校を受け、2月4日にもう一度上位校を考えておく、という流れになるでしょう。

女子の場合は2月1日が空いていますから、ここで確実に、合格校を確保する方法もある。しかし、一般にはここで女子御三家を受けている受験生が多いでしょう。その合否によっては、受験する学校を変えなければいけない場合もある。

したがって残念ながら1次でだめだった場合も想定して、受験する学校を絞り込んでいきましょう。

なぜ今からそんなことを考えるのか?やるべき過去問を絞るためです。すべての受験校の過去問を残りの期間で10年分2回やるというのも結構大変なボリュームになります。したがってある程度、絞り込んでおいて始めていかないと間に合わなくなります。

後々、成績のことから変えることがあるかもしれませんが、なるべく早くラインナップを決めていった方が学校別対策はしやすいでしょう。