以下は2023年の出願ゼミの内容になります。2024年度については、改めて9月以降学校が出願内容を発表次第アップデートしていきますが、事前にこれまでの内容を確認されたい方のためのページとなりますので、ご承知置きください。
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慶應中等部 算数第2回
中等部対策の算数第2回です。
慶應義塾中等部 出願ゼミ 第1回 出願書類(2023年度用)
以下は2023年の出願ゼミの内容になります。2024年度については、改めて9月以降学校が出願内容を発表次第アップデートしていきますが、事前にこれまでの内容を確認されたい方のためのページとなりますので、ご承知置きください。
やっぱり共学が良い?
2023年度から、中等部の男子の募集は120名と20名減員しました。女子は変わらず50名ですから、170名の募集ということになりました。
で、中等部の定員は1学年240名です。
現在ホームページに掲載されている情報では、
1年生 | 2年生 | 3年生 | |
男子 | 156(28) | 156(14) | 157(25) |
女子 | 96(47) | 96(47) | 97(40) |
ということになります。( )内の数字は慶應義塾幼稚舎からの入学者です。幼稚舎の定員は男子96名、女子48名ですが、基本的に女子は全員中等部に進学します。(湘南も行けると思いますが、中等部が圧倒的に多いでしょう。)男子は、普通部と中等部と湘南に行けますが、1年生の場合で言えば、中等部に28名来ている、ということになるわけで、したがって中学から入れられる数というのは、今回の120名が適当ではあるのです。
今まで2年生のように10名前後であればもう少し中学から取ることもできるでしょうが、30名近い数が幼稚舎から中等部に進学するということになると、やはりちょっと募集を減らすしかない、ということにはなります。
その分実は普通部が定員的に空くことになりますが、今年はあまり大きな変化はありませんでした。
で、来年もこんな感じになるだろうと思います。慶應義塾幼稚舎は天現寺にあり、中等部とは目と鼻の先、という感じですから、行き慣れていると言えばそうなのと、いずれにしても高校は塾高に行くことになるので、じゃあ、中学は共学が良くない?ということではあるだろうと思います。
運動の施設で言えば、やはり日吉に軍配は上がるので、最初から普通部という幼稚舎卒業生もいるわけですが、多分、この流れはしばらく続くでしょう。
普通部繰り上げ減少の理由
2023年は慶應義塾普通部の補欠繰り上がりが15名前後であったようです。
例年20名から30名前後はあると思われていた数字が減っており、これはやはり普通部の合格発表に起因していると思われます。
男子の慶應志望者の場合、地域的に普通部と中等部を重複受験する生徒が多いのですが、例年普通部の発表が2月3日で、中等部の一次試験日になってしまうので、両校を受験する受験生がほとんどでした。
しかし2023年は、普通部の合格発表が2月2日になり、普通部第一志望者は中等部を受験しなかったことになります。
普通部が発表した合格者は定員180名に対して195名。さらに15名の補欠繰り上げとして210名ですから、30名辞退があったと考えられますが、この辞退者はいったいどこに行ったのかといえば、栄光・聖光に流れたと考えられます。(栄光・聖光の合格者の重複率は、14.2%になります。)
2022年のデータで見ると、合格発表は205名、繰り上げは発表がありませんが、およそ25名と推定されており、ここから定員180名に対して50名の辞退があったと考えられます。
2021年のデータでは、合格発表は195名で、繰り上げがおよそ35名と考えられており、同様に50名の辞退が考えられるとすれば、2022年とほぼ同じ数字になります。
ここから考えると例年20名程度が、実は中等部(もしくは湘南)との重複合格であったと考えられます。
この20名分が原因と考えると、概ね今年の数字に合致します。
今年は中等部が20名定員を減らしており、多分幼稚舎から中等部に進学する数が増えていると推察されていますが、普通部が例年通りとすると、この重複部が消えて、中等部の20名減員を吸収している、とも考えられ、そうすると中等部は今年そう難しくなったわけではない、とも言えるかもしれません。
また、今年は結局普通部の合格者は210名になったわけで、例年の230名から20名減少していることになるから、そうすると各塾の合格実績の合計もおよそ20名減少することになります。
なので、2023年の普通部は難しかった!!という結論になります。
2024年、普通部が合格発表をいつにするのかは、今年の9月に発表されますので、そこでまた来年の数字について大まかな予想ができるでしょう。
(なお数字はあくまで、弊館の推定です。普通部から公式の発表があったのは定員ならびに合格者数だけです。)