中学受験」カテゴリーアーカイブ

一次と二次の比重

湘南と中等部は一次試験の合格者に対して二次試験を課します。

で面接と体育実技をするわけですが、当然のことながら、一次試験の成績は反映します。単純に考えれば一次試験の点数に二次の結果を加点すればいいわけですが、その点数が何点なのかは、まったく明らかにされていません。

ただ、一次が悪かった場合、例え一次試験が合格であったとしても、二次試験の結果で相当良くなるか?といえば、それはあまり期待できないでしょう。

しかし、一次試験が良ければじゃあ、必ず合格するのか?と言われると、そこが難しい。

あとから一次の点数を計算してみて、まあ、相当良いだろうと思った子が落ちたこともあります。

やはりできるならば「強く来たい」と思っている子をとりたいと思うのが普通です。ただ成績が良いだけで、これは他の学校に行っちゃうかな、と思われるのであれば、「来たい」と熱心に思っている生徒をとりたいと思うのが自然でしょう。

この辺が二次試験の「ニュアンス」と言えるかもしれません。

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出題傾向が意図するもの
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

勉強しない子
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地図と鉄道

慶應では割と地図と鉄道の問題が出てきます。

今年の普通部の問題もおもしろい問題でした。

次のア~ウの車窓の風景は主に図のどちら側の席からよく見えますか。それぞれAかEの記号で答えなさい。
  ア.伊吹山  イ.富士山  ウ.伊豆半島
図1

新幹線が地図上どこを通っているかがわかれば、答えられるわけですが、伊吹山は難しい。

伊吹山は、琵琶湖の東側にあり、伊吹山地の主峰ですが、関ヶ原の北側になります。したがって、新幹線は伊吹山の南側を走っていることになるので、見える方向はEになります。

鉄道がどこを走っているか、というのは地図でしっかり確認をしておくと良いでしょう。

(答え)
ア E イ E ウ A

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水溶液に関する問題
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母国語の怖さ
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何らかの負担減を

中等部の二次試験1日化で、中等部の受験者数は増加したものの、普通部や湘南の数の受験者数は減少しました。

もちろん今年はサンデーショックでもあったので、湘南はかなりきつかったことは事実なのですが、やはり慶應3校受験することは相当厳しい、と感じられて受験者数が減少したことは間違いないでしょう。

慶應はどうしても「会って決める」ことになっているので、普通部も二次試験をやらない代わりに全員に対して面接をするから、1日の午後入試は受けられない。結果として、普通部を外す、という考え方もあったかもしれません。

合格発表までの時間を短縮して、何とか早めに決めたい、という気持ちもわかるが、逆に受験生の負担を増やしているところもあるわけですから、何らかの負担減を考えたいった方が良いと思われます。

中等部が5日のころと比べると中等部の受験者数はかなり減っているので、あえて前倒しをする必要があるのか、再考の余地はあるように思えました。

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組み分けテストは気になるが
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大事な日曜日
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普通部を受験するなら

前回、クリに関する問題をご紹介しましたが、普通部の理科は毎年、このような問題が出題されます。

今年が特別、ということではないので、これは過去問を解いてみるとわかるでしょう。

入学すると、フィールドノートといって観察記録をつけなければいけないし、生物を飼って観察記録をつけることも必ずやらなければなりません。

したがって、そういうことが絶対に嫌いだ、まったくやりたくない、と思うのであれば、普通部は受けない方が良い。

普通部の3年間がとてもつらいものになるでしょう。

入学試験はそういうメッセージを持っているものです。

今年のクリの問題をみて「あ、おもしろそう」と思う子どもたちにある意味適性があるので、そこは本人に確認しておいた方が良いでしょう。

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自由な学校のねらい
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通学時間
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2015年 慶應入試を振り返って(4)

今回は社会です。

普通部の大問は5問。
1問目は地理で、東海道新幹線にのって見える川や風景を考える問題。東海道新幹線に乗っていて、伊吹山や富士山はどちらの窓側に座っていると見えるか、という問題はなかなか異色でした。伊吹山は関ヶ原近くにある山で、京都に向かって右側にありますが、これは難しかっただろうと思います。
2問目は果物に関する問題。スーパーマーケットで果物はどう売られているか、は普通部らしい問題と言えるかもしれません。また濃縮還元はなぜ行われるかを説明する記述問題がありました。
3問目は歴史に関する問題。租税と戸籍をテーマにした問題でした。
4問目も歴史の問題。これは歴史的建造物に関する問題で、建物として有名ではあるものの、資料と照らし合わせて考えさせる良い問題だったと思います。
5問目は時事問題。情報化、少子高齢化、グローバル化、ガラパゴス化についての問題でした。

湘南は大問7問。
1問目は京都に関する問題。地理と歴史の両方の観点から出題されていました。
2問目は環境に関す問題。エネルギーや温暖化について統計を踏まえての出題でした。
3問目は歴史と地名に関する問題。
4問目も歴史。平安時代末期に関する問題。
5問目も歴史。明治の殖産興業に関する問題。
6問目は内閣に関する問題。
7問目は消費税に関する問題。

記述は1問目の4番。現在のくらしに合うように建物に手を加えるとき、歴史的景観を保存するためにどのような注意や工夫が必要かを説明させていました。
問題はそれぞれ方面を細かく分けて、大問1問の問題数はそれほど多くはなっていません。

中等部は大問6題。
1問目は地理で新幹線に関する問題。開通する北陸新幹線の話題も出てきました。
2問目は節句に関する問題。これはなかなか良い問題でした。日本の伝統的な習慣についての問いは子どもたちにはなかなか難しかったかもしれません。
3問目は歴史上の出来事について。地理の問題や2014年の時事問題もここで聞かれていました。
4問目は明治の殖産興業と高度経済成長期に関する問題。
5問目は古墳、遺跡に関する問題。
6問目は国会や憲法改正手続きに関する問題。
これも湘南と同じくテーマを細かくわけて、大問1問の問題数はあまり多くはありませんでした。

それぞれ、単に塾の社会のテキストを尋ねるだけでなく、小学生なりに今の社会どどうとらえ、どの位知っているかを尋ねようとする意欲を感じました。

やはり鉄道と地図は必須でしたし、地理、歴史を融合して尋ねようという問題も増えたように思いました。

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式を書く
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