2015年 慶應入試を振り返って(4)

今回は社会です。

普通部の大問は5問。
1問目は地理で、東海道新幹線にのって見える川や風景を考える問題。東海道新幹線に乗っていて、伊吹山や富士山はどちらの窓側に座っていると見えるか、という問題はなかなか異色でした。伊吹山は関ヶ原近くにある山で、京都に向かって右側にありますが、これは難しかっただろうと思います。
2問目は果物に関する問題。スーパーマーケットで果物はどう売られているか、は普通部らしい問題と言えるかもしれません。また濃縮還元はなぜ行われるかを説明する記述問題がありました。
3問目は歴史に関する問題。租税と戸籍をテーマにした問題でした。
4問目も歴史の問題。これは歴史的建造物に関する問題で、建物として有名ではあるものの、資料と照らし合わせて考えさせる良い問題だったと思います。
5問目は時事問題。情報化、少子高齢化、グローバル化、ガラパゴス化についての問題でした。

湘南は大問7問。
1問目は京都に関する問題。地理と歴史の両方の観点から出題されていました。
2問目は環境に関す問題。エネルギーや温暖化について統計を踏まえての出題でした。
3問目は歴史と地名に関する問題。
4問目も歴史。平安時代末期に関する問題。
5問目も歴史。明治の殖産興業に関する問題。
6問目は内閣に関する問題。
7問目は消費税に関する問題。

記述は1問目の4番。現在のくらしに合うように建物に手を加えるとき、歴史的景観を保存するためにどのような注意や工夫が必要かを説明させていました。
問題はそれぞれ方面を細かく分けて、大問1問の問題数はそれほど多くはなっていません。

中等部は大問6題。
1問目は地理で新幹線に関する問題。開通する北陸新幹線の話題も出てきました。
2問目は節句に関する問題。これはなかなか良い問題でした。日本の伝統的な習慣についての問いは子どもたちにはなかなか難しかったかもしれません。
3問目は歴史上の出来事について。地理の問題や2014年の時事問題もここで聞かれていました。
4問目は明治の殖産興業と高度経済成長期に関する問題。
5問目は古墳、遺跡に関する問題。
6問目は国会や憲法改正手続きに関する問題。
これも湘南と同じくテーマを細かくわけて、大問1問の問題数はあまり多くはありませんでした。

それぞれ、単に塾の社会のテキストを尋ねるだけでなく、小学生なりに今の社会どどうとらえ、どの位知っているかを尋ねようとする意欲を感じました。

やはり鉄道と地図は必須でしたし、地理、歴史を融合して尋ねようという問題も増えたように思いました。

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