慶應の3校とも合格偏差値は高いでしょう。
特に女子は中等部、湘南とも最高峰といえるような数字が出てきます。しかしながら、入試の問題自体はそれほど難度が高いわけではありません。もちろん、湘南の算数とか記述、あるいは普通部の生物、中等部の国語の知識など、いろいろ特徴がある問題ではあるが、しかし、相当高度な問題、というわけではない。
例えば男子御三家の問題に比べれば、とっつきやすい部分は多いのです。だから、偏差値が届かない、ということで簡単にあきらめるべきではないと思います。
ある程度標準的なことがしっかり、ていねいにできることで、道は開ける。
難しいことができなくとも、自分で考え、自分で表現することができればいいのです。もとより慶應は進学校ではありません。付属校ですから、入った後は学校で鍛え、かつ文武両道ではないが、いろいろな可能性を考えつつ、慶應義塾大学まで導く。つまり進学先は一応決まっているので、進学校のように大学受験に切磋琢磨する必要はありません。
したがって、基礎学力がしっかりしていることの方を重要視します。細かいことを覚えられているよりは、むしろしっかり文章を読み取れるか、自分で考えることができるか、自分でその考えを表現できるか、ということをしっかり見たい。またどういう人物なのかを直接会って確かめたいから、3校とも面接試験をやっているわけです。
その点を考慮すれば、まだまだ多くの受験生に可能性がある、と言えるでしょう。これから過去問をしっかりやりこみながら、基礎学力を鍛え、ミスを減らして一歩ずつ進んでいきましょう。まだまだ、あきらめる時期ではありません。
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