航路に関する問題

今年も安倍総理の外遊が多かった年ですが、これは2014年普通部の問題です。

図法に関する問題と時事問題が混ざっています。


3)2013年9月、安倍首相を乗せた政府専用機は、G20サンクトペテルブルク・サミットと2020年のオリンピック開催地を決めるIOC(国際オリンピック委員会)総会に出席するために世界を駆け巡りました。慶太君はこのニュースを聞いて、政府専用機はいったいどんなコースで地球上を飛んだのだろうかという疑問をもち、地球儀とメルカトル図法の世界地図を見ていろいろ考えました。下の問いに答えなさい。

 1.サミットが開催されたサンクトペテルブルクとIOC総会が開かれたブエノスアイレスはどの国にありますか。次のア~クからそれぞれ選んで記号で答えなさい。
ア.メキシコ    イ.フランス    ウ.ブラジル     エ.ロシア
オ.ドイツ     カ.スイス     キ.アルゼンチン   ク.ペルー

【解説と解答】
サンクトぺテルスブルグはロシアの西側にあたります。またブエノスアイレスはアルゼンチンの首都です。

(答え)サンクトぺテルスブルグ・・・エ ブエノスアイレス・・・キ

2.政府専用機は東京国際空港を飛び立ってほぼ最短のコースでサンクトペテルブルクへ向かいました。そのコースに最も近いものを下の地図中のA~Dから選んで記号で答えなさい。

【解説と解答】
地図はメルカトル図法ですから、最短距離が直線になりません。ロシアまでの最短距離は、北極圏を通るコースになります。Aは遠回りすぎになります。

(答え)B

3.次に政府専用機は二番目の訪問地のブエノスアイレスに向かいました。その時もほぼ最短のコースで飛びました。そのコースを下の地図中のA~Dから選んで記号で答えなさい。

【解説と解答】
この問題は、日本にはあまりなじみのない大西洋を通るコースが地図上からいったん消えるため、わかりにくくなっていますが、大西洋を経由しやはり北側に膨らむコースが一番最短になります。

(答え)C

4.ブエノスアイレスでのIOC総会が終わり、首相を乗せた政府専用機はロサンゼルス経由で東京国際空港へ戻りました。このコースを選んだ理由として最もふさわしいものを次のア~オから一つ選んで記号で答えなさい。

ア.上空の追い風の気流を利用する経済的なコースであるから。
イ.太平洋を通るコースでは着陸できる飛行場がないから。
ウ.途中、燃料の補給と緊急事態に備える必要があったから。
エ.飛行時間を調整し、成田空港の着陸できる時間帯に合わせる必要があったから。
オ.日本と国交がない国の上空を飛ぶことができないから。

【解説と解答】
地球を半周するコースですから、燃料を補給しなければならないのと、緊急の事態に備えるためにロサンゼルス経由になったと考えられます。

(答え)ウ


受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は
算数、合格答案の書き方


5年生の教室から
効率を上げる(1)


今日の田中貴.com
第251回 入試はあっけなく終わる


冬期講習のお知らせ



慶應進学オンライン