慶應湘南藤沢中等部 学校別対策の考え方(2)

湘南の国語は試験時間が45分。満点が100点です。

出題は例年大問4題。

【1】はことばの問題。熟語やことわざ、慣用句などの問題が出題されます。漢字の書き取りだけではなく、やはり言葉の知識が必要となります。これは一般生ばかりでなく、帰国の生徒も受験するのである程度ボキャブラリーを知っていることを試すのが目的でしょう。2012年は似たような熟語で漢字を選ぶもの、今年は同じ漢字を入れて作る熟語の問題でした。

【2】は物語文の読解 【3】が説明文、論説文の読解。

そして【4】が作文。

という形になっています。

【2】【3】の長文読解は採録される文章が長くなってきました。だいたいそれぞれA4版上下組版で4ページから5ページあります。

長文読解はやはり文章の理解を確認する問題が多く、適語選択、該当文の書き抜き、接続語選択などが多く、また選択問題もかなり多く出題されています。逆に記述式の問題はほとんど見られません。

長い文章を読んで、その文章に書かれていることを的確に理解しているか?ということを確認する狙いの問題が多く、例えば物語文では登場人物の人間関係や場面についての設問が多くなっています。小問は各問とも十問程度です。

説明文、論説文の読解も物語文同様、文章の理解を確認する問題が多く、選択や書き抜き形式の問題がほとんどです。またこの説明文、論説文の読解の中で5題程度の漢字の書き取り問題を出題しています。

【4】は100字作文でいろいろなテーマに即して、作文を書くものですが、今年は字数が160字になりました。昨年はある四本足の物体の動きを写真から想像して説明するもの、今年は美術館での写真撮影が今後禁止されるのか、なるべく許されていくのか、その方向性の予想とそう考えた理由について、作文用紙に答えを書く、というものでした。

この作文の問題はここのところ定着しており、子どもの創意工夫やアイデアを作文に盛り込むことが求められています。湘南もレポートの多い学校ですから、実際に文章を書きなれているかどうかは進学後重要な資質と考えられているものと思います。

さて、この形式がだいたい定着しているようなので、その方向で勉強を組み立てていきましょう。

まず読解については、物語文と説明文の長い文章の読解練習をする、ということに尽きるでしょう。

これについては、やる日を決めて着実に積み重ねていく、ということが大事です。過去問は早めに取組み、その後、他校の類題を練習していく、というやり方で良いと思います。ただ、必ず復習をして、なぜ答えがそうなるのか、納得しながら進んでください。
選択問題が多いわけですが、なぜアでなくてイなのか、その理由を考えることが大事です。

知識は、漢字の学習のほかにことわざ、熟語、慣用句などが幅広く出題されていますので、少しずつ練習をしてきましょう。ただ、あまり突飛な問題が出るわけではないので、塾で用意されている暗記テキストを中心に学習していきます。出る順漢字などのテキストを使ってもいいかもしれません。

最後に作文ですが、これはやはり練習と添削が必要になるので、。塾の先生にお願いしてテーマを出してもらい、添削してもらうなどの練習が特に夏休み以降必要でしょう。

読解で記述式の問題を出題する学校は多いのですが、湘南の場合は完全に作文です。つまり自分の考えたこと、あるいは説明すべきことを端的に決められた字数で書き上げなければならないので、それなりに練習を必要とします。

こればかりはただ過去問をやる、ということで対策にはなりません。後半どういうやりかたで練習していくか、塾の先生と早めに相談しておきましょう。

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