古典を知る機会を作る

今年も、中等部では前句付の問題が出ました。

ここのところ俳句や川柳、歌舞伎などの古典に関する出題が増えています。しかし、今の子どもたちが古典にふえる機会はめったにない。歌舞伎を見たことがない子どもたちも多いでしょう。

別に入試に出るから、というわけではないが、こういう機会は今のうちに作っておくと良いと思います。知識は後で、覚えるにしても、そういう機会がないとなかなか興味がわかない。興味がわかないと、入試問題を見たときに、ただびっくりするだけになってしまいます。

こんな問題も出るんだ、ということでせっかくの春休み。歌舞伎を見に行く機会を作ってみてはいかがですか。


平成20年 慶應中等部 国語 

次にあげたせりふは、ある芝居の中で登場人物がのべるものです。その芝居の題名を後の語群から一つずつ選んで番号で答えなさい。

ア 「知らざあ言って聞かせやしょう。浜の真砂と五右衛門が歌に残した盗人の種は尽きねエ七里ヶ浜、その白浜の夜働き、以前を言やア江ノ島で、年季勤めの稚児が淵、・・・」

イ 「若君菅秀才の首に相違ない、相違ござらぬ。でかした、源蔵。よく討ったなァ」

ウ 「かように候者は、加賀の国の住人、富樫左衛門にて候。さても頼朝・義経、御仲不和とならせ給うにより、判官殿主従、奥秀衡をたのみ、つくり山伏となって陸奥へ下向ある由、鎌倉殿、聞こし召し及ばれ、かく国々へ新関を立て、山伏を堅く詮議せよとの厳命によって、某、この関を相守る」

エ 「武具、馬具、武具、馬具、三ぶぐばぐ、合わせて武具、馬具、六ぶぐばぐ、菊、栗、菊、栗、三菊栗、合わせて菊、栗、六菊栗。麦ごみ麦ごみ、三麦ごみ。合わせて麦ごみ六麦ごみ、あのなげしの長なぎなたは、誰がなげしの長なぎなたぞ・・・」

オ 「こりゃあ、面白くなってきたっ、サァ、抜け、抜け、抜け抜け抜け、抜かねエか」

1 「勧進帳」 2 「寺子屋」 3 「白波五人男」 4 「外郎売」 5 「助六」


(答え) ア 3 イ 2 ウ 1 エ 4 オ 5

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