月別アーカイブ: 2022年6月

規則性に関する問題

2022年 慶應湘南藤沢中等部の問題です。

右の図のように数のかかれた白いカードと黒いカードが並べてある。

(1)10段目の左から4番目のカードの数を求めなさい。
(2)15段目のすべての白いカードの数の和を求めなさい。
(3)ある段の白いカードの数の和と,黒いカードの数の和を比べたら,その
  差が61であった。そのような段は何段目と何段目ですか。

【解説と解答】
(1)9段目の一番左は37、10段目は37+9=46ですから、左から4番目は
46+3=49です。
(答え)49
(2)15段目の一番左は、(1+14)×14÷2=105 105+1=106です。
奇数段目は最初が白ですから
106、108、110…と進んでいき、(15+1)÷2=8個並びますから、
106+2×(8-1)=120までです。
(106+120)×8÷2=226×4=904
(答え)904
(3)奇数段は最初が白ですから、白が必ず1個多くなります。
偶数段は最初が黑で、白と黒が同じですが、白が必ず1ずつ増えます。
したがって偶数段は61×2=122段目
奇数段の差を調べてみると、
1、5、13、25、となるので、次は41、次が61ですから、11段目。
(答え)11段目と122段目

数の性質に関する問題

2022年慶應普通部の問題です。

1から100までの整数を使って,50個の分数1/2,3/4,5/6,…,97/98,99/100をつくりました。これらの分数を小数にしたとき,割り切れるものはいくつありますか。例えば,1/4を小数にすると0.25となり割り切れますが,1/3は0.333…となり割り切れません。

【解説と解答】
これらの分数は、分母が偶数で、分子はそれより1小さい奇数です。したがってすべて既約分数になります。
分母が偶数なので
2、2×2、2×2×2、と考えると2×2×2×2×2×2=64までいくので6個。
分母が10の倍数は、10、20、40、50、80、100があてはまるので6個。
(答え)12個

生物に関する問題

2022年 慶應中等部の問題です。

次のAとBの会話文を読み、あとの問いに答えなさい。
  A:  はじめまして。
  B:  やあ、君はまだ生まれて間もないね。
  A:  そうなんだ。卵のときから水の中にいて、( ア )した卵からは10曰くらいして出てくることができたよ。
  B:  食事はどうしているんだい?
  A:  生まれてすぐはお腹のところにふくらみがあり、その中には( イ )が入っているので。
      2~3日は何も食べなくても大丈夫なんだ。でも、今はミジンコや藻とかを食べているよ。
  B:  ところで君は一人?
  A:  いや、群れで生活しているよ。
  B:  みんなと一緒だと、敵から身を守りやすいよね。ふと気になったけど、君の目はずいぷんと顔の高い位置にあるね。
  A:  よく気がついたね。それがAという名前の由来になっているんだよ。
  B:  知らなかったな。あれ! 君、ケガしてない?背びれが切れちゃってるよ。
  A:  これはケガじゃないよ。生まれつき切れているのと切れていないのがいるよ。
  B:  そうなんだ。安心したよ。
  A:  そういえば君はずっと水面の上に立っているんだね。すごいなあ。どうして立っていられるの?
  B:  それはね、からだが軽いのと( ウ )
  A:  すごいな!
  B:  それにしても、君たちの群れには久しぶりに会ったな。
  A:  実は、段々と仲間が減ってきていてね。
  B:  僕らもだよ。同じように日本にいる絶滅しそうな生き物は( エ )など、いろいろいるみたいだよ。お互いがんばろうな!
  A:  うん、またね。

(1)(ア)と(イ)に入る言葉を漢字2文字で書きなさい。

(2)Aの生物名は何ですか。カタカナで書きなさい。

(3)Aはオスかメスか、次の番号で答えなさい。
    1 オス     2 メス

(4)Bの生物名は何ですか。次の中から選び、番号で答えなさい。
    1 アメンボ    2 イモリ    3 カゲロウ
    4 カルガモ    5 ギンヤンマ  6 ゲンゴロウ

(5)(ウ)にあてはまるセリフを次の中から選び、番号で答えなさい。
  1 あしの先に空気を入れる浮き輪みたいなものがついているからさ。
  2 あしの先に油のついた細かい毛が生えているからさ。
  3 あしを素早く動かしているからさ。
  4 あしの先が広がっている形をしているからさ。

(6)(エ)にあてはまらない生き物を次の中から選び、番号で答えなさい。
  1 イリオモテヤマネコ    2 ニホンジカ    3 タガメ
  4 オオサンショウウオ    5 ライチョウ

【解説と解答】
(1)Aはメダカです。受精して10日ぐらいした後卵から出てきます。最初のうちは卵にある養分を使って生きています。
(答え)ア 受精 イ 養分
(2)背に切れ込みがある、目が高いなどから絞り込むことができるでしょう。
(答え)メダカ
(3)背びれに切り込みがあるのはオス、
(答え)1
(4)水面に立っているのでアメンボ。
(答え)1
(5)アメンボの足には油のついた細かい毛が生えています。
(答え)2
(6)二ホンジカは絶滅危惧種ではありません。
(答え)2

慶應の学校別対策、オンラインが便利です。

塾の教材やカリキュラムはいろいろありますが、こと慶應3校についていえば、オーバースペックと思しき内容もあります。

もちろん御三家と中等部を併願する、という場合もあるでしょうから、その選択肢はいろいろですが、しかし、慶應3校の対策は御三家のそれとはおのずと違います。

また普通部は日吉、中等部は三田、湘南藤沢中等部は湘南台ですから、対面授業の塾だとそれぞれコースがいろいろな教室に散ってしまい、結構通塾だけで大変、ということもあるでしょう。

だからオンラインが便利なのです。

慶應進学館の学校別対策ゼミは、すべてオンラインの個別指導。

プロ講師の担任が、それぞれの受験生の状況を把握しながら、出題傾向に合わせた学習を個別にプログラム化し、ZOOMを使った個別指導で進めます。

不得手の分野のフォローや過去問の疑問点、模擬試験のフォローなど慶應3校合格に必要な指導を網羅するとともに、出願書類の書き方や面接指導なども行います。

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    国語、選択問題の極意

    慶應の国語は選択問題が多くなります。

    湘南も作文問題はありますが、読解は記号選択が多い。したがって選択式問題を極めることは、慶應合格の上で大切な対策になります。

    で、もちろんのことながら答えがひとつに絞られる限りにおいて、その根拠は文中にある、というお話は何度も繰り返してきました。だからこそ、選択肢に注目をしないといけないのです。

    ア~エまで4つの選択肢が並んでいたとすれば、その4つの違いは何なのか?案外ここにヒントがあるのです。

    違いがある、ということは、その違いが文中で否定されれば、答えではなくなる、ということ。

    つまり、最初から文中をいろいろ探すのではなく、まず選択肢の違いに注目して、何を探せばいいのかを絞り込むことです。

    といっても、これは練習が必要になります。というのも、つい子どもたちは、本文に関係なく、その選択肢が正しいか、間違いかを判断してしまいがちだからです。なので、まず正しいとか、正しくないとかを考えるのではなく、何が違うのかを明確にする。

    ここをまずがんばってみましょう。そうすると、選択式問題のやり方が会得できていくはずです。