月別アーカイブ: 2020年6月

3校受ける?

普通部が2月1日、湘南が2月2日と4日、中等部が2月3日と5日、という試験日程なので、男子は3校受験できる代わり、他の学校を受ける機会は非常に少なくなることになりました。

慶應だけ受けてしまうと、他校の入る余地があまりない。2月1日の午後は普通部の入試が午後まであるので、受けられる学校が絞られるし、2月2日の午後は湘南が遠いので、これも大変ではあります。

なので一般的に慶應3校受験はなるべく避けるように進学指導がされているでしょう。一般には神奈川の子は中等部をやめ、東京や千葉、埼玉の子は湘南をやめる、というのが流れではないでしょうか。特に湘南は今年から定員が50名減員されたので、それならば普通部と中等部で、というのが男子の一般的な考え方でしょう。

一方でそうなると、受験倍率は下がってきているわけで、そうなると合格するチャンスは増えるわけです。

だったら受けよう、というの悪い判断では実はないのです。3回も受けられるんなら、チャンスはあるだろうし、3回受けたから合格する、ということもあり得るでしょう。

男子の場合は、慶應高校も慶應志木高校もあるので、高校での受験枠は結構大きい。ならばダメだったら、高校でがんばってもいいのです。特に高校受験は3教科ですから、すでに英語で力がある子は、高校で合格するチャンスは十分にある。算数をがんばっていれば、中学2年ぐらいまでの数学はある程度はやったようなものになるからです。

なので、慶應3校受験は決して悪い選択肢ではありません。家族で考えて、本人の希望が強いのであれば良いのではないでしょうか。


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過去の事例をひっくり返す

組み分けをどうしても気にしてしまう理由に、「クラスによって合格ラインがはっきりしている」というのがあるかと思うのです。

まず女子ですが、慶應中等部、湘南ともなかなかの難関です。2月2日に湘南、2月3日に中等部、その後4日が湘南の二次、5日が中等部の二次、というスケジュールですから、2校受けるとなると2月1日の合格がほしい。で、そこに女子御三家を持ってくる受験生が多いと思いますから、やはり女子御三家に合格できるランク、ということになります。

だから慶應の合格というよりも、まずは御三家の合格ということを考える傾向にあり、塾の指導も御三家に力が入る。だから、御三家合格ラインはこのクラスまでと言われるとやはり、そこに入ることがひとつの目標になるでしょう。

しかし、入試レベルや出題傾向はやはり御三家とは違うので、御三家に行けるレベルに越したことはないが、そこにいなくても合格しています。

女子でもそうですから、男子の場合はさらにはっきりしている。男子御三家の出題とは全く違いますから、御三家の対策はまったく必要ない。御三家クラスから多少かけ離れていても合格者は出てきます。

男子の場合、3校受験することはできますが、それだと他の学校が受けられなくなるので、どれか1校をやめるケースが増えていますが、そのとき選ぶのはやはり安全校であることが多いので、慶應にターゲットを絞ることができる。

組み分け試験で上位にいなくとも、それなりの対策をしっかり取れば十分に合格できるのです。

とはいえ、ここ3年、~クラス以下からは合格者は出ていない、などと言われると、それはそれで気になる部分があるでしょう。

しかし、実際に合格したいと思うのであれば、最早そこで逡巡してもしかたがない。

慶應合格のためにどんな勉強をするか、ということに切り替えて勉強していくことが大事でしょう。


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プロ野球再開

コロナ禍で春の選抜、プロ野球、そして甲子園全国大会と野球は全部中止になっていましたが、ようやくプロ野球が再開します。

これはひとまず良かった、と思っています。野球を実際に見る機会がないと、野球のルールを教えられない。

入試では長文読解で物語文が必ず出題される、と言ってもいいほど出題頻度が高いのですが、その物語文が野球に関する場合があります。

昭和の時代は全国放送でプロ野球の放送があったので、野球のルールを知らない子どもたちはそう多くはなかったのですが、ここのところ野球を知らない、という子が結構増えているのです。

しかし、これは何とかした方が良い。特に慶應は慶早戦応援があるので、野球に関する物語文は出題される可能性がある。普通部は男子校だから特にそうでしょう。

別にルールを知らなくても解ける問題ではあるかもしれないが、例えば「バット」とか「ベース」とかいうことばも出てこないとは限らない。

大事な対策のひとつですから、再開したらぜひ解説してあげてください。


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つい叱ってしまいがちだが





暗算に注意

慶應の算数の問題は、問題数が多い。したがって、みんな急いでやります。

じっくり解く、という感じではないから、計算をゆっくりやる、ということもない。できれば筆算なんかは避けたい。

というときに、暗算できる、ということが結構メリットになると思い違いをすることが多いものです。いや実際にミスの原因は暗算にある、といってもいいかもしれない。

筆算でやっていても、途中で暗算をやっていたりする。そうすると、自分でその計算は合っていると思い込んでしまうから、その計算が間違っていると思えなくなる。ということで、ミスによる失敗が出てくるわけです。

暗算なんかしなくていいです。

筆算をやって、しっかり確認しても、そんなに時間はかからない。計算間違いをして、途中で人数が分数になるぐらいになら、ていねいにやった方がよほど早いのだ、と考えてほしいと思います。


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英語入試

中学では英語入試があるのは慶應湘南だけです。2019年初めて導入されましたから、まだ受験者が少ないですが、しかし、今は小さいうちから英語を勉強している子も増えて、英検2級は持っている、という子もいるので、これから増えていくでしょう。

すでに2年分過去問がありますが、それなりに難しいし、特に英作文はなかなかです。

が、やはり英語ができるなら、中学受験だけで終らせる必要はありません。高校受験で十分にチャンスがある。

だから中学では慶應だけ受ける、という選択肢は当然あるのです。

高校受験に進めば、英語ができることは確実に有利になります。これは慶應に限る話ではなくて、どの高校でもプラスになるので、高校受験も視野に入れた取り組みを考えても良いでしょう。


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