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前半の学習内容の絞り方

新学年が始まると気ぜわしくなるでしょう。

塾に通っていればまず通塾日数が増える。拘束される時間が長くなる。家でやらなければいけない課題が増える。

なので、やることに追われてしまいがちです。しかし、慶應を狙うわけですから、これからの勉強はそのためのものでなければなりません。そこでまず1年間を大きくふたつの時期にわけ、夏休みまでとそれ以降にして毎年考えています。

前半の目標

1 算数と理科の計算問題を中心に、練習を進める。

2 国語の読解問題の練習を過去問を中心に行う。

前期は、まず算数と理科を中心に仕上げていくということですから、したがって勉強時間の半分を算数に、20%を国語に、20%を理科に、10%を社会に、というイメージが良いでしょう。

カリキュラムの復習にかかる時間をまずしっかり確保してください。カリキュラムを復習しないままにするのは非効率です。

その上で、国語の過去問を1週間に2題程度は必ず勉強するようにしましょう。

これは時間をかけてください。つまりたくさんの問題を解くよりも1問をていねいに解いていくという勉強の仕方が良いと思います。

続いて、算数ですが、これはテキストの復習をしっかり進めていけば良いと思います。

一番大事なのはやりきる量にしぼる、ということです。

あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、といいながらひとつひとつがものになっていないと、やはり力は付いていきません。

理科は、計算問題を中心としたテーマを勉強してください。生物や地学などの知識系列はもう少しあとで勉強します。カリキュラムの学習を中心にすえて、なぜそうなるのか、をしっかり理解できるようにしましょう。あまり難しい計算問題は手を出さなくても良いです。実際にあまり難しい計算問題は慶應では出ません。その分、基礎力を身に付けておきましょう。

社会は、カリキュラムの復習をやりましょう。知識を覚えることにあまり時間をかけなくてかまいません。覚えるのは後半で良いですが、しっかりテキストは読み込んでください。

具体的に何をやるかを決める、ということはやらないことを決める、ということでもあります。

ですから前半の基本的なルールとしては

1 考える問題を中心にすえる

2 しっかりとした基礎力を創る

としてやる内容を絞り込んでください。

配点の違い

普通部は各教科100点満点の400点満点ですが、中等部と湘南は算数と国語が100点、理科社会が50点の300点満点、すなわち傾斜配点です。

で、傾斜配点というのは、やはり算数で決まる率が上がります。理科社会は結構問題数も多いのですが、よくよく考えてみると各問1点か2点。

しかし算数は1問5点以上はあるわけで、算数のミス1問を理社では5問できないと取り返せない。また中等部の理科社会はそんなに大きな差が開かないので、やはり算数で決まるところがある。これは湘南も同じです。

多くの塾は先生の配置の関係から、そこそこ理科も社会も授業があるわけですが、本当は算数は最低2倍の時間をかけないといけないものなのです。

しかも、湘南も5番6番が難しくなくなってくると、本当にミス1問が大きくなる。

したがってここからとにかく考えなければいけないのは「算数のミスを徹底的に減らす」ということなのです。

計算は絶対に合っている、ということになっていないといけないし、問題文の読み違いもやってはいけない。というのはわかっているのだが、それをやるのが子どものすること。

ですが、やはり無策ではいけないわけで、ここからとにかくていねいさを培っていくことが大事です。

たくさんの問題をこなすことばかりに目を向けてはいけません。たくさん解かなくてもいいから、とにかく正解率を上げる、ミスをしないということのために、具体的にどんなやり方をしていくか、工夫が必要なのです。

問題文に下線を引いたり、どこでもう一度問題を見直すか、など事細かな作戦を立てていくべきで、それはこの夏休みから練習していきましょう。

直前にやれば大丈夫、と思いがちですが、そんなことはありません。やはりこういうことは身につくまでに時間がかかるので、今から少しずつチェックのルーティンを入れていきましょう。

二十四節気

この時期、二十四節気のお話をしています。

暦の上では春、みたいな言い方をしますが、二十四節気から来ています。

二十四節気というのは太陰暦ではなかなか季節感が出なかったので、太陽の黄道位置から1年を24等分してそれぞれの季節に合うことばを付けていったものです。月の前半を節(せつ)といい、月の後半を中(ちゅう)といいます。
ただ、ことばの由来として中国から出ているので、日本と多少季節感がずれることもあるわけですが、一覧にすると以下のようになります。

各季節は立春、立夏、立秋、立冬で始まり、春分、夏至、秋分、冬至がそれぞれの真ん中になります。

季節感という意味では、こういうことばの由来も知っておいて良いでしょう。


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