過去の問題を見ていると湘南の理科は知識をどう使うのか、ということに焦点を合わせていたと思うのです。
しかしここ数年はちょっと変わってきました。
今年の問題も4題で、物理、化学、生物、地学がきれいにそろっていたのですが、その問題が割とオーソドックスな感じになったのです。
ではこれまでのように、考える問題は出ないのか?といえば、そんなこともないように思えます。
慶應は大学付属校ですから、受験校のように大学受験に必要な物理や化学に対して早くから得意であることは必要ありません。
ただ今後起こりうる問題を自分で考え、その解決策や答えを導き出す力があるかどうかは必要だと考えており、そういう考え方が実際にできるかを入試で試していこうという意図は当然あるはずなのです。
したがって湘南の対策としては、オーソドックスな問題と自分で考える問題の両方を想定していく必要があるでしょう。
まずはしっかり基礎を勉強する。そして後は過去問をやっていけば良いのではないでしょうか。基礎の部分はどのみち勉強しなければいけないことだから、まずそこをしっかりやる。あとは過去の問題をしっかり練習していくと良いでしょう。考える問題はなかなか作りにくいので、ここのところ遠ざかっている、という印象が強いのですが、出ないと決まっているわけではないので、気をつけておきましょう。