月別アーカイブ: 2023年4月

慶應湘南が学校見学を再開

慶應義塾湘南藤沢中高等部は、中止していた学校見学を再開しました。

慶應義塾湘南藤沢中等部、学校見学について

見学が可能なのは平日と土曜日の以下の時間帯になります。
〈見学可能な曜日・時間帯〉
 平日  8:30~11:30、12:30~16:30
 土曜日 8:30~11:30、12:30~14:00

日曜日は休みですが、それ以外の日も見学ができない日程が決まっていますので、必ずホームページで御確認ください。

なお、建物の中には入ることができません。

2023 慶應湘南 算数

今年の湘南の算数の出題は例年通り大問6題でした。

大問は例年通り6題
1 計算問題3題 (単位換算、角度一題を含む)
2 小問3題 割合、数の性質、平面図形
3 立体図形と点の移動 小問3題
4 平面図形 小問 3題
5 速さ 小問3題
6 規則性 3題

合計18問なので、1問が5~6点。全体として昨年と同じ難度レベルで、大問4と6はそれぞれ条件を読み解かなければいけません。

湘南は、一般枠と帰国枠に分かれますが、入試問題は変わりません。しかし一般枠と帰国枠では元々算数の力にはやはり差があるので、最初の4問についてはそれほど難しい問題は並びません、

しかし、それでは全体として差がつかないので、5番、6番についてはやや難しくなるというのが例年の出題パターンで、今年もその流れで構成されていました。

合計18問なので、1問5点ないし6点程度の配点ですから、小さなミスが大きく響くことになります。女子の得点はかなり高得点の争いになった可能性はあるでしょう。

ここのところ、すごく難しいという問題は減ってきています。したがってそれぞれの問題をていねいに確実に解き上げることが必要になっています。特に一般枠の場合、算数は高得点が必要となりますので、算数の力をしっかり鍛えていく必要があるでしょう。

一問一問を掘り下げる

過去問というと、つい試験時間を決めて練習したくなるものですが・・・。

しかし、この時期は、すべての問題にてをつけてもらいたいと思うのです。やはり出題傾向を研究し、一問一問納得して進んでもらいたい。

だから、同じ年度の問題を1回で解く、と考えないことです。

例えば今日は算数を2問解く。明日は国語を1問解く、というようなスタイルで進んだ方が良いでしょう。特に算数はどうやって解くのか、いくつか考え方があるでしょう。解説を読んでみても、いろいろなやり方が書いてある。

実際に答えにたどり着く方法はいくつかありますから、それをマスターすることがやはり大事な勉強になるのです。

またできなかった問題は次に必ずできるようにしておきたい。

なので、ていねいに勉強して、また別の日に解き直してみてください。そうやって一問一問納得して進めば、力は確実についていきます。

物語文ができない理由

国語読解の出題は、物語文と論説・説明文があります。

ともにそこそこ読める、と言うことであればよいのですが。案外、不得意な文章のジャンルがあったりするものです。

これはやはり文理の違いといってもいいかもしれませんが、例えば物語文が不得意な子は理系に多く、論説文が嫌いな子は文系に多いのです。

で、それはそれで仕方のないことですが、「できない」では困るので、それなりに練習をしなければいけない。

物語文の不得意な子は、概ねその舞台設定というか、登場人物の把握ができていないことが多いのです。

そして、その登場人物がなぜそういう行動をとることも理解できない。その辺はちょっとまどろっこしいところがありますが、しかし、小学生がそう人生経験を積み重ねているわけでもないので、一応説明してあげた方が良いのです。

物語を説明するなんて、と思われるかもしれませんが、授業では良くやります。

なぜこういう行動を取ったのか?説明していみると

「ええ、そういうこと?」

みたいな反応が良くかえってきました。物語文が不得意な子は、実はそこに問題があることが多く、だから読んで練習を積んでもそこが解決していないからできないままになっていることが多いものです。

大人は「そんなのわかってるだろう」と思いがちですが、そんなことはないことが多いので、気をつけてください。