月別アーカイブ: 2020年2月

4教科のバランス

慶應進学オンライン

普通部は中等部、湘南と違い各科100点満点の400点満点です。

したがって、なるべく各科目のバランスが良いことが求められる。それでも理科は生物に今の子どもたちがあまり知らない知識が出ることが多いので、点数がまとまりにくいところはありますが、それでもやはり全体的にバランスの取れた子は、点数をまとめやすい。

算数で差はつきやすいとは思いますが、しかし、400点満点だから算数のリードが他教科で崩れることも十分ありえるのです。

ですから、なるべく4教科のバランスを保てることが望ましい。4教科のバランスを保つには、時期を見てしっかり知識を覚えることです。別に最初から覚えられなくても構わない。むしろ6年生の後半にしっかり知識を覚えていろいろな問題に対応できるようになっていきたい。

そのためには国語と算数の力を早めに鍛えていく、ということが大事なのです。知識はどうしても忘れやすい、その分、勉強を後半に持って行った方が効率が良いので、長期的視野で計画を立ててください。


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5年生の教室から
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中等部 社会の記述

慶應進学オンライン

2020年慶應中等部の問題です。

社会科クラブでは、発表のしめくくりとして、日本でも今後取り組んでいけそうな事例を調べました。
 フランスでの取り組みに注目し、次のようにまとめました。
「日本でも持続可能な社会の実現に向けて、(   1    )への対策が必要です。
 写真のように(           2           )ことが有効だと考えます。」

 手前にはトラム(路面電車)の駅やバスの停留所があります。
 奥には駐車場が見えています。(フランスのストラスブール)
                     〔JCCCAのホームページより〕

 (1)文中の(   1   )には、どのような環境問題が当てはまりますか。10字以内で答えなさい。
 (2)文中の(   2   )には、どのような取り組みが当てはまりますか。40字以上80字以内で答えなさい。

慶應中等部の解答用紙は左と右に分かれます。
左は、記号のみ、右は用語を書いたり、記述を書いたりするようになっています。これは採点の都合があって、左側は大学職員をはじめスタッフで一気に採点ができるもの、右は教員が採点するものと考えられています。

で、今回は以上のような問題が出て、かつ1にも30字以内の記述が出題されていました。

知識中心の出題が多い中、右側の解答用紙を使う問題は今年は多かったので、記述に対する対策は今後必要になってくるでしょう。

【解答例】
1 地球温暖化
2 二酸化炭素の排出量を減少させるために、駅や停留所で路面電車やバスに乗りかえて移動するパークアンドライドを実行し、自動車利用を減らす


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2月11日午後1時

慶應進学オンライン

例年、この日、この時刻に御三家をはじめとする全国上位校は一斉に招集日を決めます。ここまでは重複合格をして、「さあ、どこにしようか」と言っていても、ここではどこかに決めないといけない。

本人が来なければ入学辞退、となるからです。

すでにこの前に決まっている場合はさっさと辞退届けがでてくるでしょうが、まあ、この日に大方決まると言っても良いでしょう。そこから一斉に各校とも繰り上げが始まる。

繰り上げが始まるから、当然他のにも影響するわけで、それがまた次の学校の繰り上げを生む、というようの波及していきます。

補欠繰り上げはそろそろ落ち着いた時期になってきました。これで最終的にどのくらいの繰上げがあったのか、湘南は例年発表しています。

昨年定員が減員されて、2019年は一般枠の繰上げが17名、帰国が6名でした。二次試験合格者数は定員が70名に対して82名、それに17名を繰上げたので99名ですが、入学予定者が76名でしたから、23名の辞退があったということで、結構割合としては高かったといえるかもしれません。慶應は普通部、中等部、湘南と3校合格することもあり得るので、上位校との兼ね合いも含めてそのくらいの辞退率になったと思われますが、今年はどうなったでしょうか。


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水溶液に関する問題


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式を書く

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今年の算数の出題は3校とも、それほど難しい、と感じるものが多くはありませんでした。例年通りの出題傾向で、確実に点数をとることが求められていたと思います。普通部40分、湘南と中等部は45分ですが、それなりに問題数もあり、また普通部は記述式で式を書くことを求められているので、ここでミスをしない、ということが非常に大切だったのです。

なので、ミスをどう防ぐか、ということがまず最初に対策として出てこないといけない。

その第一歩は式を書く、ということです。

ところが子どもたちが模擬試験や月例テストの受け方を見ていると、式を書かない子がまだまだ多い。

各塾のテストが答えを書くだけのことが多いせいもあるのでしょうが、実際は答えを書く問題でも式を別に書いて確認した方が良いのです。

式を書けば計算の工夫はできるし、また、自分の解いた過程を確認できるので、やり方がうまくなればなるほど、確実性を増すことができる。

ただ、式を書くのは時間がかかるので、練習をしないとなかなかテストで実践できないところがあるでしょう。

まずは普段から式を書く練習をして、それがテストで実践できるようにしてください。


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桁数を合わせる

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2020年慶應中等部の問題です。

0でない3つの整数A,B,Cがあります。BはAよりAの25%だけ小さく、CはBよりCの12.5%だけ大きいとき、AとCの差はAの(ア)/(イ)です。

とくにむずかしい訳ではないのですが、しかし注意して解かないといけない問題でした。
BはAよりAの25%小さいというのはAを【4】とすると、Bは【3】になりますが、CはBよりCの12.5%大きいというのは
Cを(8)にした時Cは【3】+(1)ということなので、(8)=【3】+(1)より(7)=【3】となるのでCは【3】×8/7=【24/7】
になるのです。
したがってAとCの差は【4/7】になるので、4/7÷4=1/7からアが1、イが7になるのですが、いろいろと罠があって、特にCはBよりCの12.5%大きい、というところはミスをしやすいでしょう。

ところが、救いの手があります。というのも、慶應中等部の算数の解答用紙は桁数がわかるようになっているのです。この問題の場合、アもイも解答欄は1桁の数字とわかるようになっている。だから、例えば自分の出した答えが2桁になっていたりすると、これは違うぞ、ということになるのです。

それでかえって混乱した、という話を聞くこともありますが、やはり桁数がわかるだけでもだいぶ違う。
その分、高得点を取らないといけないところがありますが、元々難問が並ぶテストではないので、こういうところも利用して、できる限り高得点をとるように練習してください。


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