普通部の理科

普通部の理科の特徴はなんといっても生物関係の出題でしょう。

普通部の理科教育においてフィールドワークが重要視されていることから、これに関する出題が多くなっています。科学はある意味、観察と実験がそのスタートとなるわけで、そこがしっかりしていないと本当にいろいろなことに気づくことができない。ただ、答えはこうなる、ということだけを知っていることが学問にとって必要かと言えばそうでもない。

だから普通部ではカイコなどの動物を飼わせてみたり、フィールドノートをつけさせたりするのです。実際に入学して、何とレポートの多いことか、と思われるかもしれません。実験があれば常にレポート。そしてフィールドノートの提出もかなりの頻度で求められます。

これは子どもたちにとってある種、苦痛な部分があるでしょうが、しかし、これが普通部の教育だ、ということなのでおいそれと変わることはありません。したがってそれなりにそういう問題が出るのだ、という前提で対策を組み立てていきます。

これ以外にも天体や地学範囲の問題が多くなっています。逆に力や水溶液など受験校に頻出する計算問題は、それほど多くはありません。

大きなテーマとなっているのはやはり観察。日常生活の中でもよく見ているかが問われているともいえるのです。例えば野菜を切ったときの断面、実のなり方など身近な野菜や果物を観察したことがあるかどうかを問われたりしていますので、十分注意が必要でしょう。

過去問がある程度終わったら、他校の生物の問題だけを電話帳から取り出して、勉強していきながら生物の知識を増やしていくと良いでしょう。


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