地図の見方をしっかり学ぶ

この2年、慶應中等部では青函トンネルの位置、瀬戸大橋の位置を地図に書き込ませる問題が出ました。

地理の学習において、地図はその基本となるので、地図に関する問題は慶應3校とも実によく出題されます。

以下は慶應湘南の問題です。

 慶子さんはハイキングの計画を立てています。
図を見て問いに答えなさい。図の縮尺は50,000分の1で、方位は北が上になっています。等高線の間隔は50mです。建物の輪かくは省略してあります。また、植物が生えている様子を表す地図記号は、ハイキングコースに沿った場所以外は省略してあります。

問1 慶子さんはⅩ地点までのハイキングコースをア~エの四つに区切りました。ア→イ→ウ→エの方向に進むときの道の勾配が、最も急な上りになっている区間を選び、記号で答えなさい。

問2 慶子さんが歩くハイキングコースの周囲の景色を説明した文を、出発地点からⅩ地点まで区間ア~エの順序にしたがって正しく並べなさい。

 1 針葉樹の森を通る道  2 広葉樹の森を通る道
 3 草原を通る道     4 果樹園の中を通る道

問3 慶子さんはA橋でお弁当を食べる計画を立てました。A橋から見える場所を地点P、Q、R、Sから一つ選び、記号で答えなさい。

問4 A橋とB橋の高さの差としで最も適するものを選び、番号で答えなさい。

1 高さの差  50m  2 高さの差 100m
3 高さの差 150m  4 高さの差 200m

問5 慶子さんはⅩ地点から神社に続く道を歩いて自動車が通る道に出ることにしました。Ⅹ地点から見た神社の方角として最も適するものを選び、番号で答えなさい。

1 東   2 西   3 南   4 北
5 北東  6 北西  7 南東  8 南西


それほど難しい問題ではありませんが、地図記号、等高線の見方などがしっかり出題されているのがわかります。
問3ではA橋から見えるポイントを選ぶことになっていますが、二次元である地図から3次元を読み取らなければいけません。

A橋は標高200m付近ですが、PQSとも一度A橋側から見て登り切った向こう側にあることがわかれば、答えがRと出てくるでしょう。

こういう問題は他校では類題が少ないので、過去問を中心にしっかり練習しましょう。

(解答)
問1 イ
問2 4→2→3→1
問3 R
問4 2
問5 5

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