まずは興味を持たせる

今年も普通部の理科はいろいろと工夫を凝らした出題をしました。

例えばこんな問題。

「ご飯を炊く前に米をとぎます。といだ水は何色になりますか。またこの色のもとになる部分をぬりなさい。」

え、うちは無洗米だから。

というような声もあるかもしれませんが、実際にお米を研いだ経験をしていれば、この問題は間違いなく答えられる、でしょう。しかし、その次が難しい。

これは結構、お母さんも知らないことが多いのではないでしょうか。

白い水の原因。これは肌ぬかにあります。

精米の段階でお米はぬかを取り払い、白くなっているのですが、しかし、この表面についているのが肌ぬかです。肌ぬかのまま、ご飯を炊いてしまうとおいしくないので、これを洗い落とす。これがお米を研ぐ、という作業なのです。

以前、カレーライスの作り方を出題したり、何とか子どもたちを台所に入れようとしている普通部。

でも、まあ、いろいろなことに興味を持たせることが大事だろうと思います。以前、社会の問題でものの値段が出題されたことがある。今のスーパーに行っていれば卵は1個いくらくらいか、だいたい見当はつくでしょうが、まず受験勉強ばかりしているとこういうところがひっかかる。

もちろん、こればかりやっていても合格はしないのだけれど、まだ余裕のある段階ではいろいろなことに興味を持ってもらうことが大事でしょう。

普通部や中等部ではよく植物、動物の問題が出題されます。今年も出ていましたが、そういう話になるとずぐ図鑑、とかカラー写真が入った参考書、みたいな話になるわけですが、一番いいのはやはり本物を見ることです。

慶應が出題する生物は、突拍子のないものはほとんどない。さすがに都心では難しいでしょうが、それでもやや郊外に出れば見られるものを出題するわけです。だから、例えば旅行に行くとか、水族館や植物園に行ってみるとかいうのも大事なこと。台所でお米を研ぐのも大事な経験なので、ぜひいろいろなことをやって興味を持ってもらいましょう。

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どうも、変だ
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