中学受験について」カテゴリーアーカイブ

社会、出題のポイント

社会は知識を覚えなければいけない科目です。しかし、地理にしても歴史にしても知識と呼ばれるものはたくさんある。入学試験もテストである以上その知識を覚えているかを試す部分 はあるわけですが、だからと言って小学生に対して重箱の隅をつつくような問題を出しても仕方がない。

やはり我が校に入学する生徒にはこのくらいは知っていてほしいという観点でまず内容を絞ります。それには2つの基準があって、一つは小学校の教科書に乗っているものは当然知っていてほしいというのがあります。もう一つの基準は塾のテキストに載っているレベル。これはおおむね中学校の教科書にそう部分ではあるが、せっかく塾で勉強したわけだから、そこからも試そうとという基準があります。

しかし、一方で別に大学入試があるわけではないので、あまり細かいことを聞くよりは、小学生なりに社会のことを考える姿勢を持っていてほしい。考察力や、日々の生活で気づいていてほしいことはあるわけで、そういうことを尋ねたいという意図も厳然とあるのです。

そうやって3つの視点で過去の入試問題を見てみると、なるほどと思うことはたくさんあります。

普通部の入試で、ものの値段の問題が出たり、中等部で配膳の形が出たりするのも、同じ視点なのです。

こんな問題、塾でやったことない、ではいけない。問題を初めて見たところから、それをどうやって解くか、真剣に考えていく必要があるのです。

そういえばスーパーではこうだった、とか、そういう経験が物を言うところではあるので、とにかく何らかのヒントを思い出して、解いていってもらいたいと思います。


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理科、出題のポイント

慶應3校ともそれほど難しい理科計算の問題が出ることはあまりありません。理科計算が出ない、ということではないが、例えば受験校のような複雑な計算が必要なものはまず出題されないといっていい。

これはやはり大学受験の必要がない、ということに理由がありそうです。

その代わり、やはり観察と考察という点はかなり突っ込んで問題が作られています。動植物の問題が多いのもその一端でしょう。

実際に写真とことばでその植物を知っている、というだけはなく、花びらの形はどうなっているのか、いつ花を咲かせ、いつ実を実らせるのか、そういうことに関心が及ぶことを望んでいます。

また、近年は実験の結果に対する考察の問題も増えてきています。

実験や観察の結果を文章や表にして問題に出し、そこから考えられる結果を考察したり、あるいは対照実験を考えたりする問題は、単に知識を覚えているだけでなく、資料からどういうことを考えるのか、その考察力を試したいという狙いを持っています。

3校とも入学後レポートや実験が多い学校ですから、その分、そういう力が足りないと学校での生活が苦しくなるのは見えているので、入試問題からその見聞を明らかにしたい、と考えられています。

他校にこれらの類題はあまりないので、主としてこれまでの出題を勉強するしかありませんが、ただ暗記するのではなく、写真や図にもしっかり関心を持ち、たまにはスケッチの練習もしてみてください。


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国語、出題のポイント

国語の出題で見ると、普通部・湘南と中等部で2つの流れがあるように見えます。

普通部、湘南は読解に重きを置いている。両校とも長文2題、物語文と説明文・随筆文の形で選択肢の問題もあれば、書き抜きの問題も出てきます。

湘南はそれに100字作文が加わり、さらに自分の意見をまとめる力というのを見ますが、中心になるのは読解力でしょう。

それに対して中等部はやはりことばに関する問題、知識の問題が多い。

漢字の書き取りは3校とも出題されますが、一番難しいのは中等部でしょう。

これは実は中等部が以前に2月5日に入試を行っていたことに元はあると思っています。2月5日の中等部というのは東京・神奈川の中学入試のフィナーレを飾るようなイメージでした。だから本当に受験生が多かったのです。そこから一次試の合格者を絞って二次試験をするわけですから、多少採点に余裕があった、とはいえかなり省力化していかないといけない。

算数でもそうですが、独特の解答の書き方はやはり、早く採点を終わらせるために用意された形式なのです。

だから先生が記述の内容を見ている余裕はないので、知識やことばの問題が増えていったのです。

受験生が増えると、やはり採点作業を急ぐ必要があるので、この傾向はしばらくは変わらないだろうと思います。


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算数、出題のポイント

算数の出題数で一番少ないのが湘南の大問6題。しかし、前半は小問が多く、したがって普通部、中等部と同じようにあまり出題に偏りがないように出題されています。

算数の出題分野は分類すると、

数の性質、比と割合、速さ、規則性、場合の数、平面図形、立体図形などに分かれることになりますが、まずどの分野からも出題されていることがほとんどです。

問題数が多いということは、一問一問の難度を上げることはできないので、その難度がそれほど高いわけではない。もちろん問題によって難しい、と思われる問題もありましが、全体としては何問揃いという構成にはなっていません。

したがって何が合否を分けるか、ということになるとやはりミスがでないようにする、ということに尽きます。

基本的なことがしっかりわかっていて、ある程度解けるであろう問題を出しているわけだから、そこでミスをして間違えると合格点から離れてしまうということになるわけで、そこを練習できっちりやりきれるようにすることが最も重要な対策と言えるでしょう。

ミスをしないためには式や計算をしっかり書いてその場で確認しながら進むという手順が必要になります。中等部はただ数字を答えればいい、ということで普通部のように式を求められているわけではないが、それでもやはり間違わないように式を書いて解いていく練習を積み重ねていくべきでしょう。

基礎力がしっかり身についているか、ということを確認するのが出題の第一の目的ですから、確実に得点していきましょう。


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出るところに絞れ

慶應各校は、それぞれに学校別傾向がはっきりしています。

出題レベルも出題数も、頻出するテーマもある程度は絞り込める。

だから、そこに絞り込んで対策をやることが最も効率が良い。集合授業でやっていることが本当に必要か、といえば、そうでない部分はたくさんあるでしょう。だから、まあ、それはそれとして、家で学習する分は、「良く出てできないところ」に絞り込んで練習すればいいのです。

子どもたちの時間は限られているし、体力的な限界もあるから、そう何でもかんでもやれるということではない。

例えば普通部の生物、中等部の国語の知識、湘南の作文などはもう出るとわかっていることだから、それにしっかり絞り込んで勉強することが大事です。


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