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大学附属校に行くと勉強しない?

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ここのところ、大学入試制度の先行きが不透明なので、大学附属校の人気が上がっています。一方で、大学附属に行くと勉強しないから、という話は良く聞きます。

これはある意味正しいと思っています。

というのは、大学受験をするか、係属の大学に進むか、という勉強の違いははっきりしている。後者は、すでにいったん中学で選抜が終わった段階で、学力の確認をする。つまり、大学に推薦して良いか判断するわけですが、大学受験の場合は、一発勝負で決めるところがあるわけだから、その勉強量は前者が勝る、というのは明確です。

しかし、じゃあ、大学付属は勉強しないか、という話になるとそうではない。こういう学校はまず進級がうるさい。慶應は中1から落とす。しかも、同じ学年は2回しかやれない。2回目の進級で進めなければそこで自主退学ということになります。

これは他の学校でも多かれ少なかれ、そういうシステムをとっているので、「進級する程度」には全員勉強する。それでも通らない子はいるわけですが、2年目はさすがに必死にやるので、なんとかする。だから「まったく勉強しない」で大学に進める、ということにはなりません。

実際に大学に進めば、当然、大学から入ってきた学生と机を並べるわけだから、少なくも大学の授業が分かり、単位がとれる、という学力は必要なわけで、それを付属校が達成しなければ、学内で当然、問題になります。受験校の場合は、大学受験の実績が生徒募集にも影響を与えるでしょうが、付属校の場合は、学内での批判にさらされる。したがって、それなりにしっかり勉強させる、というのは付属校にとっても重要なことなのです。

大学受験校に比べて勉強量は少ない、というのは当然と思いますが、その時間をクラブ活動やその他の活動に使える、というのが付属校のメリットです。そのメリットを生かしながら、しかし、大学で勉強できる学力はつける、というのが付属校のスタイルで、あとはそれを家庭が好むかどうか、ということでしょう。


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国語の過去問の解答


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配点に合わせた準備

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普通部は各教科100点の400点満点ですから、各教科ともバランスが取れている方が有利、とはいえるでしょう。社会がだめ、とか、理科が苦手、という場合、そこで差が開く要因があるわけですが、各教科均等配点だとそれがしっかり反映する可能性が高いのです。

もちろん普通部は理科の平均点が他の教科に比べて下に引っ張られる傾向がありますが、それでもなるべくならば全体にできた方が良いとは言えそうです。

一方、湘南、中等部は、理科、社会が50点満点と、算数国語の半分しかない。だから、まずは算数と国語がある程度できないといけない、ということになります。逆に理科、社会ができなくても、点数が普通部ほど開かないというところがあるわけです。

どこを第一志望とするかによって、やはり多少なりとも重点的に勉強する科目を変えていった方が良いでしょう。


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入試問題に込められた想い


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計算と一行問題への対応

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3校とも前半部分には必ず計算問題が出題されるし、中等部や湘南では一行問題も出題されています。

計算は、分数小数混合になることが多いので、やはり計算力をつけていく必要があります。

ですから、日ごろから計算問題と一行問題の練習はした方が良いのです。

朝、計算の練習をしているお子さんは多いと思いますが、毎日3題ずつでも、しっかりと練習をする。そして「必ず正解する」ように解いてください。

「絶対に間違えない、なんて不可能だ!」と子どもたちは言うかもしれません。しかし、そんなことはありません。やろうと思えばできる。

計算は確かめればいいのです。応用問題と違って考え方はシンプルだから、間違えるのは「問題の読み違い」か「計算間違い」だけ。だから、その可能性を徹底的に見直せばいい。これは練習をすれば、必ずできるようになります。

そして、「確かめる方法」を身に付ければ、「間違えているはずがない」という確信が持てるから、自信がつきます。この自信は応用問題を解くときに大変役に立つし、実際に点数の下振れを防ぎます。

速く解く必要はありません。確実に「間違いなく」正解する。ここが重要ですから、それを念頭に入れて、毎日の練習に励んでください。


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暦に関する問題

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2019年慶應普通部の問題です。

次の文を読んで,あとの問いに答えなさい。

明治政府が,明治5(1872)年の11月9日に,「改暦」をすることを発表しました。それまで, 日本では細かい改暦はあるものの,約1200年もの間,太陰暦が使われてきました。太陰暦では,(     )を暦の基準にしました。文明開化を推し進める新政府にとっては,これまでの太陰暦をやめて欧米各国が採用している新暦の( ア )暦に改めることは必要なことだったのです。この改暦にともなって,この年の12月3日が翌明治6(1873)年1月1日になりました。
 国民への発表から23日後め改暦の実施はあまりに急で,改暦の評判は国民には悪かったようです。
そこで福澤諭吉は解説書として『改暦弁』という本を発行しました。福澤は,分かりづらいことを誰にでも分かりやすいように説明することが得意でしたから,新暦が分からないという人々にとっては,公転や自転の仕組みなど,最適な解説書になりました。
 さらに,西洋で行われている次の三つのことがらについて説明しています。一つ目は、「西洋にては一七日(ひとなのか)を一( イ )と名づけ,世間日用の事,大抵一(イ)にて勘定せり」、ソンデイ(サンデー)は休日にて,商売も勤めも何事も休息する」と紹介し,二つ目には,「一年は十二に分かち,十二箇月とす。その名と日の数,左のごとし」として,一年の月の名前と日数のことを紹介しています。三つ目には,改暦と同時に変えられた( ウ )の表し方について「まず短針の指す所を見て次に長針の居所を見るべし」と述べています。

1.( ア )~( ウ )に当てはまることばをそれぞれ書きなさい。

2.(     )に当てはまることがらを書きなさい。

3.下線部について,明治5年には「文明開化七つ道具」が流行語になりましたが,それに含まれ
るものを次のア~オからすべて選んで記号で答えなさい。

ア.郵便  イ.蒸気船  ク.電灯  エ.ラジオ  オ.活動写真

4.最近,夏を中心とした時樹に標準時を1~2時間程度早める制度を導入するかどうかが話題に
なりました。この制度を何と言いますか。また,この制度がねらいとしている効果に当たるもの
を,次のア~オから2つ選んで記呼で答えなさい。

ア.労働者の睡眠時間を増やしたい。
イ.労働者の休日を増やしたい。
ウ.日中の暑さを回避したい。
エ.海外からの観光客を大幅に増やしたい。
オ.経済面で個人の消費を増やしたい。

【解説と解答】
1 太陰暦から太陽暦へ変更されました。イは週、ウは時刻。
(解答)ア 太陽 イ 週 ウ 時刻
2 月の満ち欠けです。
(解答)月の満ち欠け
3 郵便と蒸気船。
(解答)アイ
4 サマータイムは1時間繰上げることで、暑さを回避すると共に消費を増やす目的があります。
(解答)制度:サマータイム ウオ


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計算は間違えない、という自信を培う

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計算力は当然、あった方が良いでしょう。だからといって、例えば3桁×2桁の問題が暗算でずぐできる、というような計算力は全く必要はありません。

そろばん塾とか通うと、そういうことができるかもしれませんが、別に筆算ができれば十分なわけで、むしろ大事なのきちんとその場で確かめられる能力です。

よく計算練習というと、一気にたくさんの問題をやる傾向がありますが、そうなると後半になれば正解率が自然、下がります。面倒になってくるからです。

入試でも、出る計算問題はせいぜい2~3題。だから、その3題の集中して、その場でしっかり確認して正解を出せる力がつけば良いのです。

他にやらなければいけないことはたくさんあるわけだから、計算問題の数は減らして良いのです。

ただし、「絶対に間違えない」練習をしてください。


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