2023 普通部 国語

本年の出題内容は以下の通りになりました。

長文2題 
物語文(加納朋子「空をこえて七星のかなた」) 本文A4 上下2段 3ページ
随筆文(古谷田奈月「心ゆくまで」)本文A4 A4 上1段 下段7行 
漢字書き取り 5問 熟字訓 熟語パズル
物語文 小問15題 記述2題 20字1題 40字2題  
随筆 小問7題 記述2題 30字2題

例年長文読解は長い文章が出題される傾向がありましたが、今年は物語文、随筆文ともそれほど長いものではなかったので、十分に時間が間に合っただろうと思います。

その分、漢字に加え、熟字訓や漢字パズルの問題が合わせて出題される結果となりました。あまり知識の問題が多くないという印象の普通部ですが、今年は文章の関係からこういう形になったかと思います。中等部、湘南とも熟語や知識の問題は出題されていますので、普通部も今後対策が必要になるのではないかと思います。

記述はそれほど長いものではなく、全部で4題、合計120字ですが、字数が短いので、それなりにコンパクトにまとめる技量は求められます。

本年の物語文の内容は割と解きやすかったのではないかと思われますが、これも採録される文章によって左右されるところがあるので、まずはしっかり読解力をつけていく練習を続けていきましょう。

理科の計算問題の扱い

算数で比と割合を習った後、理科は計算問題をテーマとしたカリキュラムが続いていると思います。

比と割合がわかっていないと、これらの問題はできないので、どうしても算数で習った後に集中します。そして、どんどん難しくなる。

力のつりあいにしても、電気にしても、水溶液にしてもなかなか難しくなる。

特に受験校の理科はそれぞれの学校でいろいろ特徴があります。

ただ、慶應の場合はそれほど計算問題が難しくない。

出ないわけではないが、基礎がしっかりできていれば大丈夫な問題がほとんどでしょう。

元より慶應義塾大学に全員が進むのが前提ですから、大学受験での力を求められていない。

むしろ自分で見て、自分で気づいて、自分で考える、というようなプロセスの問題が出題されます。

なので、あまり複雑な計算問題に手を付けなくても良いでしょう。

テストのやり直しのポイント

テストが帰ってくると、やはり偏差値とか順位とかが気になると思うのです。

しかし、一番大事なのは答案です。テストの間違い直し、というのはやっている子が多いと思うのですが、ただ解き直すだけでは効果が上がりません。

もちろんやらないよりはいいわけですが、しかし、どうせやるのなら、解き直して何を間違えたのか、何に気がつかなかったのか、ということをしっかり分析する。別に叱らなくてもいいのです。事実を明らかにして、それを記録しましょう。

例えば算数についていえば、単純にミスといってもいくつかあるでしょう。

1 計算間違い
2 問題の条件の見落とし
3 問題の条件の勘違い
4 解いている数の取り違え

などが挙げられると思うのですが、これがいったいどのくらいあったのかを記録するのです。そして記録したら、次に対策を考えます。こういうミスを少なくするために何をするか。

例えば計算間違いが20問中4問あったら、計算間違いの率は20%ですから、次回はこれを減らすという目標を立てる。そして、そのために何をやるかを決めて、また次にデータをとる。

そうすると、無事ミス率が減っているのであれば、これは大いに褒めてあげるべきでしょう。そうやっていくつかの目標を作って、それを達成するために何を実行し、その結果をまた記録する、というように細かく分けて考えていくのです。

そうすると、実に多くの点を早く改善できるようになります。偏差値や順位よりも、答案が語ってくれていることをしっかり記録して、そこから次の手を考えていきましょう。

SFCが近くなる?

3月18日に東急新横浜線と相鉄新横浜線が開通します。

これまで湘南新宿ラインから、羽沢横浜国大を経由して西谷から相鉄に乗り入れる線は開通していましたが、いよいよ日吉→新綱島→新横浜→羽沢横浜国大→西谷とつながるので、これはSFCが近くなります。

以前、日吉から東武東上線から志木駅まで乗り換えなしで行けるようになって、これは便利だなと思っていましたが、志木から日吉を通って湘南台まで行けるようになり、しかも横浜を経由しないので結構時間が短縮されます。

東横線、目黒線沿線からは、湘南に行ける時間が短くなる。

湘南は遠いから、と敬遠していたみなさんが多かったとは思いますが、受験を検討しても良いのかもしれませんね。

慶應3校、どこに一番行きたいか?

同じ慶應ながら3校とも出題傾向は違います。

まず配点からして違いがある。

普通部は4教科100点満点の400点満点であるのに対して、中等部と湘南は算国100点、理社50点満点の300点満点。傾斜配点になっています。

したがって普通部はバランスが必要になり、中等部や湘南は算数で大きな差がつきやすい。

またその中等部と湘南でも問題構成はまったく違います。だからどこを第一志望にするかによって、対策の仕方はまったく違ってくるのです。

男子は3校受験できますが、しかし4日、5日を二次試験があり、また午後も1日は行きにくいですから、それなりに受験機会を確保するならば、どこかをやめるという選択もある。

女子は1日が空きますが、そもそも慶應の門戸は女子に対しては厳しいので、例えば御三家を受けたいということになると必然、いろいろな選択が出てくるでしょう。

少なくともそういうプランニングを早めに考えることで、対策はシンプルになってくるので、どこを第一志望とするのか、そろそろ絞り込んでいくと良いでしょう。

科目バランス

塾に通うと組み分けテストがあるし、各教科それぞれ先生が違うので、科目のバランスをついとりがちですが・・・。

しかし、今社会をがんばってもあまり意味がない。

というのは、また忘れてしまう。早くももう地理の復習に入った塾もあるでしょうが、しかし、今から覚えてもまだ半年以上も先の話。それまで本当に覚えてられるか?といえばそうではない。

しかも直前期に知識が入れば、点数がどんどん上がっていくところはあるので、それは組み分け対策ではなくて、入試対策としてやった方が良いのです。

それよりも今は算数と国語。特に算数が大事な時期です。

いったんはすべての範囲が終わっているところが多くなっているでしょうが、しっかり穴が空いている。

場合の数がだめ、速さがわからない、数の性質は言っている意味がわからない、などなど。

そういうことにひとつひとつ手をいれていき、できれば夏休み前に算数を一度完成に持って行ければ、秋の摸擬試験は本当に楽になります。そこでさらに知識の力が加われば偏差値はどんどん上がっていく。勢いがつけば多少足りなくても最後に合格ラインを突破することができる。

だから、今のうちは努めて算数をがんばることです。合格者平均点と不合格者平均が一番離れる科目だからこそ、そこを得点源にしていきましょう。

慶應義塾湘南藤沢中等部 2023入試結果

2月27日に最終結果が公表されました。

一般
募集人員 約70名
【志願者数】 男子 179名 女子 275名 合計454名
【一次試験受験者数】 405名
【一次試験合格者数】 191名
【二次試験受験者数】 174名
【二次試験合格者数】 86名
【繰り上げ合格者数】 2名
【入学許可数】 88名
【入学予定者数】 男子30名 女子41名 合計71名

帰国
募集人員 約30名
【志願者数】 男子 76名 女子 58名 合計134名
【一次試験受験者数】 106名
【一次試験合格者数】 71名
【二次試験受験者数】 70名
【二次試験合格者数】 40名
【繰り上げ合格者数】 4名
【入学許可数】 44名
【入学予定者数】 男子19名 女子20名 合計39名

今年は最初から一般が16名、帰国が10名多く合格していましたので、繰り上げは合計で6名と少ない結果になりました。

入学予定者は男子49名、女子61名ですが、これは例年通りで、横浜初等部の入学者が男子の方が多くなるためです。入学後男女比がほぼ1:1になるように構成されています。

普通部で野球部に入って甲子園に行けますか?

今年の春の選抜高校野球に、5年ぶりに慶應義塾高校が出場します。

神奈川県大会というのは、強豪校が目白押しで、かつ参加校数が一番多い。東京は夏の甲子園は東と西に分かれて2校出場できますが、神奈川は1校だけ。

だから大変なのに、よく頑張ったと思います。

で、普通部出身でベンチ入りする選手もいるでしょう。

慶應義塾高校には推薦入試制度があり、例えばリトルリーグで実績を上げた選手を推薦で採ることができます。

ただ、それも成績が伴わないとだめなので、野球ができれば大丈夫、というわけにはいかない。

その分、普通部や中等部出身者にもちゃんとチャンスがあるので、野球でそれなりの素養や実績があれば、もちろん甲子園に行けるチャンスはあります。

これは他の強豪校とは大きく違う点。

他の強豪校の場合、一般枠で入学した生徒が硬式野球部に入れるところはあまりありません。それこそリトルリーグの出身者ばかり。ちゃんとスカウトがいて、全国を飛び回って高校に採る選手を決めていきます。その意味で、慶應義塾高校は他の強豪とは異質なところがあるので、大いに活躍を期待しています。

今年の湘南の作文をCHATGPTに聞いてみた。


「甘いモノって、誘惑は強い割にだいたい体に悪いじやないですか。肥満とか生活習慣病にも繋がるし。だから、国なり県なりで税金をかけて、値段を上げていけば自然と国民・県民の健康が増進されるって
思うんですよ。子供の身体の生育に必要な部分もあるでしょうから、料理に使う砂糖とかは例外として、生活習慣病の人の食生活をある程度追い駆けてみて、どう見てもいけないなあと思うような品目だけでいいんですよ。課税しましょう。」

 問 あなたはこの人と対話をしています。この人の意見に百六十字以内で反論しなさい。

CHATGPT
解答1
私は同意できますが、課税だけで健康増進にはならないかもしれません。また、一部の人々には負担がかかることもあります。代わりに健康的な食生活を促進するための教育や選択肢の提供、適切な栄養の提供など、多角的なアプローチが必要だと考えます。(116字)

ちょっと短いのでもう一度やってみると
解答2
私はこの人の意見には賛同しますが、値段の上げ方については一部異論があります。甘いものが健康に悪影響を与えることは確かですが、税金をかけて値段を上げることで生活習慣病の改善に必ずしも貢献するとは限りません。例えば、手間や費用がかかっている健康的な食品を購入することができない低所得者や、甘いものが慰めとなるストレスフルな生活を送っている人々にとって、税金が高くなっても改善にはつながりません。代わりに、健康的な食生活の普及促進や、ストレスの軽減手段の提供など、多角的なアプローチが必要だと思います。(248字)

システム的にはもうここまでは来ている、ということなのでしょうが、子どもたちの解答はどうだったでしょうか。