春休みが終わり、また塾の授業、復習、テストという流れが始まっています。
この時期は、どうしても毎週の課題をこなすことに意識が向きやすい。もちろん、それは必要なことです。しかし、慶應を目指すのであれば、それだけで十分かというと、そうではありません。
むしろこの時期から考えておきたいのは、毎週の勉強の中に、少しずつ学校別対策を入れていくことです。
塾のカリキュラムは「全体」に向いている
塾のカリキュラムは、多くの学校に対応するために作られています。したがって、いろいろな単元をまんべんなく進めていく形になります。
それはそれで必要です。基礎力をつけるうえでは、大事な流れでしょう。
ただ、慶應の入試は、当然ながら慶應の入試です。普通部、中等部、湘南藤沢は、それぞれ出題の仕方も違えば、求めている力の出し方も違う。
塾の流れに乗っているだけでは、どうしてもそこが薄くなります。
まだ過去問を本格的に始める時期ではないが
では、もうどんどん過去問を解くべきかというと、そういうことでもありません。
この時期は、まだ力をつけていく途中です。だから、1年分、2年分と時間を計って解いていく必要はありません。
しかし、学校別対策を何もしなくていい、という話ではないのです。
例えば、
- 普通部なら、どんな問題が早い段階で出やすいのか
- 中等部なら、どんなところで手間がかかりやすいのか
- 湘南藤沢なら、どの教科で文章量や処理量が増えやすいのか
こういうことを親が知り、子どもが少しずつ意識できるようにしていくことが大事なのです。
週に1回でもいいから「慶應向け」の時間を作る
学校別対策といっても、たいそうなことを毎週やる必要はありません。
たとえば週に1回、30分でも1時間でも、慶應に向いた勉強を入れていく。
算数なら、慶應でよく問われる分野の問題を解いてみる。
国語なら、説明文や記述の練習を少し意識する。
理科や社会なら、知識をただ広げるのではなく、出題のされ方を見ながら整理する。
そういう時間があるだけで、秋以降の伸び方はかなり変わってきます。
親が「何をやるか」を見立てる必要がある
ここで大事なのは、子ども任せにしないことです。
子どもは、目の前の宿題で精一杯になりやすい。塾で言われたことをやるだけで時間が過ぎてしまうことも多いでしょう。
だからこそ、保護者が少し引いた位置から見て、
- 今週は何を優先するか
- 何を削って、何を足すか
- 慶應向けの勉強をどこに入れるか
を考えていく必要があります。
全部を増やすのではありません。今やっている勉強の中に、志望校に向いた方向づけを入れていくのです。
空白にしないことが大事
この時期は、夏休み前で、まだ本格的な学校別対策に入っていないご家庭が多いでしょう。
だからこそ、何となく塾のペースに合わせているうちに、数か月が過ぎてしまいやすい。
しかし、あとになって振り返ると、この数か月が意外に大きいのです。
ここで少しでも学校別の視点を入れていた子は、夏以降の過去問研究にも入りやすい。逆に、何も考えずに来てしまうと、秋になってから急に慶應向けに切り替えるのが難しくなります。
毎週少しずつでいいのです。
慶應を受けるのなら、毎週の勉強の中に、慶應のための時間を入れていく。そういう準備を、今から始めておくと良いでしょう。
