慶應3校の出願書類、今から準備できること

慶應3校の出願書類は、新年度の募集要項が発表されてから確認すればよい、と思われがちです。

もちろん、正式な書類はその年度のものを確認しなければなりません。例年、募集要項や出願書類の公開は秋以降になりますから、最終的には学校の公式発表を待つ必要があります。

しかし、だからといって、それまで何も見ないでよい、ということではありません。

むしろ、慶應を受験するご家庭は、前年度の出願書類を早めに見ておいた方が良いでしょう。

書類には、学校が見たいものが表れている

慶應の入試は、単に筆記試験の点数だけで決まるものではありません。

もちろん学力試験が大事であることは言うまでもありませんが、普通部、中等部、湘南藤沢、それぞれに出願書類があり、面接や体育実技、二次試験なども含めて、学校が子どもを多面的に見ようとしていることがわかります。

ですから、出願書類は単なる事務手続きではありません。

どのような項目があるのか。保護者が何を書くのか。学校生活や活動について、どのように整理しておく必要があるのか。こうした点を早めに把握しておくことは、受験準備の一部です。

普通部は、今すぐ公式ページで見つけにくい

中等部や湘南藤沢は、現時点でも公式ホームページ上で募集要項や出願書類を確認しやすい状態にあります。

一方、普通部については、過去に募集要項等が掲載された事実はありますが、現在の入学試験ページからは、すぐに出願書類へたどり着ける状態ではないようです。

これは、年度が終わったあとに入試結果中心のページ構成に変わっているためでしょう。

したがって、普通部については、9月の新年度発表を待つしかない、ということになりがちです。

しかし、出願書類の形式や書くべき内容は、毎年まったく別物になるわけではありません。もちろん細部の変更はありますが、過年度の書類を見ることで、準備すべき方向はかなり見えてきます。

湘南藤沢の活動報告書は、特に早めに考えたい

特に湘南藤沢の場合、活動報告書があります。

これは、出願直前に急いで書こうとしても、なかなかうまくまとまりません。

小学校生活の中で何に取り組んできたのか。どのような経験があり、そこから何を得たのか。単に「いろいろやりました」と並べるだけではなく、その子らしさが伝わるように整理しておく必要があります。

これは、受験直前に思い出して書くものではなく、今のうちから材料を集め、親子で振り返っておくべきものです。

活動報告書に何を書くかを考えることは、湘南藤沢を受ける意味を考えることにもつながります。

9月に見てから考える、では慌ただしい

新年度の募集要項が出るのは、例年9月以降です。

しかし、その時期になると、過去問、模試、塾の課題、学校説明会、併願校の検討など、やるべきことが一気に増えてきます。

その段階で初めて出願書類を見て、「これは何を書けばいいのだろう」と考え始めると、どうしても準備が後手に回ります。

逆に、春から夏にかけて一度書類を見ておけば、今後の学校訪問や家庭での会話の中で、意識すべきことが変わってきます。

面接で聞かれそうなこと、志望理由として整理しておきたいこと、子どもの活動として残しておきたいこと。そういう材料は、早めに意識しておくほど自然に集まります。

WEB会員の方は、過年度資料も活用してください

慶應進学館のWEB会員の方には、こうした出願書類についても、過年度の内容を含めて確認できるようにしています。

普通部のように、現時点で公式ページからすぐに確認しにくいものについても、昨年のもの、その前のものを見ておけば、何を準備すべきかがかなり具体的になります。

もちろん、最終的には必ずその年度の公式資料を確認してください。

ただ、公式発表を待つ前に、過年度資料をもとに「何が問われるのか」「何を整理しておくべきか」を知っておくことは、大きなアドバンテージになります。

早く始めるべきなのは、勉強だけではない

慶應の入試準備というと、どうしても算数や国語、理科、社会の対策に目が向きます。

しかし、慶應の場合は、志望理由、家庭の考え方、子どものこれまでの歩み、学校との相性といった部分も、きちんと整理しておく必要があります。

これは、直前期に付け焼き刃で整えるものではありません。

早い時期に出願書類を見ておくことで、慶應を受けるということの意味が、ご家庭の中でも少しずつはっきりしてきます。

9月の発表を待ってから動くのではなく、今のうちに一度、今年度の書類、あるいは過年度の書類に目を通しておく。

それだけでも、秋以降の準備の落ち着き方はずいぶん違ってくるはずです。

慶應を本気で考えているご家庭は、ぜひ早めに確認を始めてください。