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PISA型問題

先日、2013年の中等部のペーパークロマトグラフィーの実験問題をご紹介しました。

多くの受験生は、ペーパークロマトグラフィーを習ったわけではないでしょう。ただ、この手の問題は別に特段知識がいるわけではありません。実験の説明文を良く読めば、ほぼ解答にはたどり着く。情報を整理し、求められている結論を導けばいいわけです。

これがいわゆるPISA型と呼ばれる問題。

これから中学入試では結構増えてくるのではないかと思います。長年、中学入試ではいろいろな問題が出されてきましたが、あるところまでは練習してきた受験生ですから、知識もかなり覚えている。

となると、差をつけられるのは実はこういう問題だったりするわけで、出題側としても今後、PISA型問題を増やして行くことになるでしょう。

で、こういう問題で一番困るのは「習ってない!」と受験生があせってしまうこと。

習ってない問題が出ることは当然あるのです。

ただ、習っていない以上、問題文から考えればいいんだと、切り替えられれば特に問題はない。しかし、やはり入試会場は独特ですから、つい、そういう気持ちになりやすい。

実験問題で、知らないことが出てもあせらないように、良く話をしておく必要があるかもしれません。

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算数は不得意な範囲を作らない

普通部の算数の出題は10題前後、中等部の問題も7~8題程度で小問が多い。

つまり、出題数はそれぞれの学校である程度ボリューム感があります。一方で、試験時間は決まっているから、1問1問の難度はそう難しいわけではない。

しかし、そう簡単でもない。もちろん基本的な出題もありますが、全部が全部そうであるわけではありません。

で、これだけの出題数になると、出題範囲は比較的網羅されてくることになります。

四則計算、数の性質、割合、速さ、平面図形、立体図形、場合の数、規則性、と毎年、概ねすべて出ているという感じになるでしょう。

したがって、この範囲はだめ、というようなものを作らないことが大事です。

どの範囲もきちんと基礎力を磨く必要があります。難度は高くないわけだから、正確に解き上げる力が必要になる。

ボリュームがある分、しっかりと差がつくように作られている試験なので、テーマ的な穴はない方が良い。

ここは不得意だ、というテーマがあるのであれば、今のうちに手をうっておきましょう。

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ペーパークロマトグラフィー

2013年 慶應中等部の問題です。


フェルトペンやボールペンに使われるインクには、水に溶けやすい水性インクと水に溶けにくく油類に溶けやすい油性インクがあります。また、それぞれのインクには様々な色素が使われています。これらのインクをろ紙の端から数cmのところにしみ込ませ、その端をガラス容器に少量入れた液体に浸すと、液体がろ紙にしみ込みながら上がっていき、液体の上昇とともにインクの含んでいる色素が移動していく(展開という)のを観察できます。このとき、色の上がる速さは、その色素の、用いた液体(展開液)への溶けやすさやろ紙との結びつきやすさによって変わることが知られていて、この方法で色素の種類を調べたり、混ざっている色素を分けたりすることができます。このような実験方法をペーパークロマトグラフィーといいます。この方法を用いた次の実験1、2の結果を参考にして、あとの問いに答えなさい。

〔実験1〕展開液として、水、液体A、液体Bを用いて、赤色のインク(ア)~(エ)を展開させたところ、下の図のような結果になった。(×はインクをつけた位置、点線は展開液の上がった位置を示す。)

                                        
〔実験2〕展開液として、液体A、B、C、Dのうちの2種類を用いて、次の手順で、緑色、紫色、茶色の油性インクをそれぞれ展開したところ、次の図1~3のようになった。

(1)赤色のインク(ア)と(イ)の説明として、正しいものを次の中から選びなさい。
1(ア)は水性インクで、(イ)は油性インク
2(ア)は油性インクで、(イ)は水性インク
3(ア)も(イ)も水性インク
4(ア)も(イ)も油性インク

(2)赤色のインク(ウ)と(エ)を水を用いて展開したときの様子を下の1~4の中からそれぞれ選びなさい。

(3)【1】~【3】に示す2種類の色のインクに共通して含まれる色素の色を次の中からそれぞれ選びなさい。

    【1】緑色と紫色 【2】緑色と茶色  【3】紫色と茶色

 1 赤   2 青   3 黄   4 ピンク  5 オレンジ

(4)緑色、紫色、茶色のインクに含まれる色素のうち、液体Bに最も溶けやすい色素の色を次の中から選びなさい。

 1 青   2 黄   3 紫   4 茶   5 ピンク


(1)実験1で水の結果からアは展開しているのに対してイは展開していません。
したがってアは水に溶ける性質をもち、イはそうではないことがわかります。
(答え)1

(2)ウとエは水での展開をしていません。したがって水で展開したアとイの性質と似ているかどうかで考えればいいことになります。
液体A、Bの展開を通じてアはエと似ていて、イはウと似ていることがわかります。
したがってウは水では展開しないので、1、エは展開するので4ということになるでしょう。3は途中が切れているので、展開の性質が違います。
(答え)ウ 1 エ 4

(3)緑色の展開の結果は図1より青と黄色です。 紫色は図2より紫とピンクと青が入っています。また茶色は図3から茶色とピンクと黄色が入っています。

したがって緑と紫に共通しているのは青。

緑と茶色に共通しているのは黄色。

紫と茶色に共通しているのはピンク。

(答え)【1】 2 【2】 3 【3】 4

(4)液体Bは図1から図3では左から右に展開しています。
右側に広がった黄色とピンクですが、より右側に行ったのは黄色ですから、黄色が一番とけやすいことがわかります。
(答え)2


問題自身は実験内容と結果を良く読めば、わかるものでしょう。
大事なことは、「これは習ってない」などと考えないことです。実際に意外な問題が出題されることはあるが、当然、それは受験生であれば解ける、と考えて出題しているわけだから、あわてない。じっくり問題と向き合う姿勢を鍛えていきましょう。

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暗算はどこまで?

普通部の場合、算数では式を書きます。

しかし、すべての式が書き切れるわけではない。スペースがそこまで大きくはないからです。したがって一部の計算は暗算で先に進んでも構わないわけですが、暗算はやはりミスが怖い。

ということで、一部式を飛ばしてもいいが、どこかには書いておいた方が良いでしょう。

つまり、全部書くと書き切れないが、自分で確認するためには式はあった方が良いのです。

例えば19×3=57

という計算を暗算でやるとしても、この式はどこかに書いておいた方が良い。

38×3=104

この計算は間違っていますが、式を書いていれば見た後、ああ、ここで間違えていると発見できる。

過程が残らないと後で確認のしようがないのです。ですから、暗算はしてもいいが、式は残す、という形をとってください。

ただ問題用紙はあまり書くスペースがありません。したがって、解答用紙の現物で練習すると良いでしょう。

ちなみに、普通部の解答欄は一問あたりおおよそ、横15cm、たて5cmです。

ノートにそのスペースを作って練習してもいいかもしれません。

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ブレザー

二次試験の子どもたちの服装を見ていると、やはり一番多いのがブレザーでしょう。

寒い時期なので、長ズボンにボタンダウンのワイシャツ。ネクタイはつけずにセーターにブレザー。
女の子もスカートとブラウスにセーターとブレザーというスタイル。

こればかりは突飛な恰好をして目立つ必要はありません。

まあ、オーソドックスにまとめてしまうのがいいでしょう。

で、このブレザーですが、今の子どもたちは成長していくから、今頃買ったのではサイズが合わなくなる可能性がある。

一方で冬物は比較的早くしまわれてしまう。ので、やや大きめのものを10月から11月にかけて考えておくのが良いでしょう。

いずれにしても写真を撮るときまでには用意しておかなければいけないものです。秋になったら、ちょっと気にかけておきましょう。

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