正確さをどう身につけるか

普通部にしても中等部にしても、問題一問一問はそれほど難しいわけではありません。湘南も5番6番はそこそこ難しいが前半部分はやはり基本的な問題が多い。つまりこれらの問題でつまずかないようにすることが合格に向けてまず必要なことでしょう。

で、難しいことをやってきた生徒というのは簡単な問題を多少なりともばかにする傾向がある。ぱっと見た瞬間に、「ああ、これ簡単だ。」みたいにすぐ解いてしまい、間違えるのです。

ぱっと読んで早とちりする、と言ってもいいかもしれません。だから、やさしい問題を正確に解く練習というのは結構大事なのです。

過去問集の中から少しやさしめの学校を選んで、時間を8割ぐらいにしてやらせてみると、その傾向が良くわかります。

案外満点はとれないのです。1問か2問はやさしくてもミスする。これが、本番ではかなり影響するのです。だからやさしい問題だからといって安心はできない。

特に最近ミスが多くなっているなと感じたら、やさしめの問題を正確に解く練習をしてみてください。最初からうまくいかないでしょう。
でも、その方がよいのです。ここでその傾向がわかったのであれば、対策することができるのですから。

どういう点を注意すればいいのか、計算間違いをしないためにはどうするか、問題を確認するタイミングはどうすればいいか、自分なりの工夫ができれば、成績は安定するようになるでしょう。

難しい問題ができないのは仕方がないが、取れる問題を落とすのは大変もったいない。そして合否はこういう差が積み重なって決まっていくのです。

やさしい問題こそ気をつけて、ていねいに解く工夫を身につけるように練習しましょう。

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第57回 成績が上がらない?
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中学受験で子どもと普通に幸せになる方法、本日の記事は

生活のリズムを一定に
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次号は11月15日正午ごろ配信予定です。
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