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普通部の理科

普通部の理科の特徴はなんといっても生物関係の出題でしょう。

普通部の理科教育においてフィールドワークが重要視されていることから、これに関する出題が多くなっています。科学はある意味、観察と実験がそのスタートとなるわけで、そこがしっかりしていないと本当にいろいろなことに気づくことができない。ただ、答えはこうなる、ということだけを知っていることが学問にとって必要かと言えばそうでもない。

だから普通部ではカイコなどの動物を飼わせてみたり、フィールドノートをつけさせたりするのです。実際に入学して、何とレポートの多いことか、と思われるかもしれません。実験があれば常にレポート。そしてフィールドノートの提出もかなりの頻度で求められます。

これは子どもたちにとってある種、苦痛な部分があるでしょうが、しかし、これが普通部の教育だ、ということなのでおいそれと変わることはありません。したがってそれなりにそういう問題が出るのだ、という前提で対策を組み立てていきます。

これ以外にも天体や地学範囲の問題が多くなっています。逆に力や水溶液など受験校に頻出する計算問題は、それほど多くはありません。

大きなテーマとなっているのはやはり観察。日常生活の中でもよく見ているかが問われているともいえるのです。例えば野菜を切ったときの断面、実のなり方など身近な野菜や果物を観察したことがあるかどうかを問われたりしていますので、十分注意が必要でしょう。

過去問がある程度終わったら、他校の生物の問題だけを電話帳から取り出して、勉強していきながら生物の知識を増やしていくと良いでしょう。


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6年生の教室から
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中学単独校と中高一貫校

普通部も、中等部も実は中学だけの単独校です。

したがって最上級生は中学3年生ということになる。その後、進む高校を再度選ぶことができます。

男子は、塾高、志木高、湘南、ニューヨーク学院、女子は湘南、女子高、ニューヨーク学院。

一方、湘南は唯一、中高が同じ校舎にあるので、高1、2、3と言わず 4年生、5年生、6年生といいます。

中高が同じキャンパスにいるから、上下の関係がさらに濃くなることは間違いなく、部活も中高では別々に活動しても、つながりは小さくありません。

中学3年生になってもまだ下っ端、という感覚はあるだろうが、しかし、それが中高一貫校のメリットでもある。

つまり先輩の姿を見るということが、いろいろな意味でプラスになるところはあるのです。

こういう風に勉強する、とか、こういう風に生活するみたいなことが間近に見えるとまねられる。何事もまねることから始まるところはあるわけで、そのお手本が目の前にあるのが湘南の良さでもあるのです。


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何ができるようになればいいのか


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6年生の教室から
今は時間を計らない





動植物を育てる

今の時代、動植物にくわしい子どもたちというのはそう多くはありません。

多くの子どもたちは都会に住んでいるし、虫や植物が身近にあるわけではない。だから、当然のことながら生物の問題は今の子どもたちにとって難しいのです。

しかし、たまに生物が得意だ、という子どもたちがいます。

聞いてみると小さい時から昆虫を飼っていたり、植物を育てたりしている。おじいさんと畑を作っている、という子もいました。

やはり自分の体験から興味が起きて、いろいろ調べたり、勉強したりする機会が増えてくるものですから、小さい時から動植物を育てる経験はちゃんとさせた方が良いと思います。

この経験は今からでも遅くはありませんから、ぜひ経験してもらいたい
思います。


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5年生の教室から
小学生の受験だから





時事問題の比重

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今年の出題では、時事問題が目立ちました。

令和の改元にともなって、令和の出典について中等部が万葉集を問題にすることはまあ、事前から予想されていたものの、例えば普通部の理科で「はやぶさ2」が向かった星の名前だったり、北海道で発見された「むかわ竜」が聞かれるなど、結構幅広くいろいろな科目で時事問題が取扱われました。

中等部の社会で先日ご紹介したパークアンドライドの問題なども、時事問題にあたるでしょうが、現代の社会を小学生なりにどうとらえていくか、という点では単に時事問題集だけの対策ではなく、広く見聞を広める必要があったでしょう。

ニュースを見たり、新聞を読んだり、という習慣は小学生なりにしっかり身につけておく必要があると思います。

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5年生の教室から
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普通部の算数の難しさ

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普通部の算数の出題は例年8題から9題。

小問1題で計算すると約3分。それ相応の難しさとはいえ、難問とまではいえないものの、そう簡単でもない問題を40分でやることはなかなか大変です。

しかもそれで、合格点としては7割程度は目指さないといけない。ミスは許されないし、ある程度のスピード感は必要なのだが、普通部はさらに記述式なのです。

つまり、式を書かないといけない。どのくらいの部分点がつくかは定かでなく、答えだけを書いたら減点されるかどうかは、わからないものの、しかし、やはり式を書け、と言われている以上、式を書く必要はあるわけで、これを含めて40分で仕上げるというのは、相当練習を積まないといけないのです。

普通部は理科の生物に特徴があったりするわけだけれど、やはりポイントは算数。

算数でしっかり点数が取れれば合格に近づく。その分、過去問をしっかり練習してください。

この形式はここ十数年、ほとんど変わっていないので、練習できる問題は揃っています。過去問の練習を積み重ねながら、40分でそこそこ点を取れる力をつける、というのが一番大事な学校別対策でしょう。

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