何が違うのかを考える

慶應の国語の読解問題は3校とも選択肢の問題が多くなります。

子どもたちがこれらの問題を解くのによくやる考え方は「これが一番正しい」というものを選ぶ、ということなのですが、その正しさは何を根拠にしているのか?と聞いてみると、結構曖昧であることが多いものです。

国語の読解問題は慶應に限らず、出題者は作者ではないので、その文章を根拠として問題を作るわけですから、選択肢もその文章を根拠に「これは正しい」「これは間違っている」ということでなければいけない。したがってそういう論理で選択肢を作ります。

ですから、むしろ「これが一番正しい」というよりは「これはここが違う」と考えた方が、わかりやすい。

問題文で聞かれていることに関して、こんなことは本文には書かれていない、というのもハズレの根拠になります。したがって何が違うのかを考えることの方が絞りやすいことが多い。

例えば2つに絞った時にアかイか、という選択を迫られるとき、「何が違うところはないか?」を考えていけば答えが見つかりやすいので、この考え方を実際に過去問などで試してみると良いと思います。

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学校別対策を家庭で考える
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小さな目標の積み重ね
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正六角形の問題

平面図形の中で正六角形の問題は良く出題されます。

これは平成18年度、中等部の問題。


1辺の長さがすべて6㎝で、角がすべて等しい六角形を、直線で2つの部分に分けました。①の部分と②の部分の面積の比をもっとも簡単な整数の比で表すと、( ア ):( イ )になります。

(ア、イはともに2桁の解答欄になっています。)


正六角形は、6つの正三角形に分けることができるので、これを使います。ただ、①の左側に延長して同じような正三角形をつなげていきましょう。

斜線の正三角形を【1】とすると、正六角形の面積は【6】
正三角形ABCの面積は【4】です。

三角形ADFは【4】の$$\frac{11}{12}$$×$$\frac{8}{12}$$=【$$\frac{22}{9}$$】になるので

そこから【1】を引いて①の面積は【$$\frac{22}{9}$$】-【1】=【$$\frac{13}{9}$$】

したがって②は【6】-【$$\frac{13}{9}$$】=【$$\frac{41}{9}$$】

①:②=13:41になります。

正六角形の問題の場合、構成する正三角形を使うと簡単に解けることが多いので、これもポイントとして覚えておいてください。

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平面図形の問題
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夏休みは天王山ではない
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算数の基礎

夏休みまで、算数の基礎をしっかり固めることは大事な戦略のひとつです。

では、算数の基礎というのは何でしょうか。

基礎というのは、一行問題のことだと思っていいでしょう。どのテキストにも基本問題というのが出ていますが、概ね論理はひとつだけ。

例えば3で割っても4で割っても1余る数、というのは3と4の最小公倍数である12の倍数+1というのがすぐわかる。

これが若干発展すると

3で割っても1あまり、4で割っても2あまる数という形になりますが、これは3-1=2 4-2=2だから、

3と4の最小公倍数12の倍数ー2

ということになって、10、22、34、・・・という数だということがわかります。

この辺までが大方基礎と呼べる範囲ですが、これを知っていることで、いろいろな問題に使えるわけです。だから、ある意味いろいろな問題を解くための道具なわけで、その道具の種類が多くなればなるほど対応する問題も増えるということになります。

したがってある程度、この道具は持っていないといけない。夏休みまでには、この道具は一通り自分で自在に使えるようにしておきたい。

どこの塾でも算数の基本を復習するためのテキストは作っています。これはひとつひとつの問題がそれほど難しくはないから、比較的短期間でやることができる。

早めに始めて、基礎固めをしてしまいましょう。

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記述対策(3)
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あきらめるのはまだ早い
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こだわりと余裕

子どもを何としても慶應に入れたい、と思われているお父さん、お母さんは少なくないでしょう。

実はこれは正しい。

何としても入れたい、という気持ちがないと、なかなか続かないし、そう入るものでもない。まして親の面接まである学校ですから、親も入れる気満々でないといけないところはあります。

が、一方で当然のことながら、うまくいかないときもある。しかし、それはそれで子どもの人生だから、また新たなページを開けばいい。あるいは高校でもう一回狙おう、でもいいかもしれない。とにかく、入れなかったことについて、くどくど悩んでいても仕方のないことであるから、次の方法をいっしょに考えていけばいい、という余裕が必要です。

この2つをぜひ兼ね備えて、受験に臨んでほしいと思うのです。

つまり何としても慶應に入れたい、という気持ちはやはりもっていてほしい。そうしないと、子どもの成績や勉強の状態によって、ついあきらめてしまうこともあるから。まだまだ受験まで時間があるのだから、チャンスはあるはずだと考えた方が良いでしょう。

一方で、それでも入らないときもあるから、その先子どもの成長にプラスになることを考えよう、という余裕も絶対に持っていてほしい。この両方があるから、うまくバランスがとれます。

この両方を持っているご家庭が合格を手にしているように思います。

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空回りを止める
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積み重ね
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いろいろなことをやらせる学校

慶應の子どもたちの生活を見ていると、やはりいろいろなことを経験しています。

クラブ活動も、普通の学校にはないものがあったり、いろいろな先輩の話を聞いたり、また芸術鑑賞や旅行も企画されている。もちろん似たようなことは他の学校でもやっているわけですが、しかし、それが延々と続いているのはやはり付属校のひとつの特徴といえるでしょう。

例えば部活でいえば、大学までずーっと続いていく部分があるので、なるほど自分はこのくらいのことまではやれそうだ、みたいなお手本がすぐ近くで見れる。

それはスポーツばかりでなく、文化的な活動や、例えばプログラミングみたいなものにまで広がっているわけで、これはこれでまたおもしろさや魅力を感じられるだろうと思います。

普通部の労作展はその意味でひとつの典型だと言えます。そろそろ生徒たちは自分の考えをまとめて、報告する時期が近づいてきました。実際に自分が何を夏休み中に作るのかは本人に完全に任せられている。木工をやってもいいし、プログラミングをやってもいいし、和訳をやってもいい。

ただし、ぜったいやりあげないといけない。これは非常に大事なことです。いったんこれを作ると決めた以上、最後までやりあげる。この経験は子どもたちの成長の上で大きなものになっていくだろうと思います。

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第141回 うまくいかないことをどう乗り越えるか
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カリキュラムテストと総合テスト
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6年生で新たなスポーツを始めてみる

一般的な話でいえば、6年生になったらいろいろな習い事を止めて受験一本にしぼる、というのが多いでしょう。しかし、最近は結構長い期間、受験だけにしぼった状態になる子どもたちが多くなりました。これはやはり教育のバランスとしてはあまり歓迎できないところがあります。

ただ、塾があったりテストがあったりするので、団体競技は難しい、というのもその通りだと思うのです。では個人競技だったらどうだろうか?

例えば剣道。これは過去に6年生になってやってもらったことがありますが、結構気分転換にはなったし、やはり体を動かすということは子どもたちのバランスを良くするもとではあります。

球技でもテニスやスカッシュは一人でも参加できるし、水泳という方法もあるでしょう。別に子どものスポーツはサッカーや野球に限り話ではありません。

小さい時は下手でもいいから、自分がおもしろい、と思ったものはやってみるといいのです。それが楽しみになって勉強もがんばれるようになる場合もあります。何でもかんでも勉強に、と考えずに、何かできることはないか、と一緒に考えてあげてください。
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オープンキャンパス
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撤退する子
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国語の知識

中等部の国語は、読解でも選択の問題が多いので、あまりその形式ばかりになってはいけない、ということで結構文学史の問題が出たり、熟語の問題が出たりします。

漢字の書き取りも、なかなか難しいのが出ています。漢字に関して言えば中等部が一番難しいし、数も多いでしょう。したがって中等部の国語対策というと、やはり細かな知識をしっかり覚えるということになっていくわけですが、しかし、時期から考えるとあまり今から細かいことを覚えても忘れてしまう。

もちろん漢字の練習は積み重ねですから、今から少しずつやっていくのが正しい。

でも、文学史や俳句、短歌、演劇などという分野はもう少し後からでもいいでしょう。

それよりもやはり読解力をつける練習をした方が良いのです。最近は国語ばかりでなく、理科や社会の問題文も量が増える傾向にあります。

したがって正確に読み取れるようになると、理科や社会の点数も伸ばすことができるわけで、したがって今のうちはとにかく読解中心の勉強をすると良いでしょう。

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酸化の問題
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生活のリズム
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解答用紙

解答用紙は、湘南が公開していませんが、普通部、中等部の解答用紙は公開されています。

で、そっくり模擬試験をつくるときに、この紙のサイズが問題になった。

横幅は例年同じなのですが、たての幅が問題によって違う。つまり、裁断さているわけです。それでも毎年概ね出題量は変わりませんから、だいたいこの長さということで、したがってその量に合わせて問題を作り、問題の量によって解答用紙を作る。

その後印刷屋さんと打ち合わせをして、裁断してもらっていました。

慶應は各校とも1教科1枚の解答用紙になりますが、A3とかB4とかいう定型にはなりません。

したがって結構長くなる年もあるので、これはそっくり模擬試験で体験しておいた方が良いでしょう。
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見直す力
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正解がひとつではない問題
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体育実技の意味

慶應の3中学の入試においては体育実技があります。

別に体育学部の生徒を募集しているわけではないので、体育が優秀な子をとるわけではないのに、なぜ体育実技の試験をするのかといえば、それは福沢諭吉が初等教育の理想として、「まず獣身を成して而して後に人心を養う」ことを重んじたことにあります。

幼稚舎も同じような理念のもとで運営されていますが、要はまず子どもは体がしっかりしている、元気であるということが必要であって、そういう体ができあがって初めて勉強もをやるべきであると考えているのです。

ということは、中学に入る段階でその獣身ができていなければならないわけです。だから体育実技を課して、その状況を見ることが慶應義塾にとっては不可欠な要素なのです。

塾に行って勉強する、ということが当たり前になってきているのですが、しかし、一方で子どもが成長する段階では体力もしっかりついていないといけない。別に足が速いとか、俊敏であるということが大事ではないが、体が元気である、ということを確かめるために体育実技は行われています。

学校で体育の授業を受けているので、それなりに運動はしていると思うのですが、しっかりとした体躯も育てていってほしいと思います。

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平面図形の問題
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個の勉強方法
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中等部の算数の解答形式

中等部の算数は答えだけを書きますが、その答えの書き方が独特です。

例えば答えが$$\frac{1}{2}$$であるとき、問題文にはのように指定されているので、アには2を、イには1を書き込まなければいけません。

また1200が答えだとすると答えは□□□□と答えがあいているので。最初から4ケタの答えであるということはわかります。したがって自分の答えが5ケタになっていれば、どこかで間違えていることがはっきりするわけです。

なぜ、このような形式になっているかというと、「採点をなるべく簡単にできるようにする」ためです。以前中等部は2月5日に入試を行っていましたから、最後の挑戦というので、多くの受験生が集まっていました。

しかし、二次試験もあるので、スピーディーに採点を進めていかなければなりません。そのためには人手をかける必要があるので、ある意味採点しやすい形式にすることが望ましく、それでこのような形式になったわけです。

ア 2 イ 1 …

のように1つのマスに1つの数字が入っていく答えであれば、採点は比較的簡単に進むので、今はその当時ほどの受験生ではないものの、この形式の問題は続いています。

で、この答え方には早く慣れておいた方が良い。結構、ミスを起こしやすいのです。ひとマスずらしてしまうと、全部答えが違ってきます。それはすべて×となって採点されてしまうので、それを防ぐためには早くから練習を始めるのが一番。

中等部の過去問は比較的組みしやすいところがあるので、早くから始めていきましょう。

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記述対策(1)
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がんばる程度
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